Redefining “made in Japan”
現在、世界各地でのものづくり環境は大幅に発展し、かつてものづくり大国と呼ばれた日本のブランドイメージも大きく変わりつつあります。一方で、漫画やアニメに代表されるIPコンテンツや、音楽や映画、ゲーム等の日本のソフトコンテンツは、引き続き世界に高く評価され、現在のmade in Japanを代表的するブランドパワー背負っています。
私たちkyojiは、2017年より活動を開始した日本各地のものづくり企業の自立的連携体です。単独でも十分な事業活動を行える、地域産業の中ではフロントランナーとも言える企業が単独では生み出せないシナジーを追求し、日本の未来のものづくりの可能性を広げる為に連携しています。かつてmade in Japanブランドのトップを率いていた製造業の分野において、「これからのmade in Japanはどうあるべきか?」自らに問いかけながら様々な活動を続けてきました。
【私たちの課題意識】
・One for all, All for one 地域のものづくり産業の全体意識
ものづくり産業は多くの産地で様々な工程における分業で成り立っておりますが、昨今高齢化等で分業の工程を担う事業者が廃業したり、後継者不足で事業の継続に課題を抱えています。一民間企業として自社収益の最大化を図るだけでなく、地域間の連携や地域を超えた連携の必要性が高まっている状況に対し、共に課題解決を図る意識を持った事業者との連携を深めていきたいと思っています。
・ストイックなものづくりを続ける重要性
日本各地のものづくり産地が経験した、大量生産、作れば売れる時代、下請け仕事だけで事業が成り立つ時代が終わり、現代は大きく異なる市場環境の生存競争の時代です。トレンドを追いかけることは重要ですが、ものづくり事業者の矜持として、自社でしか出来ないこと、自社でしか伝えられないことを追求し続け、体現し続ける事が長期的な優位性を構築し継続させるための最善策であると言えます。そう言ったものづくり事業者が少しでも増えていくことがMade in Japanのブランドを再構築するために必要だと考えています。
・連携からしか生まれないシナジー
時代は大きく変化し、日本だけでなく世界もやがて人口減少局面を迎えます。世界の中で日本のものづくりが生き残っていく為にはただ日本で作ることだけではなく、日本のものづくり文化の背景があってこそ生み出されるものづくりが必要だと思っています。例えばkyojiの様に地域間連携を図る事で、集客やPRに関してもシナジーが既に生まれています。今後も様々な成果を模索し追求する、その重要性を感じる仲間を広げていきたいと思っています。そして同時にその生き様を世界に対して伝えていく事が併せて必要だと認識しています。
東京の桐箱、桐生織、高崎だるま、甲州印傳、燕の金属加工、豊橋の前掛け、竹細工の製造事業者が集まり、上記の課題に対しての解決を図る為の様々な活動を続けています。日本のものづくりの未来の為に、企業の枠を超えてこれからもチャレンジを続けていきます。