IDEC株式会社

共創パートナー

2021.12.07

職場のケガや災害を未然に防止する環境づくりを推進し、働く人のウェルビーイングを技術でサポート。

内閣府が発信し、我が国が目指す未来社会Society 5.0では、IoT(Internet of Things)を核とする技術と社会イノベーションがますます便利な世の中を創造していくことになります。より高度な自動化が進むことは間違いありませんが、便利な社会の大前提は安全であることだと考えます。人間が持続的に生活していくことと「仕事」には深い関係があります。自分自身やご家族が働いている直接の労働はもちろんのこと、生活していく事は、誰かが働いている恩恵を受けていることだと言えるでしょう。その仕事の場で事故にあったりケガをすることは悲しいことです。しかしながら、すべての災害には原因があり、それを取り除くことで未然に防ぐことが可能です。我々は主にものづくりの現場を運営する企業・団体の皆さまへ、機械の安全を実現するノウハウやリスクアセスメント、安全化対策に有効なデバイスやソリューションを提供し、現場の安全・安心・ウェルビーイング創造の活動をリードし支援してまいります。

未来への宣言

働く人々すべての安全・安心・ウェルビーイングを実現し、世界の職場を、働き甲斐、生き甲斐のある環境にする!

きっかけ

機械設備の安全化対策に使う部品の販売が中心となっていましたが、欧州から発信されている新しい安全実現の考え方を学ぶ機会がありました。それは、安全に貢献できる製品などの技術的方策だけではなく、経営者による安全化に向けたリーダーシップ/マネジメント、そこに働く人材の教育、そして標準化や規格認証などのルールに基づく活動の4つの次元から包括的にアプローチすることで、真に意味ある安全な職場つくりが実現できるという考えです。技術のみを追究する時代から、安全を包括的に考える新潮流になっていることを認識しています。

創出・支援したい共創チャレンジ

IDECは、産業事故の撲滅と、働く人の安全・安心・ウェルビーイングの追究・実現に技術で応えてまいりました。さらに、昨今のICTイノベーションから生まれた新しい安全のコンセプトである協調安全/Safety2.0も提案の核に加え、職場での事故による身体的なケガの予防だけではなく、健康経営の実践と、就業面におけるウェルビーイングが、労使双方にとって重要であることを広く啓発し、疾病やメンタルヘルスまで考慮した働く人々のウェルビーイング向上のための以下に示すような共創チャレンジを創出・支援いたします。
1.働く人を労働災害から守り、リスクを減らし安心して働ける環境作りを共創チャレンジとして創出し、技術方策の提案や製品・システムの供給で支援します。
2.安全に関する規格や規制に精通したIDECセーフティエバンジェリスト(安全の伝道者)が、現場ごとのソリューションを指南する取組を拡大し、共創チャレンジ登録に誘導します。
3.技術的な側面以外に、経営マネジメント、人材育成、ルール形成の4つの次元で包括的にアプローチする安全衛生の新潮流について、セミナー・講演を開催します。
4.国内外の安全に関する企業や機関、専門家とのネットワークを通じて、様々な事例や学会、イベントなど最先端の安全に触れる場を設定します。
5.「ウェルビーイング向上」に関心を持たれた共創チャレンジの各チームの、取り組み内容に関する発表会や、具体的な事例導入現場の見学会を実施し、チーム間での相互啓発を企画します。

提供できるリソース

技術・ノウハウ事故やケガを防止するための安全関連製品は、70年以上の歴史を持ち、常に最新の安全で世界をリードしてきました。様々な製品やソリューションの提供で、現場の安全性向上に貢献します。
人材安全化対策の専門家が、職場のリスクアセスメントを支援し、実際の安全対策のお手伝いをいたします。
ネットワーク国内外の安全専門家との太いネットワークを有しており、様々な問題の解決や、情報共有の場を作ります。
情報発信・PR業界トップクラスの情報を発信する自社WebサイトやSNSを運用しています。また、安全化に関する様々な情報発信を継続的に行っています。また、定期的に実施しているセミナーは多数の参加者に安全知識を学んでいただき、労働災害防止にや寄与しています。

今後の展開

今後展開したい地域我々は自動制御機器の専業メーカであり、創業以来75年の間、変わることなく「人と機械の最適環境の創造」をテーマに産業設備の合理化と安全化に貢献する技術の研究にまい進してまいりました。日本国内ではセーフティエバンジェリストの肩書を持つ安全の専門家が、産業事故の撲滅を目指し活躍していますが、グローバル各地でもセーフティエバンジェリストを養成し、現地での活動活性化させ、働く人々の安全・安心・ウェルビーイングを追究・実現に取り組みます。
共創を希望する方々事故や労働災害の発生しない企業文化創造と職場つくりを目指す企業の皆さまや、
健康経営、社員のウェルビーイング向上を希望される組織の方々と、
まずは職場の安全化実現に向けて一緒に取り組ませていただきたいと思います。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、サブテーマも「いのち」に言及しています。ILO(国際労働機関)によると地球上で33億人の労働者がおり、毎日、どこかで労働災害が発生していますが、その悲しい出来事には必ず原因があり、あらかじめ対策することで未然に防止できるのです。かけがえのない「いのち」は、国を超えて技術で守ることができ、日本から発信する新しい安全技術を広め、国際貢献が行える場がこの大阪・関西万博であると考えています。

SDGsとの関わり

安全に働くことは人間の基本的権利です。我々の目標は、人々が働く環境を技術的なアプローチで安全・安心にするだけでなく、働きがい、生きがいのある場所にし、安全のその先、ウェルビーイングを創造していきたいと考えています。人間が生きていく上で極めて重要である「労働」の場で人々が輝けるお手伝いをしたいと考え、これらの指標を選びました。

IDEC株式会社

IDEC株式会社は、FA分野における自動制御の総合メーカーとして、豊富な品揃えと、長年蓄積された製造ノウハウを持っており、「ものづくり」すなわち製品開発力、生産技術力に裏付けられた品質面で高くご評価いただいております。特に創業以来75年以上にわたる安全製品や安全ソリューションの提供、安全化コンサルティングは国際的にも評価されており、「人間性尊重経営」を前提とした経営基本方針に基づき、世界で一番安全、安心、そしてウェルビーイングを追究・実現する企業を目指しています。

お問い合わせ・連絡先

 

IDEC株式会社 

協調安全・Vision Zeroグローバル推進部 

 中井: tatsunobu.nakai@idec.com

 山田: hideki.yamada@idec.com

 

(電話番号:06-6398-2538)

支援している共創チャレンジ

  • 「安全コミュニケーション」でVISION ZERO活動

    VISION ZERO活動は働く人の「安全・健康・ウェルビーイング」を実現するために世界的に展開されているキャンペーン、実践的なアプローチです。このVISION ZEROの考え方に沿って、私たちのチームは、コミュニケーションを通じて安全衛生の向上を図り、安全文化の構築を目指します。 (1)誰でも気軽に報告できる「気付き報告」制度の推進  職場で気付いたこと、気になったことを誰でも気軽に簡単にメモ形式で報告できる制度。一般的な提案制度と異なり改善案は任意とし報告のハードルを下げます。報告メモを受け取った上司は、受付記録、対策計画、処置結果を逐次追記し、従業員全員が見える場所に掲示します。「気付き報告」は従業員と管理者のコミュニケーションツール。管理者では発見しにくい不安全箇所を抽出するとともに、安全活動は全員が参加するという風土を形成します。 (2)クロスファンクションによる「リスクアセスメント」の実施  異なる職場メンバーでチームを組んで、機械操作や組立作業に内在する不安全リスクを4段階で評価したのち、リスクを低減する取り組み。異なる視点で協議することによって、多面的なリスク低減策が期待出来るとともに、安全に関する参加メンバーの知見を深めることができます。 (3)安全衛生関連資料を多言語で掲示  安全関連の資料・掲示物は、外国技能実習生も含め、従業員が日常的に使用する言語で作成・掲示し、すべての働く人に安全情報が伝達できるようにします。安全衛生委員会の議事録、避難誘導サインボートなど、日本語、英語のほかベトナム語、クメール語で作成します。 (4)来訪者への安全カードの交付  来訪者には、手帳サイズの安全カードを配布し、構内で滞在する間は、当社の安全ルールを遵守していただくよう呼びかけるとともに、社外の人も巻き込んで安全文化の形成に努めます。

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  • サイボーグ時代におけるWell-beingの追求

    『サイボーグ』にどういったイメージをお持ちですか?SF・小説、身体能力を向上するもの、武器や危険なもの…。私たちは、サイボーグはWell-beingな未来を追求するための選択肢の一つであると信じています。しかし、私たちはサイボーグ"技術"という選択肢を提供することはできても、サイボーグ"社会"を形成することはできません。共創チャレンジでは、サイボーグ時代におけるWell-beingについて、大学、専門家、国・自治体や市民を巻き込みながら様々な観点から議論し、サイボーグ時代における法制度や社会規範・倫理、国際的枠組みについて、共に解決策を探求し、サイボーグ社会に向けて前進していきます。 「サイボーグ社会」とは何か ①サイボーグ化(人と機械の融合)を希望するすべての人に、その選択肢を提供できる社会 ②メガネやコンタクトレンズ、車やスマートフォンを使うことによって、できることが広がっていくようにその延長上にサイボーグがある。人をアップグレードするができる社会

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