私たちの共創チャレンジ
聖徳太子をめぐる道を日本の古代史観光のキラーコンテンツとした巡礼街道(観光ルート)を創造する。2025年の日本国際博覧会で来日される世界からの訪問客に対して、日本創成の4世紀から8世紀にかけての主要な舞台が大阪と奈良に集中し、世界に開かれていた歴史をわかりやすく伝え、これらの舞台を楽しく巡る体験観光の場を提供することで、歴史文化による観光産業の発展と国際交流の促進を図る。具体的には、2021年3月のシンポジウム「古代史観光の未来展望」で取り上げた「聖徳太子往来の道」に関わる都市を拡大する予定である。聖徳太子が亡くなられて斑鳩から大阪府太子町の王陵の谷に埋葬(叡福寺)されるまでのストーリーを「巡礼街道」の観光ルートとして確立する。 1400年忌以降は、2025 年日本国際博覧会に向けた「古代史ゴールデンルート」の創造に向けて取り組む。
未来への宣言
大阪~奈良には原始の聖地である「熊野古道、倭の五王の古墳群、古代都市としての飛鳥・斑鳩・難波・藤原、そして世界の表玄関であり、古代シルクロードの終着港・難波津」など世界レベルの歴史遺産が連坦しているので、これらをわが国のグランドヒストリーにしたい。 日本の古代史を通じて世界の人々と分かり合い、パートナシップを築き、国際交流の時代を切り開くことで、多様な価値観を認め合う世界を目指す。「いのち輝く未来社会」の実現が最終目標である。
きっかけ
2017年に開催した「上町台地の歴史と未来展望シンポジウム」(中沢新一講演)の提言を踏まえ、2018年には上町台地アートプロジェクト実行委員会を設置し、上町台地に関わる芸術文化、歴史観光などの取り組みを進めてきた。聖徳太子 1400 年(2022年)忌を目指した「聖徳太子往来の道の研究会」(会場・近畿地方整備局)や「芸術さろん@てらまち」(会場・四天王寺)を継続開催している。難波津、四天王寺、亀の瀬(日本遺産に登録:柏原市・三郷町・大和川河川事務所)の古代の景観復元、各地のモニターツアー、シンポジウム「聖徳太子1400年ーまち旅シンポジウム2021」などを開催。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
本プロジェクトは「いのち輝く未来社会」を目指す事が最終目標である。「我が国を代表する古代史」を体験していただき「歴史の学び」を通して、「生きる喜び」を世界の人々と共有すること。それが新しい日本の姿を世界に訴求する大きなチャンスと考えられる。