テーマセッション/「未来の教育デザイン~これからの教育の“可能性”を考える~」 ~いのち会議・国立大学法人大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)・株式会社小学館集英社プロダクション・株式会社こどもりびんぐ・ワンダーファイ株式会社~ 「TEAM EXPO 2025」プログラム

レポート

2024.10.07

~~テーマセッション/「未来の教育デザイン~これからの教育の“可能性”を考える~」 が8月22日に開催され、多くの方が集まりました~~

いのち会議・国立大学法人大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)・株式会社小学館集英社プロダクション・株式会社こどもりびんぐ・ワンダーファイ株式会社が開催した「TEAM EXPO 2025」テーマセッション について紹介いたします。
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8月22日(木)に大阪大学中之島センター5階「いのち共感ひろば」にて、未来の教育をテーマにしたテーマセッションが開催されました。教育関係者、企業、政府関係者、そして未来の教育に関心を持つ方など定員を超える57名の方にご参加いただき、未来の教育について深く考える場となりました。

~~主催者・開会挨拶~~

小学館集英社プロダクション 代表取締役社長 松井 聡 様

現代の教育における課題、テーマセッション開催に至った経緯について挨拶がありました。

~~基調講演~~

大阪大学大学  経済学研究科 教授(総長補佐)
社会ソリューションイニシアティブ長
「いのち会議」事業実行委員会 副委員長
堂目 卓生 様
 

「目指すべき社会を実現するために~『いのち』に立ち返った構想~」をテーマに、基調講演が行われました。近代経済学史の研究に明け暮れる中で、偶然訪れた障がい者施設と同施設の考え方「世の中から排除されている人たちこそ、人間を解放し、社会の未来に貢献する可能性を持っている」に大きな衝撃を受けたこと、そこから生まれた目指すべき社会の姿である『「助けを必要とするいのち」と「助けるいのち」との共助社会』について、現在実践している「いのち会議」について、お話いただきました。誰一人取り残さない、命を大切にする社会に向けて、重要なのは「できる」か「できない」かではなく、「なす」か「なさない」かという話に、参加者一同熱心に聞き入る様子が見受けられました。

~~主催者によるピッチ登壇~~

 

これからの時代に子どもたちの「必要な力とは?」という課題について、主催者よりピッチ登壇いただきました。

①テーマ:未来を力強く生き抜くための力を養う小学館の探究楽習Ⓡ

 小学館集英社プロダクション 教育コンテンツ開発室 奥野 亮太 様

「エデュテインメント」(エデュケーション=教育+エンタテインメント=娯楽・遊び)を軸に、これからの時代に必要な「自ら課題を発見し、他者と協力して解決していくための能力」を育む教育の一つの学習法として、「探究学習」が提案されるとともに、学校教育向けのEXPO教育プログラム制作、STEAM教育補助教材制作、「キッズデザイン賞2024」を受賞したVRを使った小学生向けオンライン探究学習プログラムなどの実績が紹介されました。学校教育と企業活動をつなぎ、子どもたちのよりよい教育を目指す、未来への想いで締めくくられました。

②テーマ:新時代における考える力の伸ばし方

 ワンダーファイ 代表取締役・川島 慶 様

AI時代や変化が激しい時代と言われるが、大切なことは変わってきたのか?という問いに対して、人類長い歴史から見ると変わらないのではないか。大切なことは、「必要性を感じること」「好奇心知的わくわく(もっと楽しく面白くしたい)」「自分で考えること」(思考錯誤)の3つではないかと、さまざまなエピソードを交えながら、「考える力」とは、子どもたちが誰しも持っているもので、それを引き出し、開放する、それが教育の役割であり、大人たちは、子どもたちが「考えることが好きでい続けられる」ために体験や環境を提供する、縁づくりをサポートするべきという考えについて、お話しいただきました。

~~参加者によるピッチ登壇~~   

  

最先端の技術×教育というテーマで、参加者よりピッチ登壇いただきました。

①テーマ:IOWNでつなぐ・ひらく未来

 西日本電信電話(NTT西日本)ビジネス営業本部 マーケティング戦略部 ビジネス戦略部門

 CXデザイン担当担当部長 西村 宜子 様

大阪・関西万博において、NTTパビリオンで提供される、映像や音声だけではなく、離れた空間そのものや離れた場所にいる人やものの感覚を共有する体験に用いられる次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」について、話しいただきました。場所が違ってもまるで隣にいるように会話ができたり、オンラインでも臨場感のある遠足ができたり、国際交流がスムーズにできたりと、教育現場でのIOWNの可能性や活用法の提案もありました。

②テーマ:デジタル時代の教育:AIを活用した学習の事例共有

 ソニー・グローバルエデュケーション 代表取締役社長 加藤 直樹 様

これからの時代、生成AIをネガティブにとらえるのではなく、積極的に活用することの大切さについて、また、AIなどの最新技術を使いながら正解のない問題を探究する力を育成する教材「LOGIQ LABO(ロジックラボ)」について、紹介いただきました。AIと共存する時代を生きる子どもたちに必要な力とは、AIを使いこなすために、物事の本質を見極めながら、自らのアイデアを表現する力なのではないか、といったAI時代のヒントが散りばめられた話しいただきました。

~~グループディスカッション~~  

  

7つのグループでは、各グループごとに、参加者が一人一人話す時間を設け、簡単な自己紹介とともに自らの教育に関しての強み、また現在の教育についての思う点を共有した後、『私たちなら○○ができる』のゴールに向けて、ディスカッションを行いました。

教育現場の現状や課題に対する意見交換から、自分たちの持つリソースやコンテンツを活用した新しいアプローチや解決策など、具体的なアクションプランがいくつも提案されました。また、その場でブラッシュアップされていく様子が見受けられるなど、熱意に満た活発な議論が繰り広げられました。

 さまざまな業界から、多彩な専門ジャンルを持った人が集まり、一堂に会してディスカッションすることにより、お互いに刺激を与え合い、学び合い、つながりあうことができた貴重な場となりました。参加者からは、「新しい視点で教育を考える貴重な機会だった」、「ほかの参加者との意見交換が非常に有意義だった」という声が寄せられました。

~~主催者・閉会挨拶~~

こどもりびんぐ 代表取締役 藤田 基予 様

この日の内容が参加者にとって、子どもたちの未来の教育に何ができるのかを考え行動するタネになって欲しい、という言葉で締めくくられました。

 

「TEAM EXPO 2025」プログラムでは、2025年大阪・関西万博とその先の未来に向けて、共創につながる出会いとコミュニケーションの場として、テーマごとに集まるイベント「テーマセッション」を開催中です。お互いの活動を知り合うことで、新たなつながりをつくり、共創を共に目指しましょう。

~~今後も様々な共創イベントを開催予定です 

大阪・関西万博イベント情報サイト | ピーティックス ( Peatix )