ヨシから始まるSDGs ~ユニフォームから変える「環境・社会・経済」~

共創チャレンジ

2022.05.18

法人

チーム名TAMAYURA SUSTAINABLE WORKS
共創メンバー株式会社たまゆら/高麻株式会社/関西みらい銀行/他メーカー数社
主な活動地域日本 / 滋賀
活動テーマものづくり、サービス / 地域活性化 / 生物多様性、自然環境、生物 / 生活用品、ファッション / 環境、エネルギー / 循環型社会、サーキュラーエコノミー /

私たちの共創チャレンジ

たまゆらの『ヨシから始まるSDGs』とは、企業単位の参加型のアクションで成果物を以ってSDGsを実践する取り組みです。
この取り組みは多くの企業様を募り、年一回の滋賀県・大阪府のヨシ群落をヨシ刈りというアクションにより周辺環境を綺麗にします。また収穫物となるヨシは繊維を取り出し、ユニフォームへ再利用することで成果物として参加者へ提供を行います。ユニフォームは繰り返し注文があるため、毎年時期が来れば同様に繰り替えしヨシ刈りの活動を行います。
結果として企業連合体によりヨシ群落を保全する持続可能社会の形成が本活動の目的となります。

ヨシ(葦)とは、川辺、湖畔、湿地などに群生するイネ科の植物となり、緑色の茎は直立して高さは1m〜5mになる多年生植物です。
繫殖力が強く、景観を悪くする厄介者として扱われるようになったのは、管理されていないヨシ群落が増えたことが原因になります。

ヨシには4つの役割があります。
①多くの動植物の生育・生息地になる。
②人の生活に役立つ資源を供給する。
③景観の形成、湖岸の消波・侵食の防止。
④琵琶湖・淀川の水質保全に寄与する。
とくに④の琵琶湖・淀川の水質保全は関西圏に住む我々の生活に直結しています。

ヨシ群落を保全と意識せずともかつては建築資材や和楽器など利用用途が多くありました。しかし、時代の流れにより現在ではヨシは日常生活から姿を消しました。ヨシを利用することがなくなり管理されていないヨシ群落となり、景観悪化や水質悪化の原因となっています。

綺麗なヨシ群落を維持するにはヨシ刈りとヨシ焼きを毎年行うことが必要となります。
刈り取ったとき出るヨシの多くは使われることなく費用を払い廃棄されてきました。資源を余すことなく使うためにも刈り取った後のヨシを廃棄せず、これからはユニフォームとして利用することで新たな産業的価値を生み出します。

本活動を以て環境保全だけでなく、年間ヨシにより回収されるCO2が定量的に出ているため、カーボンオフセットにも貢献することができます。
SDGs9番【産業と技術革新の基盤をつくろう】12番【つくる責任 つかう責任】15番【陸の豊かさも守ろう】に貢献することは勿論、
滋賀県独自の持続可能社会へ向けたマザーレイクゴールズ(MLGs)への寄与も行うことで社会への貢献ができます。

未来への宣言

ヨシの産業利用においてが琵琶湖・淀川は健全に育成する環境づくりと、刈り取ったヨシの繊維製品をアップサイクルし、快適にご着用頂き、最終的には継続可能な付加価値を創造します。

きっかけ

ヨシから始まるSDGsを推進する理由となったことが二つあります。
一つ目はお客様からのご要望です。
株式会社たまゆらは1965年創業以来ユニフォームを専門に扱う企業として20,000社を超えるお取引様に向け『お客様の働く毎日をより良く、より楽しくします』をもとに、ユニフォームの既製品・別注の提供を行っています。ご要望に合わせて、たまゆらでは企業様ごとに専属スタッフによる導入からその後のフォローまで手厚くお手伝いしております。企業活動の中で近年では企業意識が使い捨てる消費の考えから持続可能な社会構造の形成を行うことへと意識が変わってきております。企業意識の変化により、企業として関わっていける活動を探していく中でヨシと出会いました。

二つ目は地域の魅力を紹介していることです。
株式会社たまゆらはWEB配信(YouTube等)による情報発信で地域の魅力再発見を行う『たまいろLIVE(YouTubeチャンネル)』を放送し地域の情報、万博、大阪府、枚方市、北大阪商工会議所などとの連携によって得られる様々な知識・知恵、を動画コンテンツや生配信によるコンテンツに作り上げ、一つの情報番組風に仕立てオンラインイベントとして配信してきました。活動を通じて多くの企業を知り自分たちの住む地域の魅力を再発見してきました。活動の中で地域から環境を変えていく取り組みの一つがヨシでした。

「お客様からのご要望」と「地域の魅力を紹介すること」2つの経緯があり、身近で始めることができるSDGsとしてヨシを手掛けることになったことが経緯となります。

取組の展開

今後展開したい地域・方法関西にお住まい、働いている多くの皆様で琵琶湖・淀川の恩恵を得ている各地方へ企業単位の参加型アクションと成果物をもってヨシの利用と地域活性化に特化して進めていきます。また、ユニフォームの購入だけではなく、原材料の確保を行うリアルなイベントとの融合を目指します。
共創を希望する方々①関西圏にて活動を行う個人、事業者、各種団体の皆様
②SDGsに興味を持っているが未だ実現できていない個人、事業者、各種団体の皆様
③すでに活動を行っておりヨシからできたユニフォーム希望する個人、事業者、各種団体の皆様

大阪・関西万博のテーマとの関わり

いのち輝く未来社会のデザインのテーマ内容にある人類共通の課題解決特に環境問題へ向けた取り組みにより関わっていきます。ヨシという日本古来より続く材料の魅力を再発見を行い、持続可能な社会形成に合わせた新たなビジネスモデルを創造・発信します。

SDGsとの関わり

古来より和楽器や建築素材として活躍をしてきたヨシ。近年、海外製品や建築様式の変遷により使われることが大幅に減少しました。手入れを行わないヨシ群落や群落の消失により水質・景観の悪化となっております。ボランティア活動としてヨシの管理を行うのではなく、パートナー企業と共にヨシに産業価値を付与することにより、新たなビジネスモデルを構築し持続可能社会の形成を行いたいためです。

【お問い合わせ先】

 株式会社たまゆら 法人営業本部

 岡本 明

 TEL :072-834-2221

 Mail: a.okamoto@tamayura.co.jp