かるしおプロジェクト -循環器病予防のための食生活改善-
高血圧は循環器病の一因であり、循環器病予防のためには高血圧の治療や予防が欠かせません。日本人の平均塩分摂取量は10g以上/日ですが、日本高血圧学会のガイドラインでは高血圧患者さんの塩分摂取量目標を6g未満/日としています。そのため、国立循環器病研究センターでは、「塩をかるく使って美味しさを引き出す」減塩の新しい考え方「かるしお」を推奨しています。
当センターでは、食事も循環器病の予防や治療の一環と考え、栄養バランスを兼ね備えつつ食塩を控えた美味しい病院食を提供してきましたが、入院患者しか食べることができず、「退院後も、家で同じ減塩食が食べたい」という声が多く寄せられていました。この要望に応えるため、国循弁当の販売や減塩レシピの書籍化、料理教室の開催などの活動を行ってきた結果などを通じて、「かるしお」の考え方が生まれました。
【かるしおレシピ】https://www.ncvc.go.jp/karushio/recipes/
また、誰もが「かるしお」生活が行えるように、当センターが定めた基準に基づいて食品事業者から申請のあった商品を審査し、美味しさと栄養バランスを兼ね備えた商品に対して「かるしお認定マーク」の表示を認める「かるしお認定制度」も行っています。
認定数はすでに延べ300件を突破し、現在も増え続けています。
【かるしお認定制度】https://www.ncvc.go.jp/karushio/mark/
この他にも、地元自治体等と連携した食育や運動の取組も実施しており、これらの取組を通じて「かるしお」の考え方を日本全国に広げていきたいと考えています。
【食育】https://www.ncvc.go.jp/karushio/salt-reduction/salt-reduction_5300/
【S-1g大会】https://www.ncvc.go.jp/karushio/s-1g/