私たちの共創チャレンジ
「しめ縄プロジェクト」は、日本の「お正月」習慣の意味を学び、伝統的な「しめ縄」づくりを体験する文化教育支援プロジェクトとなります。その目的として、「お正月」に対する理解をきっかけに日本の身近な伝統文化や古来の習慣に関心を持ってもらい、私たち日本の持つ「伝統的価値観」や「固有の文化に対する理解」の向上につなげていきたいと思っております。
未来への宣言
「国際」とは「国」が「際立つ」と書きます。つまり「国際社会」とは本来、同じ地球というパレットの上で様々な国々が多様な価値観を尊重し合い、その多様性を彩る世界と考えております。そのためにもまずは私たちも自身の色、つまり伝統的価値観や社会性を身につけ、きちんと自分自身を表現できる「真の社会人・国際人」の育成を目指したいと考えております。
きっかけ
「私たちは思いの外、自分たちのことを理解していないのではないだろうか」私たちはそう考えるきっかけとなったのが、日本人のお正月に対する無理解です。「お正月」は全国の多くの方々が経験する国民的行事であるにも関わらず「何のために正月飾りを飾るのか」「なぜ、お正月にはお餅を食べるのか」など、案外「分からない」という方は多いと思います。「正月飾り」は本来、農業・穀物の神さまである年神さまを迎えるという意味からも「しめ縄」は「稲わら」で作られていることが慣例でしたが、現在市販されているものの多くが「水草」という雑草が代用されております。私たちはまずは「お正月」に対する正しい理解を深めようと「お正月講座」をスタートし、2012年からは「しめ縄づくり」のワークショップを始めました。反響は思いの外大きく、「お正月を迎える意識が変わった」といった好意的な声が多く聞かれました。このため、私たちはこの活動を正式な社会事業プロジェクト「しめ縄プロジェクト」とし、全国各地の神社や商用施設、企業、保育園や小学校、特養施設といった様々な場で提供させていただきました。2017年には米国ロサンゼルスでも開催し、活動する範囲を広げて参りました。日本の持つ固有の伝統や文化には様々な可能性がある、それを大阪万博の機会に発信できたら誠に幸いと考えております。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
日本の伝統文化は本来であれば、親から子へ、子から孫へと継承されていくものですが、現在はそうした機会そのものが失われつつあるだけに、こうした文化的な取り組みに世代を越え多くの方が参加することの意義は非常に大きいと考えております。大阪・関西万博を通じて未来へ繋げる『いのち輝く未来社会のデザイン』を実現していきます。