大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト

共創チャレンジ

2023.02.14

法人

チーム名関西エアポート株式会社×阪南市
共創メンバー関西エアポート株式会社、阪南市
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマこども、子育て、教育、次世代育成 / 地域活性化 / 海洋、水 / 生物多様性、自然環境、生物 / 環境、エネルギー / 大阪・関西万博の内容周知、テーマや意義の発信 /

私たちの共創チャレンジ

 関西エアポート株式会社と共創パートナーである阪南市が共創して以下の取組を行い、本プロジェクトの成果を全国・世界に展開できるよう発信します。
【地域と空港の連携により豊かな海洋環境を創造】
①地域と空港間での海藻移植プロジェクト
②藻場創造のための知見の共有による大阪湾の価値の向上
③海域環境向上に向けた次世代への教育 など

未来への宣言

大阪湾の海の森(藻場)再生とカーボンニュートラルの実現をめざします。

きっかけ

 関西エアポート株式会社では、大阪湾における海域生物の生息環境創出に貢献するため、空港島周辺の豊かな藻場環境の創造に向けて積極的に取り組んでいます。関西国際空港島造成時に、護岸の大部分に緩傾斜石積護岸が採用され、人工の浅場において様々な工夫を積極的に展開したことで、大阪湾にある藻場のうち、約2割は関西国際空港の藻場が占め、様々な魚介類の生息場となっています。
 また、NPO法人「大阪府海域美化安全協会」を通じて漁業関係者と連携し、大阪府海域に堆積・浮遊しているごみや海岸へ漂着するごみを回収しています。年間で海洋プラスチックごみを含む合計約1,300㎥のごみを回収することで、大阪湾の生態系保全にも貢献しています。
 阪南市では、大阪府内では最大のアマモ場があり、大阪湾の環境保全に重要な機能を有しています。「全国アマモサミット2018」の誘致をきっかけに、小学生が「G20サミット配偶者プログラム」に参加するとともに、漁業関係者との協力により、海を活用した地域学習(地引網体験や環境教育など)を幼少期から実施しています。また、令和元年度には、「海洋教育パイオニアスクールプログラム」の地域展開部門に採択されるとともに、漁業協同組合の取組として、“大阪湾初”となる牡蠣の養殖や、ワカメの養殖が「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」として“関西圏初”の認証を獲得しています。さらに、令和4年5月には、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定され、海浜空間などの地域資源を活かし、カーボンニュートラルの先にあるCo-ベネフィット型未来都市の実現をめざしています。現在、共創パートナーとして阪南市をフィールドに様々な団体や企業などと、大阪万博という機会における共創活動のチャレンジに挑戦しています。
 世界的に環境問題やブルーカーボンの価値について注目されるなか、関西エアポート株式会社と阪南市が共創して本プロジェクトに取り組むことで、シナジー効果が期待できることに加え、全国や世界のモデルケースとして横展開することで、全国・世界の環境問題である地球温暖化防止につながるものと考えます。 

取組の展開

今後展開したい地域・方法泉州地域や大阪湾沿岸域で同様な活動を考えている自治体や団体、共感いただける企業と連携していきたいと考えています。
共創を希望する方々環境関連活動に共感する団体、企業、自治体

大阪・関西万博のテーマとの関わり

 本活動の成果を大阪・関西万博を通じて全国・世界に発信することは、「海の万博」のカーボンニュートラルの実現に貢献できるものと考えます。
 また、前回の大阪万博が開催された1970年代は大阪湾の埋立が進み、海流が滞った結果、赤潮被害が深刻となりました。
 そのような時代背景のなかで建設が開始された関西国際空港は、海の環境に配慮し緩傾斜石積護岸を取り入れることにより、豊かな藻場を造成しました。大阪万博から50年を経たいま、関西国際空港と一緒に育まれてきた藻場が地域との環境保全活動に役立つことにより、大阪湾全体の未来を築くための一助となると期待しています。

SDGsとの関わり

 関西エアポート株式会社と共創パートナーである阪南市が共創して大阪湾の海の森(藻場)再生とカーボンニュートラルの実現に向けた取組であることから、SDGsの「13:気候変動に具体的な対策を」、「14:海の豊かさを守る」と「17:パートナーシップで目標を達成しよう」につながるものと考えます。

■現在の活動状況

 関西エアポート株式会社では、1989年4月以降、海藻の分布状況の調査を継続して行っており、近年では取り巻く環境の変化に応じた藻場再生にも取り組んでいます。また、関西空港周辺護岸において魚介類を採捕し、生育状況の把握も行っています。それらの取り組みを活かし、各地域が行っている海洋環境に関する教育活動と空港が行っている活動の連携を進めています。

 阪南市では、「自治体SDGsモデル事業」に係る(仮称)はんなん・Co-ベネフィット創出協議会の設立に向けて、関係者とのネットワークを構築を進めています。

 

 

【問い合わせ先】

〈関西エアポート株式会社〉

    渉外本部 地域連携部 地域共創グループ担当者

    電話番号:072-455-2174

    E-mail: KIXrelation@kansai-airports.co.jp

 

〈阪南市〉

    未来創生部 政策共創室 企画担当者

    電話番号:072-471-5678

    E-mail:seisaku@city.hannan.lg.jp

このチャレンジの投稿

  • 【市外イベント】「HANAZONO EXPO」に参加(令和5年11月3日〜11月4日)

    令和5年11月3日(金曜日)・4日(土曜日)、東大阪市花園中央公園において、「HANAZONO EXPO」に参加して、「地域と空港間での海藻移植プロジェクト(展示)、海域環境向上に向けた次世代への教育(VR体験)」で出展しました。  

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  • 羽衣学園中学校サマースクールでの講演(令和5年7月26日)

    令和5年7月26日、羽衣学園中学校3年生のサマースクールにて、大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクトについての講演を行いました。 ==講演内容== ①阪南市役所「海のゆりかご藻場再生プロジェクト」  SDGsやブルーカーボン、市の海洋教育について ②関西エアポート株式会社「人と地球にやさしい空港-関西国際空港-」  関西国際空港の成り立ちから空港島に育つ海藻や海の環境を守る活動について ③株式会社漁師鮮度「大阪湾ってどんなところ?」  大阪湾の移り変わりや大阪湾の環境について   「自分たちの行動が大阪湾の環境を守ることに繋がることがわかった。」という感想を頂くことができました。 講演の後、西鳥取漁港で地びき網体験を行い、生き物観察を行いました。 子ども達からは「初めて海に入った!」「このような場所があることを知らなかった!」等の言葉があがっていました。  

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    阪南市と関西エアポート株式会社は、「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」として、地域と空港の連携により豊かな海洋環境の創造に共同で取り組んでいます。 令和5年4月25日(火曜日)、尾崎漁協同組合前にて、関西国際空港から阪南市沿岸への海藻移植に係る海藻引き渡し式が行われ、豊かな藻場造成による大阪湾の価値向上を目的とした海藻移植を実施しました。

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