アップサイクルXイノベーションで世界一のサーキュラードレスを共創するファイバーアートプロジェクト

共創チャレンジ

2024.03.21

個人

チーム名OVERSEWN
共創メンバーコバヤシ_トシヒコ
主な活動地域日本 / 東京
活動テーマ文化・芸術(アート) / 生活用品、ファッション / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / 地域活性化 / ものづくり、サービス / 環境、エネルギー / Society5.0 /

私たちの共創チャレンジ

私たち、チーム:OVERSEWNは、世界で年間500万トンもの量が未使用のまま廃棄されているとされる資源のアップサイクルと、オーバーロックミシンを使った特許技術で、世界一のサーキュラードレスを共創する取り組みを行います。
「天衣無縫」という言葉の元になった天女の羽衣のように、縫い目がないのに立体的なかたちをしている特許構造(特許第 3932459号)の、夢のドレスです。

ドレスの材料はハギレと呼ばれる、日本人一人あたり毎年1.6kgの量を、未使用のまま廃棄している繊維素材(ファイバー)です。
世界一の巨大なサーキュラー(円環状の)ドレスの共創に挑戦するファイバーアートプロジェクトであるとともに、従来の衣類の生産プロセスで発生する廃棄物を活用するアップサイクルを、そもそも廃棄物が発生しない生産プロセスのイノベーションによって実現させることで、いのち輝く未来社会のサステナブルファッションの開発に挑戦するものです。

いままで未使用のまま廃棄されて救われずにいた資源といういのちを救い、それらの資源の形と風合いを残したまま活用することでそのいのちに力を与え、作品づくりを通じてそれらの資源を縫いつなぐことで、そのいのちに輝きをもたらします。

それによってSDGs17項目のうち『9.産業と技術革新の基盤をつくろう』『12.つくる責任 つかう責任』『17.パートナーシップで目標を達成しよう』の達成に貢献します。

未来への宣言

この活動を継続する事によって、大量の資源が未使用のまま廃棄されていることと、その問題の解決方法(アップサイクルXイノベーション)があることを世界中の多くの人に伝えます。

その結果として人々の環境意識を向上させ、同様の活動を世界中で産業化することで雇用創出と経済成長の実現を目指します。従来の衣類の生産工程で発生する廃棄物をなくすプロセスイノベーションと、未使用の資源が一切廃棄されないアップサイクルの仕組みをデザインする事で、繊維産業全体の廃棄をなくす「ゼロエミッション」を実現し、限りある資源の無駄をなくすと共に焼却廃棄によって発生していた温室効果ガスの排出を削減し、文化的で持続可能な未来の循環型社会づくりに貢献します。

それによってSDGs17項目のうち『8.働きがいも経済成長も』『13.気候変動に具体的な対策を』の達成にも貢献します。

きっかけ

環境省の資料によると、日本国内への衣類新規供給量は年間およそ80万トンにも上ると推計されており、それらの衣類が廃棄等によって環境に悪影響を与えていることは、メディアでもしばしば取り上げられている通りです。そのような現状を受けて海外では、未使用の衣類の廃棄を禁止する法律の施行が各国で予定されています。

しかし、衣類を生産するプロセスにおいてすでに、多くの資源が廃棄されていることをご存知でしょうか?

アイテムにもよりますが、通常衣服を1着つくるのに必要な布面積が1平方メートルだとしても、実際に使用されるのは0.8平方メートル分で、残りの0.2平方メートル分の布は未使用のまま廃棄となってしまうのです。
上記の例では布面積全体のうち、実際に使用されるのは全体の80%ということになります。
(この実際使用率のことを、業界用語では「収率」と言います)

つまり、日本国内への衣類新規供給量がおよそ80万トンということは、約20万トンの資源が生産プロセスにおいて未使用のまま廃棄されているのです。これは日本人一人あたり、およそ1.6kgに相当します。日本向けだけでそれだけの量に上り、その量は世界全体では年間500万トンとも言われています。

先に述べた海外での流れを考えれば、生産プロセスにおいて発生する未使用の資源についても、その廃棄が法律によって禁止される可能性があるのではないでしょうか。

チームOVERSEWNの代表者は繊維産業に従事する当事者の1人として、この問題に対する責任を感じ続けていました。
私たちの共創チャレンジでは、この問題の解決策としてアップサイクルによって未使用の資源が一切廃棄されないための取り組みを、そもそも廃棄物が発生しないイノベーティブな作品製作プロセスによって行っています。

この共創チャレンジには、目に見えにくい問題を作品を通して具体的な形で顕在化させて啓蒙する目的と、さらに作品製作のプロセスを通じてその問題の解決策までを提示することをも目的としています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法・ドレスの完成度に応じて世界中のいろんな人やものに着せて撮影会を行い、大量廃棄の問題を目に見えるかたちで顕在化させて人々の環境意識の向上につなげたい。
(例えば名古屋駅のナナちゃん人形や、ニューヨークの自由の女神などに着せる)

・来場者参加型で公開の場で、作品に使用する未利用資源(ハギレ)の素材化工程と製作体験ワークショップ(オープンファクトリー)を、各地域で会場を借りて展開したい。素材化工程には
1.ハギレを5〜7mmの幅にカットする工程
2.カットしたハギレの端どうしをつなげて長い1本のテープ状にする工程
の2つがあります。
製作体験ワークショップでは、テープ状にしたハギレをオーバーロックミシンを使ってドレスへ縫い込んでいく製造工程に、複数人で同時に参加することができます。裁ちばさみなどの布を切る道具とオーバーロックミシンが使える国や地域であれば、大資本でなくても世界中どこでも展開可能です。
共創を希望する方々アパレルメーカー、生地メーカー、繊維商社、縫製工場、ミシンや裁断機などの製造機器メーカー、ミシン糸メーカー、裁断師、縫製師その他繊維産業に携わる全ての企業、団体、団体。
作品製作のために、具体的には
・ハギレを5〜7mm幅のテープ状にカットしてくださる方
・テープ状にカットしたハギレの端同士を繋げて長いテープの状態にしてくださる方
・オーバーロックミシンを使って直接作品製作を行ってくださる方
・作品づくりに使用するオーバーロックミシンやミシン糸を提供してくださる方
・作品づくりを行う場や作品の材料などを保管する場所を提供してくださる方
・商業化への道筋をつけるための技術や人材面でサポートしてくださる方
・その他活動全般について資金提供で活動を支援してくださる方
であれば企業、団体、個人その所属を問わずどなたでも歓迎いたします。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

私たちの共創チャレンジは、衣類の生産プロセスにおける「裁断」という、パターン(型紙)通りに布を切る工程で発生する、ハギレと呼ばれる廃棄対象の繊維素材(ファイバー)を使って作品作りを行うものです。ハギレはいのちの宿った未使用資源ですが、現状ではハギレは切り捨てられることでそのいのちは失われています。その量は世界全体で年間500万トンとも言われています。

・ハギレを捨てないことで、そのいのちを救い→いのちを救う
・作品の素材にできるよう加工し、そのいのちをミシンで縫いつなぎ→いのちをつなぐ
・ドレスに仕立て上げることで着るという用途を付加して、その→いのちに力を与える

このように、全てのサブテーマと関連しています。
つくられる作品はシームレスで縫い目という明確な境界がなく、多様性を認めて分断を克服し、全てのいのちが輝くボーダーレスな未来社会のあり方をも表現しています。

SDGsとの関わり

『9.産業と技術革新の基盤をつくろう』を選択した理由。
特許技術の活用によって繊維産業の技術革新の基盤づくりを担い、同様の活動を世界中で展開することで繊維産業の活性化を目指すため。従来の衣類の生産工程で発生する廃棄物をなくすプロセスイノベーションと、未使用の資源が一切廃棄されないアップサイクルの仕組みをデザインする事で持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図ります。

『12.つくる責任 つかう責任』を選択した理由。
従来の衣類の生産工程で発生する、未使用のまま廃棄していた資源をアップサイクルで作品の素材として使う事によって、作り手としての「つくる責任」を果たし、捨てずに使うことの可能性を提示するため。
未使用のまま廃棄されていた資源の存在を、作品を通して顕在化させることで消費者にも「つかう責任」を意識させるため。
作り手と使い手双方の環境意識の向上につなげ、持続可能な生産消費形態を確保します。

『17.パートナーシップで目標を達成しよう』を選択した理由。
作品づくりのために素材となるハギレを5~7mm幅に切るのに多くの人々の協力が必要であり、すでに多くの方々からの協力によってこの活動は支えられているため。チームメンバーは全員がインターネットを通じて繋がった各地のボランティアの方々です。
ハギレは取引のある縫製工場から、実際に廃棄対象となっている未使用資源を調達。
そして、作品が大きくなればなるほど、ミシンで直接作品製作に加われるメンバーが増え、時間と共に共創の輪が広がっていきます。参加人数が増えればそれに伴い作品が大きくなるペースも上昇し、作品が大きくなれば製作に参加可能な人数が増えるという相乗効果があり、目標達成に近づきます。作品づくりのプロセスそのものが効果的なパートナーシップによる共創を実現するSDGsアート活動です。
同様の活動を世界中で展開し、グローバル・パートナーシップを活性化します。

この共創チャレンジによるサーキュラードレスの製作プロセスは、ドレスの端にミシン縫いを行っていくことでドレスそのものが半時計回りに回転しながら大きくなっていき、ドレスが大きくなればなるほどミシンで直接ドレス製作に加われる人数が増え、参加人数が増えればそれに伴ってドレスが大きくなるペースも上昇するという相乗効果のあるものです。

作品そのものはもちろん、作品づくりのプロセスを万博来場者に見てもらいたい、できれば作品づくりに万博来場者に参加してもらいたい。会場スペースの制限がなければ、そんな来場者参加型のオープンファクトリーを行うことが可能なチャレンジです。

 

円環形状の作品の端にミシン縫いをおこなっていくことで、
作品そのものが半時計回りに回転し、ミシンで縫えば縫うほど
作品に縫い糸が積み上がって作品が大きくなっていく

 

2台のミシンで作品づくりを行っているイメージ

 


 

チームOVERSEWN代表者プロフィール:コバヤシ_トシヒコ

パターンメイキング工房【オーヴ・モードスタジオ】代表のフリーランスモデリスト/メンズウェアクリエイターにして、オーバーロックミシンだけで仕立て上げることで特許を取得した独自構造のシームレスウェア「#OVERSEWN」の発明者。

大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジへの登録を機に、ファイバーアーティストとしての活動をスタート。

ソーイングライバーコバニャンとして毎日21時から、アップサイクルXイノベーションで世界一のサーキュラードレスをつくる模様をお送りする「夢で縫えたら」をinstagramと17LIVEでライブ配信中。「低価格で環境に優しく、全ての人が自由にデザインできる衣服の自動生産システムを2050年までに完成させる」をミッションに活動しています。

 


 

代表者メッセージ:私は衣服の生産に関わる仕事をしています。

このチャレンジを終えた2025年以降は、新しい服の生産プロセスの実用化(商業化)に本格的に向き合っていきたいと思っています。

具体的には、その生産プロセスに最適化した生産設備や糸の開発、生産とデザインプロセスの自動化などに取り組んでいきたいと考えています。そのためにいまは仕事をしながら、社会人向けの大学で社会と産業について学んでいます。

そしてこれはもちろん、私個人だけではとても叶いませんので多くの方との共創が必要です。

環境問題、資源の問題、雇用の問題といった社会課題を解決し、繊維産業と地域経済の活性化をはかるために。

 

お問い合わせはこちら→ kobayashi@orvmodestudio.com

イベント

  • 参加者みんなでつくる!ファイバーアートプロジェクト「#OVERSEWN」公開作品製作会

    日時2024.02.04 16:00〜 20:00
    場所コミュニティプラザ一之江 集会室第3
    共創チャレンジアップサイクルXイノベーションで世界一のサーキュラードレスを共創するファイバーアートプロジェクト

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このチャレンジの投稿

  • 共創チャレンジ名を変更しました~ベストプラクティスへの応募に向けて~

    チーム:OVERSEWN 代表のコバヤシ_トシヒコです。2024年3月19日締め切りのベストプラクティスへの応募に向けて、共創チャレンジ名を変更しました。   旧:アップサイクルでギネス世界記録にチャレンジ!廃棄される繊維素材とオーバーロックミシンを使った特許技術で、世界一のサーキュラードレスをつくるファイバーアートプロジェクト『OVERSEWN』   新:アップサイクルXイノベーションで世界一のサーキュラードレスを共創するファイバーアートプロジェクト   共創チャレンジ名を変更した理由は、ベストプラクティスに登録できる共創チャレンジ名に50文字以内という文字数制限があったためです。 また共創チャレンジに登録した当時からチームメンバーが増えるなど状況が変わったこともあり、名前を変えるにはよい機会だったとも思います。 以下、この共創チャレンジ名にはどんな意味や想いが込められているのかをまとめてみました。   どんなアップサイクル?    このチャレンジは、服づくりにおける「裁断」という、パターン(型紙)通りに布を切るプロセスで発生する、ハギレと呼ばれる廃棄対象の繊維素材(ファイバー)を使って作品作りを行うものです。ハギレは未使用の資源であり、未使用資源を利用するのはアップサイクル、使用済み資源を利用するのはリサイクル、と私は分けて表現しています。 アップサイクルやリサイクルはいのちを輝かせる活動です。地球はいのちの源であり、その地球から生まれた資源にもいのちが宿っているからです。 未使用資源にもいのちは宿っていますが、現状ではハギレは切り捨てられることでそのいのちは失われています。捨てないことでそのいのちを救い、作品の素材にできるよう5~7mmの幅に加工することでそのいのちを切り救い、ミシンでそのいのちを縫いつなぎ、ドレスに仕立て上げることで着るという用途を付加してそのいのちに力を与え、輝かせます。 それは万博のテーマである、いのち輝く未来社会を実現するサステナブルファッションデザイン活動であり、SDGsの『12.つくる責任 つかう責任』にも貢献します。 また、作品づくりのプロセスは、作品の端にミシン縫いを行っていくことで作品そのものが半時計回りに回転(サイクル)し、ミシンで縫えば縫うほど作品に縫い糸が積み上がって(アップして)作品が大きくなっていきます。「アップサイクル」は、作品づくりのプロセスそのものを表現した言葉でもあります。   どんなイノベーション?   作品づくりにオーバーロックミシンを使った特許技術(特許第3932459号)が利用されていることを、イノベーションのひとことに集約させました。 ミシンは布を縫うための道具ですが、この特許はミシンで布を縫うのではなく、糸と糸とをミシン縫いすることで布そのものをつくる発明です。 それによって「織り」でも「編み」でもない、糸の「縫い」によってつくられた第三の構造を持つ、縫い目のない円筒形の布がつくれます。その形状は均一な一定幅の円筒形はもちろん、狭めて細くした円筒形も拡げて太くした円筒形も、その大きさの変化も自由自在で制限はありません。糸からダイレクトに立体的な布を作れるので、服づくりに利用すれば「シームレス」「カットレス」「パターンレス」製造過程での「廃棄ゼロ」が実現でき、従来の服づくりで発生している多くの工程や資源ロスが省かれるので、低コストで環境に優しい服づくりが可能です。 また、そのようにしてつくられた服は破れたり穴が空いても、ミシン縫いでできているので、ミシンのジグザグ縫いなどで簡単にすぐ補修できます。その修復跡はほとんどわからないので「直せない状態」にも「直したとわかる状態」にもならないため、半永久的に捨てる必要がありません。 さらに上述の通り、従来の服づくりで発生する廃棄物(ハギレ)を素材として資源利用するアップサイクルが可能なため、繊維産業全体の廃棄をなくす「ゼロエミッション」を実現できる、まさにイノベーションであり、SDGsの『9.産業と技術革新の基盤をつくろう』にも貢献します。 今回のチャレンジは廃棄対象の素材を作品に使って未使用資源を廃棄せずに済むようにする取り組みですが、その方法はそもそもの廃棄物が発生しない生産プロセスによってできています。つまり、廃棄物を活用するアップサイクルの取り組みと、そもそも廃棄物が発生しない生産プロセスとの2つを、1つのチャレンジによって同時に提示しているのです。 そして、共創チャレンジ名にはアップサイクルとイノベーションとの間に「X」がはいっていますが、これはアルファベット大文字のエックスであり、読みは「クロス」です。 もちろん掛け合わせを意味する記号的な意味もあるのですが、それに加えて布を意味する英単語の「cloth」であることも含まれています。"cloth innovation" つまり「布のイノベーション」ということです。   なぜ世界一?   わかりやすい目標(夢)を掲げることで共創に参加していただくメンバーを最大化するためであり、また多くの人々に共創に参加していただくことでその目標を達成することが可能となるからです。 そして、世界一の大きさの作品が完成して「この作品にはこれだけの量のハギレが使われています」と言ったときに、インパクトのある巨大な作品であるにも関わらず、使用されている資源量は世界全体で廃棄されている資源量と比べればわずかでしかないことが、廃棄の問題の大きさと深刻さを、作品を見た人の心に直接訴えかけられるのではないかと考えています。 また、世界一の大きさであることは当然その重さも相当なものとなり、それだけの重さに耐えられるだけの強度がこの作品の構造にあることの証明にもなります。   なぜサーキュラードレス?   サーキュラーエコノミーやサーキュラーファッションなどの言葉に代表される通り、資源循環を実現し持続可能な未来社会のあり方を提案するチャレンジであることと、作品そのものの形状がcircular=円環状であり、そのことによって多くの人々を共創に巻き込むことが可能となるからです(詳しくは次項を参照)。 サーキュラー形状のアイテムであればよかったのですが、サーキュラースカートにしてしまうとコーディネート上トップスも必要になってしまうため、単体で着られるサーキュラードレスにしました。   どこが共創?   作品づくりのために素材となる布を5~7mm幅に切るのに多くの人々の協力が必要であり、すでに多くの方々からの協力によってこの活動は支えられています。チームメンバーは全員インターネットを通じて繋がったボランティアの方々です。 素材は取引のある縫製工場から、実際に廃棄対象となっている未使用資源を調達。 そして、作品が大きくなればなるほど、ミシンで直接作品製作に加われるメンバーが増え、時間と共に共創の輪が広がっていきます。参加人数が増えればそれに伴い作品が大きくなるペースも上昇し、作品が大きくなれば製作に参加可能な人数が増えるという相乗効果があります。作品づくりのプロセスそのものが効果的なパートナーシップによる共創を実現するSDGsアート活動です。 なのでSDGsの『17.パートナーシップで目標を達成しよう』にも貢献しているものと考えられるので、その項目も追加しました。   なぜファイバーアート?   このチャレンジでの作品づくりの材料は、服づくりにおける「裁断」という、パターン(型紙)通りに布を切るプロセスで発生する、ハギレと呼ばれる未使用の繊維素材(ファイバー)だからです。 アートである理由は、ビジネスでも行政サービスでもない、持続可能で文化的なサステナブルファッションの実験活動だからです。 また、つくられる作品は天衣無縫という言葉の元になった「天女の羽衣」を具現化した、縫い目が無いのに立体的な構造を持った、人智をこえた夢のドレスです。 なので、夢を形にしたこの作品の仮称は「天衣夢縫」としています。 一方で、そのようにしてつくられる作品はシームレスで縫い目という明確な境界がなく、多様性を認めて分断を克服し、ダイバーシティ&インクルージョンで全てのいのちが輝く、ボーダーレスな未来社会のあり方を表現しているデザインでもあります。 そして、現行の法律の制約下ではまだアパレル商品として販売することはできないと考えられるため、あくまでアート作品としています。   そもそもチーム名のOVERSEWNとは?   作品づくりに使われているオーバーロックミシン(OVER LOCK MACHINE)と、縫いを意味する英単語のSEWNとを組み合わせた造語で、読みは「オーバーソーン」です。(ちなみに洋服のカットソーとは、英語のcut & sewn の和製英語です) この作品の構造と製法のことも「OVERSEWN 」と、私は呼んでいます。     そんな共創チャレンジ、その作品づくりはinstagramで万博の公式ARフィルター「EXPO2025ミャクミャクフィルター」をかけた上でほぼ毎日、全世界へ向けてライブ配信を行っています。   というわけで、下記URLのインスタアカウントのフォローをお願いします。   https://www.instagram.com/koba8410415/   加えてライブ配信アプリの17LIVEでも、作品づくりの同時配信を行なっています。 作り手である私自身に興味を持ってくれた方は、どうぞ17LIVEのほうへ観にきてください。   https://17.live/ja/profile/r/18489370   配信を観てくれているリスナーさんに、作品にかけるその想いを伝えることで少しづつ共感を集め、共創の輪を広げています。 それはまるで、作品のドレス裾のフレアが広がることとリンクするかのように。     当チームでは、引き続きこの共創チャレンジにご参加(共創)いただける方々を募集しています。 ご応募、お問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いいたします。   kobayashi@orvmodestudio.com

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  • 公開作品製作会を行いました!

    チーム:OVERSEWN 代表のコバヤシ_トシヒコです。当チームの共創チャレンジであるサーキュラードレスの製作を2024年2月4日の日曜日、東京都江戸川区にあるコミュニティプラザ一之江にて公開で行うファイバーアートプロジェクト「#OVERSEWN」公開作品製作会を開催しました!     当日は以前からボランティアとしてこの活動に参加してくださっている方に加えて、SDGsアプリの「eito」からもボランティア活動への呼びかけを行った結果、今回のイベントへ応募し参加してくださる方々がいらっしゃいました。     イベントの告知時には、当日はインスタライブを行うことも予定していたのですが、来場者の方々とのあまりに楽しい交流に、ライブ配信するのをすっかり忘れていました笑     イベント告知のURLはこちら https://team.expo2025.or.jp/ja/event/705     環境省の資料によると、日本国内への衣類新規供給量はおよそ80万トンにも上ると推計されており、それらの衣類が廃棄等によって環境に悪影響を与えていることは、メディアでもしばしば取り上げられている通りです。 そのような現状を受けて海外では、未使用の衣類の廃棄を禁止する法律の施行が各国で予定されています。 しかし、衣服を生産するプロセスにおいてすでに、多くの資源が廃棄されていることをご存知でしょうか? アイテムにもよりますが、通常衣服を1着つくるのに必要な布面積が1平方メートルだとしても、実際に使用されるのは0.8平方メートル分で、残りの0.2平方メートル分の布は未使用のまま廃棄となってしまうのです。 上記の例では布面積全体のうち、実際に使用されるのは全体の80%ということになります。(この実際使用率のことを、業界用語では「収率」と言います) つまり、日本国内への衣類新規供給量がおよそ80万トンということは、約20万トンの資源が生産プロセスにおいて未使用のまま廃棄されているのです。日本向けだけでそれだけの量に上るわけですから、世界全体ならいったいどれだけの資源が未使用のまま廃棄されているのか?と考えてしまいますよね。先に述べた海外での流れを考えれば、生産プロセスにおいて発生する未使用の資源についても、その廃棄が法律によって禁止される可能性があるのではないでしょうか。 私たちの共創チャレンジでは、アップサイクルによって未使用の資源が一切廃棄されないための取り組みを、作品製作を通じて行っています。 使用済み品の再利用については衛生面などでまだ課題がありますが、少なくとも未使用の資源については廃棄をゼロにすることが可能です。 この共創チャレンジには、目に見えにくい問題を作品を通して具体的な形で顕在化させて啓蒙する目的と、さらに作品製作のプロセスを通じてその問題の解決策までを提示することをも目的としています。 まだまだ書き足りないこともありますが、今回はここまで。     当チームでは、引き続きこの共創チャレンジにご参加(共創)いただける方々を募集しています。 ご応募、お問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いいたします。   kobayashi@orvmodestudio.com

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  • 作品の製作をスタートさせました!

    チーム:OVERSEWN 代表のコバヤシ_トシヒコです。当チームの共創チャレンジであるサーキュラードレスの製作を、2023年8月27日からスタートさせています。   画像は、その作品を大阪・関西万博のマスコットキャラクターである、ミャクミャクのぬいぐるみに着せてみたものです。 直径約10cmの小さな輪からスタートさせた作品は、2023年9月10日時点で直径約30cmの大きさになっています。いまはドレスというより、帽子として頭にかぶるのにちょうどいいくらいのサイズですね。   製作のネックとなっていたのが、ドレスの材料となる廃棄される繊維素材の手配と、その素材を5~7mm幅のテープ状にカットすることでした。   繊維素材の手配については、私が仕事でお取引させていただいている縫製工場さまからご提供いただけることとなりました。 従業員数は十数名規模の縫製工場さまなのですが、そこからは1ヶ月で約1トンもの繊維素材が廃棄対象となるそうです。世界中には従業員が数百人、数千人規模の縫製工場がいくつも存在するわけですから、世界全体でいったいどれだけの繊維素材が廃棄されているのか?と考えてしまいますよね。 当チームの共創チャレンジ、その目的の一つはこの世間的にはまだ問題と認識されていない繊維素材の廃棄について、作品製作を通して問題だと認識してもらうことです。   もう1つのネックとなっていた、繊維素材を5~7mm幅にカットする加工については、activoというボランティアの方を募集できるサイトでお願いできる方を募集しました。   https://activo.jp/articles/99516   この執筆時点で6名の方からコンタクトがあり、そのうちの1名の方にはお願いすることが決まり、すでにカットしていただく繊維素材をお渡ししています。   このように作品製作の目処が立ったため、2023年8月27日より製作をスタートさせました。製作の様子は共創チャレンジのページに記載の、17LIVEのURLとInstagramのURLからライブでご覧いただくことが可能です。 その17LIVEでのライブ配信の一部を、下記URLのInstagramのリール動画にアップしています。   https://www.instagram.com/reel/Cw_gMQxvSJP/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==   当チームでは、引き続きこの共創チャレンジにご参加(共創)いただける方々を募集しています。 ご応募、お問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いいたします。   kobayashi@orvmodestudio.com

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