JICA関西と国際防災研修センター(DRLC)は、1月26日(日)に「イザ!美かえる大キャラバン!2025」をJICA関西と人と防災未来センターの2会場で開催しました。このイベントの主な目的は、来場者が楽しみながら防災を学ぶこと、イベントを通じて震災の記憶と教訓を次世代に伝えることです。阪神・淡路大震災発災から30年、今回で16回目となる当イベントでは、「震災を知らない世代」が数多くブース出展をする中、たくさんの家族連れや学生グループなど約1,100人が来場して大盛況となり、工夫を凝らした防災ゲームや災害時に役立つ工作など様々なプログラムを通して「防災」についてリアルに体感する機会となりました。

楽しく「防災」を学んで、災害に「備え」、未来に「伝える」
兵庫県内を中心とした防災教育、防災啓発に取り組む学校・学生団体をはじめ、行政、地域団体など29ブースが展開されました。来場者はスタンプラリーを楽しみながら、たくさんの防災体験ブースに参加しました。子供たちに「最も楽しかったブース」をインタビューしたところ、消火器を使った的当てゲームや消防車の乗車体験、VR災害疑似体験をはじめ、段ボールや新聞紙を使った防災グッズ作り、JICA研修員との交流などを挙げてくれました。会場のあちらこちらで、小さな子供だけではなく、大人も活発に防災の知識を学ぶ様子が見られました。
阪神・淡路大震災から30年を迎えた今年は、学校や学生団体も多く参加し、神戸市立鷹匠中学校は、生徒達自身で作詞をした「防災合唱曲『ともしび』」をステージで披露してくれました。また、2025大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクも登場し、会場を盛り上げてくれました。
このイベントが、楽しみながら得た防災知識を家族や友人と共有したり、日頃の防災意識を高め、災害対策を見直したりするきっかけとなったのではないでしょうか。
BOSAI国際交流
今年度も、JICA関西/DRLCは防災を英語で楽しく学べるブースを出展しました。イベント実施の時期にJICA関西/DRLCが行っている3つの防災分野研修で来日している14か国26人の研修参加者も、ブースのスタッフとして参加しました。すごろくクイズゲームや世界地図を使った世界各国の災害を学べるアクティビティなどを通して、研修員と来場者が活発に交流することができました。
「イベントで最も印象に残ったこと」として、JICA研修員との交流を挙げてくれた来場者が多く、今年度もJICAブースでは来場者に満喫いただける「防災×国際交流」を体現することができました。また、JICA研修員は他の出展ブースの視察も行い、日本における防災教育・啓発活動の在り方について、現場ならではの学びを深めました。今回のイベントで体感した知見を自国に持ち帰り、防災教育の普及や防災施策に役立ててくれることを期待しています。
