バイオマス由来の高機能素材CNFの社会実装チャレンジ  ~ 紙産業が集積する四国でCNF関連産業創出を目指して ~

共創チャレンジ

2023.10.13

法人

チーム名四国CNFプラットフォーム
共創メンバー運営委員長は、「内村 浩美 (愛媛大学)」、事務局は、「(一財)四国産業・技術振興センター」が担い、
広いネットワークや専門知識を持つ「コーディネーター」「専門家」、
および、企業の身近で技術指導できる「四国4県の公設試研究員」等で、支援活動を実施している。
その他、同プラットフォーム会員 161組織 (企業・団体) (@23.7E)。
主な活動地域日本 / 香川
活動テーマ地域活性化 / ものづくり、サービス / 環境、エネルギー /

私たちの共創チャレンジ

 バイオマス由来で環境にやさしく、多様な機能性を実現する次世代素材「CNF(セルロースナノファイバー)」の開発が進み、近年、「高強度で軽量」「分散安定性」「高保水性」等の特徴を活かし、CNFの利活用に向けた取組みが始まっております。
 我々「四国CNFプラットフォーム」は、CNFの原料となる紙産業が集積している四国を拠点に、CNFに関する「セミナー」や「展示会」、「CNF利活用製品に取り組む企業の製品開発支援」等、取組企業の状況に応じて総合的に支援します。

未来への宣言

 CNFの利活用を広げ、社会実装を進めるとともに、CNF関連産業の創出を目指します。
 我が国に大量に存在する森林資源から生み出されるCNFの利活用を広げることによって、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目標とするカーボンニュートラル宣言の実現に貢献します。

きっかけ

 「四国CNFプラットフォーム」は、CNFの社会実装を目指すため、平成28年、四国経済産業局の呼びかけのもと設立しました。
 以来、四国でCNF利活用に取り組む企業群を、セミナー等による「学びの場」、実習等による「体験の場」、個別製品開発支援をする「実施の場」と3つのステージで、参加者がスパイラルアップできるよう多面的に支援しております。
 現在重点を置いている取組みは、製品化事例を増やすことにより、CNF利活用製品が増えることでCNFが社会に認知され、量産効果で価格が下がり、さらに社会実装が進むことを目指しています。 近年いくつかのCNF利活用製品が販売される等、CNF社会実装の芽が出始めたところです。
 
 2025大阪・関西万博に向けて、CNFに関心のある方を増やすとともに、製品開発支援等でCNF利活用の事例を増やし、CNFの社会実装の進展ひいてはCNF関連産業の創出に向けて取り組んでいけたらと考えております。

取組の展開

今後展開したい地域・方法(展開したい地域)
四国地域が中心

(展開方法) 
CNF利活用製品開発等でコミュニケーションが密に取れる四国地域を中心に、(利活用)セミナー(「学びの場」)で情報発信を行うとともに、コーディネーターがCNF技術・機能の橋渡し役となり、多様なCNF利活用企業に積極的に情報提供し、企業等に参画いただく。また、体験実習(「体験の場」)に参加いただき、実際にCNFに触れながら製品開発の可能性を実感していただいて、利活用事例を増加させる。
 同時に、他エリアで活動している同様の推進団体等と連携しながら、日本全体でCNFの社会実装を推進する。
共創を希望する方々・CNF利活用企業
  自らの製品にCNFを利活用して高付加価値化に取り組む企業の参加を希望します。
   (CNFは、多様な機能を付加できる可能性がある素材であり、自動車部品、家電品、化粧   
  品、食品等、多様な業界で利活用が期待されております。)
・CNFコーディネーター・専門家
  CNF利活用企業に対し、技術的指導や企業を結び付ける方の参加を希望します。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

本チャレンジ対象のCNF素材は、バイオマス由来の高機能材料です。この素材を化石燃料由来素材等から置換え、低炭素社会・循環型社会を構築していくことは、SDGsの取組みとも合致しており、まさに万博テーマの「いのち輝く未来社会のデザイン」に繋がります。

SDGsとの関わり

目標9. 
 CNFの社会実装を進めるためには、更なる技術開発と用途開発が必要です。技術開発やイノベーションを起こすことでCNFを基幹とする新しい産業を興せる可能性があるため、この目標を選択し推進します。

目標13. 
 CNFは石油由来製品の代替となるだけでなく、植物として育つ過程でCO2も吸収しています。CNFや天然植物由来素材の普及は、気候変動対策の観点からも大変重要な取り組みであります。人々やコミュニティー、生活に影響を与えることのないように、植物由来の素材を活用して気候変動が縮小する取組みを推進する必要があるため、この目標を選択し推進します。

■ この共創チャレンジへの参加及び問合せ先 ■
     事務局:               一般財団法人 四国産業・技術振興センター  産業振興部 
  HP:          https://www.tri-step.or.jp/cnf/
  電話番号:    087-851-7081
  メールアドレス: cnf@tri-step.or.jp