【定期連載】共創までのストーリー 万博開催まで522日前~共創チャレンジ「外国人材と企業によるダイバーシティー促進事業 」~

レポート

投稿者TEAM EXPO2025 事務局 Pelusa
最終公開日時2023.11.08
 共創までのストーリー 

大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」プログラムから生まれた共創を実体験からお伝えする「共創までのストーリー」。
今回は、外国人材と企業によるダイバーシティー促進事業  おいて、実現した共創についてお聞きしました。


ご登録いただいた共創チャレンジでは、どのような活動をされていますか?
日本社会におけるダイバーシティーの実現を、大学と企業で目指す壮大な共創チャレンジになります。
このチャレンジのメイン事業として、外国人留学生、日本企業とともに日本の持続可能における問題点見つけ、解決するプロジェクトを起こします。これを課題解決インターンシッププログラム「Future Design Projectとして毎年11月に最終発表会を開催しています。
新たな共創チャレンジが次々に生まれたりまたは個別の企業の共創チャレンジが拡大するなど、事業化事例が数多く生み出されているプラットフォームになってきました。
さらに、企業のSDGsへの取り組みを外国人留学生向け教本として掲載・制作もしています。現在、外国人留学生の教本を通じて、将来就職する日本企業を学ぶ流れが拡大しています。このような産学連携から、日本の中小企業への就職率向上させています
一方、大学関係者(教員・職員)に対しては、定期勉強会などをおこなうDJサロン(ダイバーシティージャミングサロン)及び大企業、中小企業人事関係者も参加した人事交流イベントDJプレミアムなどを多数開催し壮大なプラットフォームが動き出しています。


どなたと共創しましたか?
関西大学(他18大学の留学生)株式会社帝国ホテル・帝国ホテル 大阪南海電気鉄道株式会社大阪府教育庁・デジタル総合印刷株式会社株式会社読売新聞大阪本社株式会社電通株式会社日本旅行藤本産業株式会社公益財団法人大阪観光局・他大学・企業多数

その共創によって、何が生まれましたか?
この促進の大きな活動プラットフォームとしてデジタル化されDJアプリ(ダイバーシティージャミングアプリ)が誕生しました。現在、アプリ自体を外国人留学生チームが運営者となって活躍しています。企業様へのインタビューや執筆活動もはじまっています。 自宅(国際寮)と大学の往復だった留学生の単純な毎日が、企業や社会でのつながりができ、日本社会での役目を発見し大阪・関西からはじまる『第二の母国』として意識が醸成されています。日本企業は、グローバル人材の恩恵を受け事業の国際化だけでなく、社員の内なる国際化も進んでいきます。 
この活動は、大阪だけではなく、京都、兵庫の関西、そして東京にも拡大しつつあります。11月の最終発表では、東京会場などの地方会場も巻き込むことに成功しています。)
以上のような産学官連携のソーシャルインパクトを、我々は生み出し続けていきます


共創先は、どのように探しましたか?また、一番最初は、どのようにコンタクトを取りましたか?
まずは、外国人材に興味がある企業を探す必要がありましたので、外国人向け採用セミナーをいい機会と捉え、積極的に参加したり、主催したりして企業様を集めていきました。
最初は、興味がない・わからない≫企業様がほとんどでしたが、その重要性や優先性をひとつひとつ紐解いていきました
一方外国人留学生に向けても、座学以上に実践を通じた使命意識を与え、“楽しい”以外の“感動”を積極的に演出していきました普通に生活していたら経験できない環境を意識し提供し続けています。
このような成功事例を、しっかりと作りあげることで、多くの大学や企業の中で口コミから広がりをみせ、現在にいたっております。

共創実現までのプロセスを教えてください。
大学と企業は、すべてが違います。同じ日本語ではない?と思うくらいに。思考プロセス全然違うのです。 産学連携がうまくいかない大きな要因は、そこにあるはっきりいえます。 インターンシップ1つとっても、企業は『めんどくさいもの』『採用に至る保証がないもの』と思われるでしょう。 一方、大学にとっては、『課外活動として教育以外の何物でもないものとなります。 

その結果、両者はどうなっているかといえば、菓子折りをもって、大学が企業にご挨拶。企業はお付き合いで受入れる。それが日本人ならまだしも、今回は外国人留学生であり、さらには半年の長期インターンシップです 想像に易しく、これは、持続性の前に、実現不可能と言われていました このチャレンジはココから始まっていきました。 今では、半年間の期間という長さで大手企業、中小企業が数多く問い合わせがきています。 そこに至るまで両者への信頼にこだわりました。信頼を獲得したあと企業と大学とで膝をつき合わせました。 イメージ的には通訳翻訳業務でしたが。(笑)
現在、この取組を持続可能にするために属人化した活動から仕組化を目指していますこれにより、担当者が異動してもスイッチングコストが非常に高い状態を作れるのです。 次のステージは、量産体制フェーズです。皆さんとの共創を楽しみにしています。 


共創実現するにあたって、必要なこと、大切なことは何でしょうか。
成功した理想の姿を共有することに尽きると思います
いつの間にか、失敗が許されない風潮が日本社会には蔓延しています。挑戦という言葉はいつの間にか無謀と変わり、予定調和を求める傾向をこの日本社会に感じつつあります。イノベーションはちょっとした勇気から生まれます。そしてその感動は、予定調和では得ることができないものがほとんどです。
スタート当時、外国人留学生でとがった人材は、ほとんどいませんでした。外国人留学生も空気を読む日本の習慣がつきはじめていたのでしょう。彼から『出る杭は打たれる』って聞いた時は、さすがにショックでした(笑)
万博の共創チャレンジは、非常は追い風になっています。チームの他プレイヤーにとってのメリットを追求したWIn-WInのプロセスが作りやすいのです。 

最後にPRをお願いします。
この共創チャレンジは、外国人材と日本企業のグローバル化促進のため、企業関係者、大学関係者、専門学校関係者、そして外国人留学生とそのOBとOGなどの大きなプラットフォームになってきていますその事例の一部として次の2つの共創チャレンジ生まれましたので紹介します。

1,共創株式会社帝国ホテル 帝国ホテル 大阪様
共創チャレンジ:『帝国ホテル 大阪による留学生への日本就労支援プロジェクト 『産官学連携・三方良しのペアインターンシップ』 
内容: 帝国ホテル大阪・Transcend-Learning・留学生支援コンソーシアム大阪が連携し、留学生の日本国内における更なる活躍を支援することを目的とした『ペアインターンシップ』制度を構築・実行していきます。このペアインターンシップにより世界の多様な文化・感受性を理解し、大阪の財産である人の魅力を向上させることで、多様性ある観光人材を創出し未来につなげていきます。
※ペアインターンシップとは:実際に企業研修をする留学生に加え、メンター役の留学生(企業と留学生の間に入り、双方の様々なギャップをインターン中に解消していく。海外と日本を理解している留学生がこれに当たる)とセット(ペア)で受け入れることで、日本国内での就労に際し疑問や不安を解消していくもの。

2,共創先:南海電気鉄道株式会社様
共創チャレンジ:NANKAI Nepal Project ~JapalJapal事業≫:
内容: 外国人留学生と大手企業のチャレンジでした。三方良しモデルの事業化に拡大していきました南海電気鉄道株式会社IT人財輩出新興国であるネパールの高度外国人材(専門:IT人財、CAD人財)を日本の中小企業へ送り込むことで、①ネパール国内の就職率の向上②日本企業のIT人材不足の解消③日本でのグローバル人材の促進の加速化の3つ促進を目指しています。 これまで31社45名の日本語・英語がビジネスクラスのシステム開発経験者を、日本企業に送りこむことに成功しています。

また、次の2つの共創も生まれており、今後「TEAM EXPO 2025」プログラムに参画してきたいと考えいます。 

1,18大学の外国人留学生の就職を支援する一般社団法人Transcend-Learningが、地方銀行連携し、大学教授監修した外国人材向けオンライン日本語、ビジネス日本語指導スタート!!
内容:小企業のグローバル化促進のため、銀行事業支援だけでなく、人材支援の一環として外国人社員に対して大学教授監修の日本語指導事業を開始しました。現在30社以上を行っています。大学での日本語の指導ノウハウを活用し国際社員への指導にあたっています。企業様の中には、留学生が内定から入社までの間に、少しでも安心してもらえるように日本語指導を入れている事例まで現れました。さらに今後全国の銀行と連携し拡大していく予定です。

2,大阪
地元小学校と中学校の外国をルーツにもつ子ども達の教育支援を実現

現在、外国にルーツを持つ子どもの学習を、各地の大学に在籍する外国人留学生が支援しています。
具体的には、苦手な科目を母語で学び、理解を深めてもらう試みを、大阪府教育庁と連携しています。現実、日常会話は日本語でこなせても、教科学習の独特な言い回しなどに不慣れな子は多いのです。外国からの子が増える中で学びに遅れが生じぬよう、「有志頼み」でない支援体制の充実が必要であり、これを企業との支援でできないかも含めて、まさに事業化自体も外国人留学生がおこなっています。 留学生による小中学生の学習支援は大阪府教育庁と連携し、2020年度に1名の指導から始まりました。有志の留学生に、府内の学校に通う外国籍の小中学生らを指導してもらう流れで、今年は100名近いオンラインで指導を挑戦しています。ダイバーシティー問題は、ダイバーシティーで解決をめざしています。

これによる狙いは4あります。
1.小中学校からの依頼は、圧倒的に増えています。「異国で学ぶ子どもを助けたいと考える留学生は多く、これは『憧れのお兄さん、お姉さん』を醸成させ将来の指導者のための勉強のモチベーションを上げ、大学進学率の向上を狙います。
2.言語の多様化による、日本人スタッフの限界をサポートできます
.外国人留学生にとっても、日本での成功体験と自信が生まれ、価値を高めているのです。日本企業就職において、課題解決・創意工夫の言語化とスキルることができています。
.企業にとって、外国をルーツに持つ子どもたちを留学生が支援することで、誰かの役に立つ存在・誰かに認められる存在になりたいという「誰かを喜ばせられる役割・成功体験」を日本で経験してもらうことで、日本定着を図る期待高まっているのです。 

 みなさんと産学連携できることを楽しみにしております!

~共創チャレンジ~
外国人材と企業によるダイバーシティー促進事業

日本社会における多様性の実現を目指す共創チャレンジ。外国人材が日本の魅力を持続するための課題を発掘し、多様性とのco-creation(共創)で事業アプローチをしたい日本企業とチームを組み、解決モデルを考えるインターンシッププログラム「SUCCESS-Osaka Future Design」の開催や、企業のSDGsへの取り組みを紹介する外国人材向けの教本制作などを通じて
日本企業への就職率を向上させるとともに、社会のダイバーシティーを推し進めていきます。
共創パートナー2社は下記のような役割を担っています。読売新聞大阪本社:外国人材向けの教本制作への協力など
株式会社電通:CSR/ESG/SDGs担当者のヒアリングをし、企業ニーズや動向を把握した上での外国人材マッチング
また、本チャレンジは、関西大学が主体となって取り組み、大学間の連携や外国人材の確保と就労支援を実施していきます。

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