ヨシから始まるSDGs ~ユニフォームから変える「環境・社会・経済」~
たまゆらの『ヨシから始まるSDGs』とは、企業単位の参加型のアクションで成果物を以ってSDGsを実践する取り組みです。
この取り組みは多くの企業様を募り、年一回の滋賀県・大阪府のヨシ群落をヨシ刈りというアクションにより周辺環境を綺麗にします。また収穫物となるヨシは繊維を取り出し、ユニフォームへ再利用することで成果物として参加者へ提供を行います。ユニフォームは繰り返し注文があるため、毎年時期が来れば同様に繰り替えしヨシ刈りの活動を行います。
結果として企業連合体によりヨシ群落を保全する持続可能社会の形成が本活動の目的となります。
ヨシ(葦)とは、川辺、湖畔、湿地などに群生するイネ科の植物となり、緑色の茎は直立して高さは1m〜5mになる多年生植物です。
繫殖力が強く、景観を悪くする厄介者として扱われるようになったのは、管理されていないヨシ群落が増えたことが原因になります。
ヨシには4つの役割があります。
①多くの動植物の生育・生息地になる。
②人の生活に役立つ資源を供給する。
③景観の形成、湖岸の消波・侵食の防止。
④琵琶湖・淀川の水質保全に寄与する。
とくに④の琵琶湖・淀川の水質保全は関西圏に住む我々の生活に直結しています。
ヨシ群落を保全と意識せずともかつては建築資材や和楽器など利用用途が多くありました。しかし、時代の流れにより現在ではヨシは日常生活から姿を消しました。ヨシを利用することがなくなり管理されていないヨシ群落となり、景観悪化や水質悪化の原因となっています。
綺麗なヨシ群落を維持するにはヨシ刈りとヨシ焼きを毎年行うことが必要となります。
刈り取ったとき出るヨシの多くは使われることなく費用を払い廃棄されてきました。資源を余すことなく使うためにも刈り取った後のヨシを廃棄せず、これからはユニフォームとして利用することで新たな産業的価値を生み出します。
本活動を以て環境保全だけでなく、年間ヨシにより回収されるCO2が定量的に出ているため、カーボンオフセットにも貢献することができます。
SDGs9番【産業と技術革新の基盤をつくろう】12番【つくる責任 つかう責任】15番【陸の豊かさも守ろう】に貢献することは勿論、
滋賀県独自の持続可能社会へ向けたマザーレイクゴールズ(MLGs)への寄与も行うことで社会への貢献ができます。