仕切ることで繋がろう -未来社会のインターフェイス

共創チャレンジ

2023.11.02

法人

チーム名インターフェンスプロジェクト
共創メンバー大日本印刷株式会社生活空間事業部 北村謙治 熊井高広 澤村浩 永井遼 松村夏美 山﨑奏絵 吉倉史夏 渡邊泰介
近畿大学文芸学部文化デザイン学科 岡本清文(教授) 前田大介(非常勤講師)
共和鋼業株式会社 ひし形金網研究所 森永耕治 土生哲也
主な活動地域日本
活動テーマコミュニティ・まちづくり、住まい /

私たちの共創チャレンジ

私たちは、ネットフェンスという日常的な素材を起点に、人と場、人と街、人と人をゆるやかに繋げるために、新たな街づくりをデザインするプロジェクトチームです。
この数年世界を悩ませた感染症は、人と人の間に大きな壁を作りました。近づくべきか離れるべきか、人との距離を意識し続けた中で、私たちは人同士のほどよい距離や気配、それを保つ空間について模索をしてきました。
数年、もしかするともう少し前から進んでいたのかもしれない人同士の分断によって感じる「孤立」や「孤独」を、デザインやまちづくりの視点で解消できるのではないでしょうか。
そこで見つけたのが「仕切ることで繋げる」という逆説的な考え方です。
戦後の日本で長年製造され、様々なシーンで使われてきたネットフェンス=『ひし形金網』は、空き地、工事現場、道路、公園、学校、テニスコートなど街のいたるところで見られる仕切り、つまりは一種の壁です。
しかし壁でありながら先の風景を見渡せる、視認性の高い金網の特徴や菱形状の構造を生かしながら、デザイン的付加価値を与えることによって、単なるフェンスをインターフェイスと捉え直すことができます。
本来は分断するためのプロダクトが、何かと何かを繋ぐ新たな街づくりのきっかけになるかもしれません。
コンセプトと基本システム、デザインフォーマットは提案した上で、より具体的な発想や展開はオープンソース型プロジェクトとして多方面の企業や個人のアイデアを組み込みながらコラボレーションをしてゆきます。

未来への宣言

成熟した社会や都市に不可欠なものは、機能性や利便性だけではなく、豊かな文化的要素です。繋がりやコミュニケーションを誘発するような仕組みやデザインがこれからの生活には求められています。
日本のモノづくりを支えてきた東大阪の共和鋼業と、最前線で情報技術を開拓してきた大日本印刷と、常に新しいことにチャレンジしている近畿大学が連携し、ユニークな街づくりを提言します。

きっかけ

大日本印刷の生活空間事業部は、建装材を通じて70年以上前から暮らしを豊かに彩る提案をしてきました。
そんな生活空間事業部が新たな空間提案に取り組んだ「気配のつくりかた」展をきっかけに、同じ志を持つ個人や企業や大学が有機的に繋がりました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法・道路、公園、橋などの公共空間、公共施設
・官民敷地境界などの区画
・幼稚園、学校など教育施設
・ワークショップ、ボランティア活動
・デザインコンペ
・参加型アートプロジェクト
共創を希望する方々・各分野の企業、保有技術提供者
・デザイナー、クリエイター
・学校関係者
・行政、都市計画関係者
・地方自治体、災害復興関係者
・交流の場を持つ方

大阪・関西万博のテーマとの関わり

社会と繋がりを持つ人が増え、孤立を減らすことは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」と共鳴すると考えます。
この活動を通じて、プロジェクトが実装し広がることで、街に新たな接点=インターフェースをデザインしていきます。

SDGsとの関わり

9.産業と技術革新の基盤をつくろう
東大阪の町工場の技術や新たな共創によって、更なる産業と技術革新に繋がります。
10.人や国の不平等をなくそう
場や人が繋がることで、新たな価値の共有や機会の場をつくりたいと考えています。それにより、ダイバーシティーの和を広げる拠点になりえます。
11. 住み続けられるまちづくりを
プロジェクトを通じて、だれもが住み続けやすい場づくりの提案をしていきます。

取り組みのきっかけになった「気配のつくりかた」展

 

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