公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2023.06.07
法人
日本の伝統的な盆踊り文化として、脈々と受け継がれてきた河内音頭の魅力や、時代の変移とともに、浪曲やジャズ、フォーク、ゴスペルなど様々な音楽の要素を取り入れながら、進化し続けている河内音頭を、世界規模のイベントである大阪・関西万博で発信することで、よりグローバルなエンターテインメントとして成長させること、そして、八尾を初めとする河内音頭文化圏におけるシビックプライドの醸成に繋げることを目的に、共創チャレンジに取り組んでいきます。 八尾市で展開する「八尾河内音頭まつり」や「こども河内音頭大使育成事業」などの様々な事業が、大阪・関西万博という最高の舞台で花開くように、それぞれの取り組みの裾野を広げ、充実させていきます。 また、万博までに、これまで以上に多様な機会、多様な手法で積極的に河内音頭の発信活動を行っていくことで、様々な地域の祭りや音頭との交流や連携などについても積極的に展開していきます。 2025年の万博会場では、その成果を披露し、これまで継承してきた世代と次世代の融合により「世界中の人達と踊る河内音頭」の実現をめざします。
「すべての市民に光があたり、誰一人取り残さない」という本市のまちづくりの考え方にもとづいて取り組むことで、SDGsの達成やウェルビーイングに満ちた世界の実現に貢献します。
「河内音頭」は大阪府八尾市を代表する盆踊り音頭で、始まりは室町時代、木材を旧大和川から運んだときに歌われた木遣り音頭が源流と言われています。 現代の河内音頭のルーツは、河内の北部で歌われていた『交野節』をアレンジした歌亀節が祖形とされており、これに昭和20年代から浪曲の節が取り入れられ、全国的に知られるようになりました。 その後、昭和30年代に入ると、ギター等を取り入れた浪曲音頭のレコード化(鉄砲節で有名)や、エレキギターやシンセサイザーも加わり、ビートのきいたリズム音楽の影響もあり、アップテンポな音頭に変化し、音楽性豊かな語り物芸として成長、活躍の場を広げていきました。 また、時代に合わせて進化を続ける河内音頭は、今でも、吹奏楽の曲としてアレンジされ八尾市の高校生に演奏されたり、アメリカの伝統文化であるゴスペルと結びついて新たな一面を見せるなど、今なお躍動感に溢れた取り組みを展開しています。 一方で八尾の常光寺では、室町時代からの木遣り音頭から続く流し節正調河内音頭が伝承されており、ゆったりと語りかける情緒あふれるその音頭は、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれるなど、河内音頭は、一方では昔からの伝承を大切に保存する動きがあり、一方では新しいことに積極的にチャレンジし変わり続ける寛容性も持ち合わせているなど、多様性という言葉がメジャーになるはるか以前から、多様性を体現してきた文化でもあります。 また、毎年9月上旬に盛大に開催される八尾河内音頭まつりでは、河内音頭グランプリや大盆踊り大会などが行われ、河内音頭一色のまつりは市内外から訪れる多くの人々で賑わいます。平成29年には、「盆踊りを一斉に踊る最多人数」、「浴衣を着た最大人数」の世界記録を達成し、令和5年4月現在、その記録を保持し続けているなど、大阪は河内の人たちに本当に愛される音頭として知られています。
1970年の大阪万博や、2005年の愛・地球博でも河内音頭が会場で踊られ、万博の祭典を盛り上げてきた歴史があります。 今回の大阪・関西万博でも、「河内音頭の唄と踊り」は、開催地としての魅力を伝えるコンテンツとして、会期前からの機運醸成や、会期中の海外の来場者にとっても会場で身近に日本文化を感じられるため、 あらゆる場面で万博開催の意義にも貢献するものになると考えます。
・「八尾河内音頭まつり」や「こども河内音頭大使育成事業」など、河内音頭を通じた地域の結びつきの強化や、河内音頭を次世代へ継承する取り組みにも力を入れています。 ・コロナ禍で人と人とのつながりが分断されてしまった世界に、河内音頭で再びつながりを感じてもらいたいと思います。
八尾市 /
【問い合わせ先】
八尾市 魅力創造部 魅力創造部文化・スポーツ振興課
大阪府八尾市本町一丁目1番1号
Email:bunkasports@city.yao.osaka.jp
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