日本の伝統文化の 『和紙』づくり。技術を伝承し、サステナビリティな未来社会に貢献!

共創チャレンジ

2023.01.11

法人

チーム名寿精版印刷 和紙開発プロジェクト
共創メンバー寿精版印刷株式会社
越前和紙開発賛同企業、江前教授(筑波大学)、鈴木教授(横浜国立大学)
主な活動地域日本
活動テーマ科学技術、バイオテクノロジー / 文化・芸術(アート) / 観光、インバウンド / 地域活性化 / 生物多様性、自然環境、生物 / 農業、林業、水産業 / 工芸 / ものづくり、サービス / コミュニティ・まちづくり、住まい / 環境、エネルギー / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / 大阪・関西万博の内容周知、テーマや意義の発信 /

私たちの共創チャレンジ

衰退しつつある伝統産業和紙づくりの技術・文化の継承・発展に取り組みます。これを、当社だけでなく川上から川下まで地域の様々な方々、企業、研究機関と「共創」して実現したいと考えます。
具体的には、まず、原料となる楮・三椏・雁皮、そしてトロロアオイの産地に赴き、その育成の継続を確認していきます。また、遊休耕作地に、新たに育成をはじめ、和紙原料の調達をサポートしていきます。 そして、和紙づくりの持続可能な伝統技術に、現代の技術を掛け合わせ、これまでなかった廃棄ロス材を活用した和紙の開発を実現します。当社だけでは、解決できない大きな課題には協力企業や研究機関とともに取組みます。
当社と協力企業で、和紙産業の地域の創成と、技術革新による和紙開発で、いのちつなぐ持続可能なものづくり社会を目指します。

未来への宣言

日本の伝統産業でもある「和紙」の伝承と、今の技術だから可能になる和紙の開発を、当社だけでなく地場の協力企業、研究機関と共に取り組みます。

伝統産業を守り、いのちつなぐ持続可能なものづくりで、循環型社会形成を目指します。

きっかけ

当社は、1946年に創業し、今年で76年になります。
約40年前から、表面に凹凸がある和紙でも精巧に印刷できる技術を磨いてきました。
現在でも、高級製品のラベルに、和紙を使用し続けています。
 一方、産地では、日本の西洋化や電子化に伴い、和紙の生産が減少し職人が減りました。また、原料を栽培する農家も減ってしまいました。
 
 日本の伝統産業を、持続可能な循環型社会を形成するため、和紙づくりへの支援を決めました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法地産地消の観点や共創を希望する人々の廃材を利用し、原料からの和紙開発を進めます。
共創を希望する方々①和紙の材料生産農家
②木工部材のパルプ化できる企業
③廃棄物を和紙として再利用したい方
④和紙に興味のある人々
⑤和紙を資材や販促物として活用し、ブランド価値を高めたい企業
 
など、多様な方々を希望しています。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

日本の伝統産業であり、自然と共生している『和紙』の魅力を万博を通し、多くの方々と体験し、知恵と技術、文化と歴史を脈々と未来に受け継ぎ、サステナビリティな社会に貢献していきたいと思います。

SDGsとの関わり

『和紙』づくりは、自然と共生した「ものづくり」で、歴史の中で培われ、伝承してきました。未来につなぐ「持続可能なものづくり」と考えます 。
原料や副資材、製品など、廃棄するものまで全てを大切にし、創意工夫をすることで付加価値をつけ、長く使用してもらえる製品を創出しております。伝統産業における「つくる側」の責任を持った行動だと考えます。
『和紙』づくりの、多くの原料は陸から採られています。そのため、陸の豊かさが損なわれれば、当然伝統産業の生産も不可能になります。
伝統産業の開発・生産に、最も深く関わっていると考えます。

<お問い合わせ先>

寿精版印刷株式会社

WEBwww.rex.co.jp

TEL06-6770-2800(代表)

 

(くにざわ つとむ

  メール:tsutomu_kunizawa@rex.co.jp

 

久保 拓也(くぼ たくや)

  メール:takuya_kubo@rex.co.jp

 

森戸 真秀(もりと まさひで)

  メール:masahide_morito@rex.co.jp 

このチャレンジの投稿

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    ■大学との共同研究   和紙の紙料としてのパルプ化を、大学の研究室と産学連携を進めています。   今回は、の研究対象物の現物確認のため、大学に訪問しまし研究チームと面談してきました。

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