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持続可能な河内木綿の栽培と活用による里山保全
共創チャレンジ
2023.05.24
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個人
チーム名 | 環境パートナーシップ協議会サソテナやお |
---|---|
共創メンバー | サソテナ |
現在の活動地域 国/地域 | 日本/大阪 |
活動テーマ | //// |
『持続可能な河内木綿の栽培と活用により、里山を保全します。』
市民・事業者・教育機関・行政のパートナーシップにより、八尾市域の環境をより良いものとするために活動している「環境パートナーシップ協議会サソテナやお」では、「地域循環共生圏(ローカルSDGs)」の構築に取り組んでおり、八尾市・高安地域に生息する絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴをはじめとした生態系を守り、里山(山地生態系)の保全に関する事業を行っています。その取り組みのひとつとして、地域で農薬を使わない農業を振興するため、かつて地場産業として栄えた、河内木綿の栽培の普及・活用の促進に取り組んでおります。
令和4年度には、さまざまな関連団体が貯蔵していた河内木綿の綿を集め反物を作成し、その一部には河内木綿文様を施しました。今回できあがった成果物の活用やICT技術による情報発信で、地域内外に八尾の里山や河内木綿の魅力を伝え、河内木綿の需要を拡大させたいと考えています。今後、地域農家に呼びかけ、河内木綿の栽培・収穫を拡大し、反物の増産、さらなる需要の拡大を狙い、持続可能な里山の保全につなげます。これらの取組を共創チャレンジとして発信することで、様々な事業者等と連携の可能性を探り、河内木綿の普及の取組を加速化させていきたいと考えております。
まずは関西で取組を知ってもらい、いずれは日本全国・世界へと八尾の河内木綿の発信を行いたいと考えています。
・河内木綿を販売してくれる小売店舗
・河内木綿を活用できるファッションデザイナー
・河内木綿を使用した商品を企画・製品化できるアパレルブランド等
・ICT技術を活用して里山の魅力を一緒に発信できる事業者
今回の提案する共創チャレンジの目的は、河内木綿を普及させることによる絶滅危惧種の保護を始めとした里山の保全にあります。八尾市の生態系及び生物多様性の保全は大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に合致するものであり、同時にSDGsのゴールの達成にも寄与するものであると認識しております。
環境パートナーシップ協議会サソテナやお事務局(八尾市環境部環境保全課)
〒581-0026 大阪府八尾市曙町2丁目11
TEL:072-924-9359(直通)
FAX:072-924-0182
Eメール:hozen@city.yao.osaka.jp
【これまでの経緯】
(地域を元気にするローカルSDGs)
当協議会では、国の第5次環境基本計画において提唱された、地域資源を最大限に活用しながら自立・分散型の社会を形成するため、地域特性に応じて資源を域内で補完し、支えあうことで、環境・経済・社会が統合的に循環し、地域活力が最大限発揮されることをめざす「地域循環共生圏(ローカルSDGs)」の事業を令和元年度から取り組んでいます。その取組の軸として、八尾市・高安地域に生息する絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴをはじめとした生態系を守り、里山の保全に関する事業を行っています。
活動の促進のため、廃校を活用して里山を体験できる拠点として、八尾廃校SATODUKURI BASEを作りました。八尾廃校SATODUKURI BASEでは、身近な生き物を観察できる「きんたい廃校博物館」、高安山の間伐材などの加工が体験できる「木育教室」、八尾市の地場産業であった河内木綿の加工が体験できる「河内木綿手織場もめんカフェ」、地元の野菜やグルメ、その他さまざまなイベントなどを開催しています。
(ニッポンバラタナゴと河内木綿)
世界的に見て、希少な野生生物が生息していた日本の田んぼですが、水田の面積が減り、外来種による影響、また農薬がため池に流入するなど、かつて身近にいた生き物が絶滅の危機にさらされています。八尾市においても、ニッポンバラタナゴが生息するため池に農薬が流入し、地域に生息するニッポンバラタナゴが絶滅の危機にさらされたことがありました。そこで、地域の里山における生息環境を守るため、地域で活動している市民団体とともに、農薬を使わない農業を振興するとともに、八尾市域でかつて地場産業として栄えた河内木綿の栽培の普及させる取組を行っております。河内木綿は農薬を使用しなくても栽培しやすいため、ニッポンバラタナゴの生息するため池周辺で栽培することにより、ため池の水質環境を保全することができます。
(河内木綿の歴史と取組)
八尾市が位置する大阪府・河内地域での木綿の栽培は、江戸時代に最盛を迎えましたが、明治時代に入ると、安価で大量の糸が海外から輸入され、工場の機械で一度にたくさんの糸が紡げるようになり、輸入された綿に比べ、繊維が短く、糸が太い河内木綿は機械で紡ぐことに適ささず、河内木綿の最盛は終わりを迎えました。また、染料も化学染料の使用が始まり、藍などの植物染料で染めたものは少なくなっていきました。産業としては衰退しましたが、手で紡いだ糸を植物染料で染め、手で織った河内木綿は、農家の嫁入りなどで仕立てられる婚礼用の蒲団などとして、仕来りとしてしばらく活用されていました。
近年になり、河内木綿の再生を望むNPO法人が中心となって復元された河内木綿文様を含む作品や八尾市の旧家に残されていた資料などがロシアの国立美術館で展示されるなどして、その技術や文様が復元・継承されています。
【今後展開したい地域・方法】
まずは関西で取組を知ってもらい、いずれは日本全国・世界へと八尾の河内木綿の発信を行いたいと考えています。
【共創を希望する方】
・河内木綿を販売してくれる小売店舗
・河内木綿を活用できるファッションデザイナー
・河内木綿を使用した商品を企画・製品化できるアパレルブランド等
・ICT技術を活用して里山の魅力を一緒に発信できる事業者
【大阪・関西万博のテーマとの関わりについて】
今回の提案する共創チャレンジの目的は、河内木綿を普及させることによる絶滅危惧種の保護を始めとした里山の保全にあります。八尾市の生態系及び生物多様性の保全は大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に合致するものであり、同時にSDGsのゴールの達成にも寄与するものであると認識しております。
【SDGsとの関わり】
生態系及び生物多様性の保全を目的とする本取組においてSDGsの15番「陸の豊かさも守ろう」のゴール及び様々な団体との協働において達成する目的でもあるため、17番「パートナーシップで目標を達成しよう」を選択しております。
【情報発信媒体】
環境パートナーシップ協議会サソテナやお HP
https://www.sasotena-yao.org/
八尾廃校SATODUKURI BASE HP
https://www.satodukuri.jp/