目指せ「地域熱循環システム」!ー未利用排熱の回収と地域内循環活用ー
私たちが暮らす岩手県では毎年、冬の暖房に大量の灯油(平成18年度調査によると、一世帯当たり年間約1100リッター)を消費しています。一方、地域には工場等の施設で再利用されずに廃棄されている熱エネルギーが沢山あります。私たちは、その中でも再利用が特に難しく国内排熱の約70%を占めている200℃以下の低品位排熱を回収、再利用し、熱エネルギーを地域内で循環させる技術を確立すべく、日々研究に取り組んでいます。この「地域熱循環システム」の実現により、CO2の発生量を削減するとともに地域経済を活性化させ、持続可能な循環型社会の形成を目指しています。
フューチャーライフヴィレッジ「TEAM EXPO パビリオン」(TEP)の展示ブースにおいては、排熱回収に用いる革新的な蓄熱材の放熱体験を実施予定です。水蒸気を吸着することより発熱する蓄熱材を少量手に取っていただき、フーッと息を吹きかけることで、ほんのりと温かくなる不思議な体験をお楽しみください。