公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2024.03.04
法人
私たちが進めているチャレンジは、「淀川学」という教育カリキュラムで「持続可能な開発(社会)」の実現に必要な素養を持つ学生を育み、それによって「持続可能な開発(社会)のための教育」に貢献することです。 私たち人類が科学・技術を行使したり資源・土地を開発したりする際、「持続可能な開発(社会)」について考慮することは、現在そして未来の地球にとって極めて大切な行動です。また、「持続可能な開発(社会)」の考え方を理解するためには、「人と自然との関わり合い」について学び、そして理解する必要があるといわれています。つまり、持続可能な開発(社会)における技術者は、高度な専門知識や技術を持つだけでなく、地球や世界を視野に入れるとともに環境共生に配慮できる豊かな人間性を持つことが求められているのです。このことは、私たちが地球市民として地球に生きる場合も当てはまることです。 大阪工業大学で開講されている「淀川学」では、淀川や淀川流域あるいは淀川から発想される様々なテーマに関する学びをベースに、「人の営みと自然との関わり合い」について考えます。また、「淀川学」は文系や理系といった分野にこだわらず、人文学・社会科学・自然科学・科学技術などの様々な視点(専門が異なる6名の教員)から淀川や淀川流域について学びます。例えば、現在は地形・地質、生物、倫理、社会、歴史、科学技術の視点から淀川や淀川流域あるいは自然について理解します。そして、多様な分野が有機的に繋がりながら社会を構成していることを認識することによって、視野の広い学生を育むとともに、多面的に考えることの重要性も理解します。さらに、「淀川学」の学びが単に河川や流域の理解にとどまらず、その理解が世界に向けた視点を育むベースになることもめざします。
大阪工業大学における「淀川学」の学びによって「持続可能な開発(社会)」の概念を理解できる素養を持った学生(未来の技術者・地球市民)を育み、それによって「持続可能な開発(または社会)のための教育」に貢献することをめざします。
1987年に「持続可能な開発」という概念が明確化され、さらにヨハネスブルグ・サミット(2002年)において2005年からの10年間を「国連・持続可能な開発のための教育(EDS)」と位置付けられました。大阪工業大学でも技術者教育の中にEDSの主旨を取り入れた教育カリキュラムの構築が検討され、その結果、 2008年より「淀川学」が開講しました。この際、「文理融合・分野横断・幅広い視野」の考え方のもとで教育カリキュラムが作成されました。その後、従来の「淀川学」が大幅に改編され、2022年4月から新しい「淀川学」が開講されました。この新しい「淀川学」においても、「文理融合・分野横断・幅広い視野」を柱とする姿勢が受け継がれ、その姿勢のもとで教育カリキュラムが作成されました。そして、現在も試行錯誤しながら教育内容・方法の質の向上を進め改善に努めているところです。
「持続可能な社会」を理解する素養を持つ人材の育成に関するテーマであり,万博テーマ(いのち輝く未来社会のデザイン)との関係性も十分有していると考えます。
私たちのチャレンジは、大阪工業大学の教育の一環として実施されている「淀川学」に関わるものです。「淀川学」は「持続可能な開発(社会)」の考え方を理解するための素養を持つ人材の育成をめざしたものです。その観点から、このチャレンジは、SDGs17目標のうち,目標4 (SDG4・「質の高い教育をみんなに」)との関係性が深いものと考えます。特に、SDG4のターゲット4.7 (2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の教育を通じて、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする) の中の「持続可能な開発のための教育」との関連性が深いと考えます。
大阪工業大学 /
<問い合わせ先>
大阪工業大学 工学部事務室、知的財産学部事務室
TEL:06-6954-4419 or 06-6954-4163
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