アップサイクルでギネス世界記録にチャレンジ!廃棄される繊維素材とオーバーロックミシンを使った特許技術で、世界一のサーキュラードレスをつくるファイバーアートプロジェクト『OVERSEWN』

共創チャレンジ

2023.09.25

個人

チーム名OVERSEWN
共創メンバーコバヤシ_トシヒコ
主な活動地域日本
活動テーマ文化・芸術(アート) / 生活用品、ファッション / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / 地域活性化 / ものづくり、サービス / 環境、エネルギー / Society5.0 /

私たちの共創チャレンジ

衣服などの生産における裁断工程で発生するハギレや裁断くずなどの廃棄対象の繊維素材から、オーバーロックミシンを使った特許技術(特許第 3932459号)でギネス世界記録となる大きさのサーキュラードレスをつくります。

未来への宣言

繊維産業の技術革新の基盤づくりを担うと共に、廃棄される資源を極限まで削減することで生産者としての責任を果たし、持続的な豊かさの実現を目指します。

きっかけ

従来の一般的な服づくりを例にとると、そのプロセスは繊維を糸にし、糸を平面的な布にしたものを裁断して縫い合わせることで人の体に合わせた立体的な構造の服として完成させるというものです。そのため、裁断工程ではハギレや裁断くずなどの廃棄対象の繊維素材が必ず発生します。
それに対して今回のチャレンジでは、オーバーロックミシンによって糸から直接立体的な布をつくることで裁断工程が発生せず、よって廃棄されるハギレや裁断くずなども発生しない特許技術を応用して作品を製作します。

無関心に廃棄される繊維素材を、象徴的にギネス記録の巨大なドレスで問題を顕在化し、人々に着目させ、考えさせる。加えて、制作過程で巻き込む人々に思想を波及させ、『つくる責任、つかう責任』を意識させる。そんなファイバーアートプロジェクトです。

そしてその制作には廃棄される繊維素材が発生しない特許技術を活用することで、繊維産業の技術革新の基盤づくりにも貢献します。

取組の展開

今後展開したい地域・方法日本全国から、衣服などの生産における裁断工程で発生するハギレや裁断くずなどの廃棄対象の繊維素材を集め、それを今回の作品制作に利用できるよう5~7mm幅のテープ状にカットする加工が必要になります。
その加工を行ってくださる方、廃棄対象の繊維素材を提供してくださる方、オーバーロックミシンに使用するミシン糸を提供してくださる方、それらの保管場所を提供してくださる方が必要です。

最初はドール服のような小ささからスタートし、そこから人が着られる大きさになり、完成までにはさらに大きく、例えば名古屋駅のナナちゃん人形が着られるような大きさのサーキュラードレスにしていきます。
それぞれの大きさに合ったモデル(人以外も含めて)に着てもらうことも考えています。

完成後はパプリックアートとして、人形(ひとがた)に限らず色々なものに着せ付けられるようにします。
共創を希望する方々廃棄対象の繊維素材を提供してくださる方、それを今回の作品制作に利用できるよう5~7mm幅のテープ状にカットする加工を行ってくださる方、オーバーロックミシンに使用するミシン糸を提供してくださる方、それらの保管場所を提供してくださる方。

商業化への道筋をつけるための技術や人材面でサポートしてくださる生地・繊維資材メーカー様や縫製・裁断工場様などの繊維産業にかかわる方々。

個人・団体・企業を問わず、資金提供で活動を支援してくださるパトロン様。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

いままで廃棄される運命にあった繊維素材に作品制作を通じて再び輝きを与えると共に、技術革新によって廃棄される資源を極限まで削減することで生産者としての責任を果たし、「いのち輝く未来社会のデザイン」に繋げ、持続的な豊かさの実現を目指します。

SDGsとの関わり

『9.産業と技術革新の基盤をつくろう』を選択した理由。
特許技術の活用によって、繊維産業の技術革新の基盤づくりを担うため。

『12.つくる責任 つかう責任』を選択した理由。
いままで廃棄されていた繊維素材を使うことで「つくる責任」を果たし、つくり手が捨てずに使うことの可能性を提示するため。
廃棄されていた繊維素材の存在を、作品を通して顕在化させることで「つかう責任」を意識させるため。

私は衣服の生産に関わる仕事をしています。

このチャレンジを終えた2025年以降は、新しい服の生産プロセスの実用化(商業化)に本格的に向き合っていきたいと思っています。
具体的には、その生産プロセスに最適化した生産設備や糸の開発、生産とデザインプロセスの自動化などに取り組んでいきたいと考えています。
そしてこれはもちろん、私個人だけではとても叶いませんので多くの方との共創が必要です。
環境問題、資源の問題、雇用の問題といった社会課題を解決し、繊維産業と地域経済の活性化をはかるために。

お問い合わせはこちら→ kobayashi@orvmodestudio.com

このチャレンジの投稿

  • 作品の製作をスタートさせました!

    チーム:OVERSEWN 代表のコバヤシ_トシヒコです。当チームの共創チャレンジであるサーキュラードレスの製作を、2023年8月27日からスタートさせています。   画像は、その作品を大阪・関西万博のマスコットキャラクターである、ミャクミャクのぬいぐるみに着せてみたものです。 直径約10cmの小さな輪からスタートさせた作品は、2023年9月10日時点で直径約30cmの大きさになっています。いまはドレスというより、帽子として頭にかぶるのにちょうどいいくらいのサイズですね。   製作のネックとなっていたのが、ドレスの材料となる廃棄される繊維素材の手配と、その素材を5~7mm幅のテープ状にカットすることでした。   繊維素材の手配については、私が仕事でお取引させていただいている縫製工場さまからご提供いただけることとなりました。 従業員数は十数名規模の縫製工場さまなのですが、そこからは1ヶ月で約1トンもの繊維素材が廃棄対象となるそうです。世界中には従業員が数百人、数千人規模の縫製工場がいくつも存在するわけですから、世界全体でいったいどれだけの繊維素材が廃棄されているのか?と考えてしまいますよね。 当チームの共創チャレンジ、その目的の一つはこの世間的にはまだ問題と認識されていない繊維素材の廃棄について、作品製作を通して問題だと認識してもらうことです。   もう1つのネックとなっていた、繊維素材を5~7mm幅にカットする加工については、activoというボランティアの方を募集できるサイトでお願いできる方を募集しました。 この執筆時点で6名の方からコンタクトがあり、そのうちの1名の方にはお願いすることが決まり、すでにカットしていただく繊維素材をお渡ししています。   このように作品製作の目処が立ったため、2023年8月27日より製作をスタートさせました。製作の様子は共創チャレンジのページに記載の、17LIVEのURLとInstagramのURLからライブでご覧いただくことが可能です。 その17LIVEでのライブ配信の一部を、下記URLのInstagramのリール動画にアップしています。   https://www.instagram.com/reel/Cw_gMQxvSJP/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==   当チームでは、引き続きこの共創チャレンジにご参加(共創)いただける方々を募集しています。 ご応募、お問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いいたします。   kobayashi@orvmodestudio.com

    続きをみる