私たちの共創チャレンジ
1つ目は尼崎の海と魚で出来る地域貢献・社会奉仕に取り組みます
尼崎の海には年間10万人の釣り人が訪れます。この釣り人に協力を要請し、釣れた魚の余剰分を頂き、子供食堂を中心に地域の食育団体や地元の飲食店への食材として提供します。
身の部分を取った魚のアラをB型支援施設の方と協力し、アラを加工した犬・猫の餌として販売しています。これにより障がい者の安定した雇用へも協力しています。最後に残ったアラは魚アラ粉末として肥料に加工し、地域の花壇や農家へも提供、魚を余す事無く使われるように活動しています。
魚を食べるだけでは無く、農作物を育てる新しい形として海の資源を陸の資源へと生まれ変わらせています。
2つ目は環境への取組です。
釣り人が多く集まると、その分ゴミの量も多くなります。釣り人へは、釣り場にゴミを残さない協力を要請し、釣り人用のゴミ収集場所を確保しました。分別も利用者と弊社スタッフで完全分別を行い、海にゴミを出さない取組も行っています。
また魚を釣って減らすだけでは無く日本釣振興会と協力し、1年に一度、稚魚の大量放流を行い、海の資源が枯渇しないような取組も行っています。今後も安定して継続した取組が行えるように環境への取組も併せて行っています。
3つ目はベイエリアの活性です。
尼崎市観光局とは今年から尼崎の海で釣りを楽しんで釣った魚でBBQを行い、最後に運河クルーズを行うツアーで、阪神間のベイエリアの活性化に取り組みます。尼崎のベイエリアを利用し、大阪万博と尼崎のベイエリアを行き来する方が増えれば、阪神間全体の活性化にも繋げたいです。
尼崎市の海には立地的にも穏やかな海域も有り、海面を利用したレジャーも可能です。尼崎には森と海が有り、自然色を出したレジャーが楽しめる地域に出来ます。
4つ目は環境・社会学習への取組です。
少しづつ進めている尼崎の海と魚で出来る学生向けの環境学習ですが、尼崎の森と海を融合させれば今以上に環境学習の場が整います。地元で出来る地産地消の環境学習では海の環境も改善され、環境が汚れた歴史と環境が綺麗になっている今が学べます。またそばに有る尼ロックでは尼崎市の治水管理を行い、市民の安全を守っているという学習にも繋がります。尼崎市の港湾地域をリンクさせる事でレジャーも環境学習も出来る地域になり得る場所への転換として、今後の活性に繋げていきます。
未来への宣言
環境・社会学習への取組として、今は各々点在している尼崎の森、海、公園、尼ロックを全て繋ぐ事により市内の学生は勿論、従来遠方で行っていた環境や社会学習を尼崎市内でも行うことが出来ます。
日本に1つしか無い尼ロックがどれだけ大事な閘門で有るか、その尼ロックにより治水が守られている事が学べる場所は、尼崎にしか有りません。
また自然を感じる環境学習は山に行く事が多いですが、現在の尼崎の海は資源豊富な海で、十分に環境学習に適しています。環境汚染から環境改善された海と、尼崎の森を加えた環境学習は、市内の子供達だけでは無く、周辺の市町村にも体験して頂くに十分な地域です。
レジャー施設としても尼崎市南部には現在でも年間10万人の釣り人が釣りを楽しむ為に来られています。まだまだニーズも多く、今後益々のレジャー利用者が尼崎市を利用する可能性が十分に有ります。
新たな環境・社会学習としての要素、レジャーとしての利用、両面で尼崎の港湾地域を盛り上げていくように活動致します。
大阪万博で人の行き来が多くなり、尼崎を知って頂く機会を増やし、以降も継続した来訪をしてもらえるような活動を行います。
弊社は尼崎市観光局と大阪万博に向けてプレミアムフィールドパビリオン認定を受けさせて頂きました。フィールドパビリオンとしての役割と並行して、環境学習への取組も継続し、大阪万博以降も尼崎の海の良さを伝えていきます。
きっかけ
尼崎市の海のイメージは高度経済成長以来、環境汚染を受けた海のイメージしか残っていません。今現在の海の状況を知ってもらうために、釣り人と協力し、釣った魚の余剰分を頂き、尼崎市の海や魚のPR活動を4年前から始めました。
この取組では公民館や保健センターで試食も併せて行っており、尼崎の海の魚が美味しい事も知って頂く活動を行ってきました。
その活動の中で色々な方と知り合い、現在の活動に繋がっています。子供食堂とは、子供達への食材としての魚提供を行い、運営や子供達の健やかな成長に寄与しています。年間4500-4800人前、2022年度は6000人前の食材を提供出来ました。
食育団体にも地産地消の食育活動の一環としての協力として食材提供、飲食店へは尼崎産としてのPR活動の協力としての提供も行っています。
近年ではB型支援施設と協力し、魚のアラを使った犬・猫の餌を作って販売して頂く事で、安定した障がい者雇用の促進、またアラでも固い部分を魚アラ粉末として加工し、肥料登録しており、市内の小学校や農家さんへご提供しています。
限りある資源を余す事無く、新しい形に循環する事を目標に、頂いた魚の命を人やペットへ「食」としての循環、また農作物への新しい命への循環を行っています。
また地元の子供達を尼崎の海に呼び込んで、普段は切り身や料理でしか見ない魚を自分達で釣って、調理して食べる所までを一貫した地産地消の食育活動の開催や、釣り人への活動普及のイベントを行い、継続と安定した活動を行えるようにも取り組んでいます。年間に子供食堂4施設、環境活動団体2-4施設、地元の小学校の環境学習にも協力し、延べ約500人の子供達に現地で行える地産地消の食育活動を行っています。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
当団体の活動は、海が活動の拠点です。魚のいのちを使わせて頂き、地元の魚で「食」を通じた支援・学習が中心となっています。
海の資源は無限では無く、食べ続けるだけでは継続した活動になりません。海の資源を食べつくして、人間のいのちだけを紡ぎ続けるのではなく、頂いたいのちを全て使い、新たないのちの創造に繋げる事は、いのちを拡げる活動に繋がると思います。
魚は形を変えて植物のいのちを育む、また海の資源を食べきるだけでは無く、他団体とも協力し、海に新たないのちを放流し、資源の枯渇を防ぎます。
また当団体は「食」を支え合う事を目的としています。支える方には負担無く、尼崎市の海で釣りを楽しんで頂き、釣れた魚の余剰分を、食材を必要としている方へお裾分けして支え合いを行っています。
「食」には色々な方法が有りますが、当団体は支え合いの「食」を中心に関わっていきたいと思います。