大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部生が開発する人に優しい救助を目指すロボット

共創チャレンジ

2024.04.24

法人

チーム名梅田ロボットプログラミングチーム
共創メンバー大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科 井上 雄紀
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ安全・防犯、セキュリティ / ものづくり、サービス / ロボット、AI /

私たちの共創チャレンジ

ロボットに人をやさしく救助するためのアイデアを組み込んだ災害現場などの環境で活躍するレスキューロボット(4 分の1 スケール)についてロボットプロジェクトチーム(学生主体)で開発に取り組んでいます。チーム活動の一環として、レスキューロボットに必要な探索、救助、遠隔操作技術の提案とアイデア紹介のため、2023 年8 ⽉に神⼾市サンボ―ホールで実施された「レスキューロボットコンテスト」(阪神大震災を体験した神⼾で神⼾市ならびにレスキューロボットコンテスト実⾏委員会の主催)に参加し、レスキュー工学大賞と「ベストロボット賞」、「消防庁⻑官」、「ベストテレオペレーション賞」等を獲得できました。
また、2024 年1 ⽉に競技参加チーム(大学、社会人有志)5 チームでの技術交流会を梅田で開催し2023 年12 ⽉には新潟市で開催された計測自動制御学会のシステムインテグレーション部門において大学、研究者に向けて概要報告を⾏うことで広く周知をはかっています。
現在リアルサイズではなく4 分の1 スケールのロボットで開発・実践していますが、その理由は主に資金面での制約が大きく、大学だけではリアルサイズでの社会実装は困難なのが実情です。というのも、災害発生頻度は予測困難な面もあり、採算性の面で企業の市場参入もハードルが高いのが実情です。とはいえ、世界においても有数の災害多発国である日本が、減災の観点から、緊急時の備えの一環として多様なレスキューロボットを社会実装することは日本に限らず世界に対しても喫緊の課題とも言えます。
リアルサイズへの展開には大学だけでは困難な面もありますので、共創を希望される有志(団体・個人)とともに大いなるチャレンジにしたいと思います。

未来への宣言

レスキューロボットは活躍できて初めて本当の意味で評価されるものです。いまリアルサイズの実践レベルのものを目指して取り組むことが重要ですが、本格的な実現となると困難が多数存在します。
様々な大規模災害が予測される近未来においても、あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保する前提として「人に優しい救助を目指すロボット」の社会実装を共創希望の有志(団体・個人)とともに実現します。

きっかけ

2022年に神戸市開催のレスキューロボットコンテスト2022に参加し、ファイナル競技に進出、ベストテレオペレーション賞を受賞。2023年の同コンテストでは、レスキュー工学大賞とベストロボット賞、消防庁長官賞、計測自動制御学会特別賞を受賞

取組の展開

今後展開したい地域・方法レスキューロボットで同様な活動を考えている団体(学生グループ、自治体含む)と連携して活動したい。
共創を希望する方々レスキューロボットに興味を持つ企業・団体・自治体など

大阪・関西万博のテーマとの関わり

災害環境時の救済は、すべての人の健康を守る取り組みに繋がることから万博テーマとの親和性は高いと考えます。

SDGsとの関わり

災害環境での弱者や困難を解決する取り組みにつなげていくことがこのようなロボット開発にかかわる設計者に必要な観点、デザインのポイントであるから。

【お問合せ先】

大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部事務室

06-6147-6830