RED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM U-35) 実行委員会は、35歳以下の若手料理人の発掘・応援を目的とした料理人コンペティション「RED U-35 2023」(主催:RED U-35実行委員会、株式会社ぐるなび)について、最終審査を経て厳正なる審査の結果、授賞セレモニーにてRED EGG(グランプリ)に山本 結以さん(フランス料理 ESqUISSE 東京都)が選ばれたことを発表しました。
最終審査では、ゴールドエッグ5名がテーマである「そして2050年、大人になる子どもたちに贈る料理」に沿ったワンプレートを作り、審査員による試食審査が行われ、厳正なる審査の結果、料理界に新たな変化をもたらすことができる人物としてRED EGGが選出されました。
授賞セレモニーでは、RED U-35史上初となる女性料理人のRED EGG誕生について、審査員長の狐野扶実子さんは 「RED EGGになった山本さんは審査員の満場一致で決定しました。技術、味の構成力、創造力はもちろん、特に料理の背後にあるストーリーについて、きちんと組み立てて、分かるように説明できた点など、全てにおいてバランスが取れた素晴らしい料理のプレゼンテーションだったと思います」と講評を述べました。
RED EGG(グランプリ):山本 結以(29歳) フランス料理 ESqUISSE 【東京都】
RED EGG(グランプリ)賞金500万円
■受賞コメント
ひとつずつステップアップをするたびに、すごく嬉しく心が舞い踊って、審査を待つ間はドキドキしていました。今まで自分がやってきたことが結果につながったことが本当にうれしいです。RED EGGになったからには、自分がやらなければならない義務があると思うので、少しずつ自分にできることを探して頑張っていきたいと思います。
準グランプリ:西山 優介(28歳)里山料理 respiracion【石川県】
準グランプリ賞金50万円
■受賞コメント
RED EGGを目指して今まで頑張ってきて、すごく悔しい気持ちがあります。これから先、自分はまだまだ成長していけるんだなと感じまたし、ここまでこれたこともすごく嬉しく感じます。料理だけではなく、それ以外のこともまだまだ勉強中ですので、これからも頑張っていきたいと思います。
岸朝子賞/滝久雄賞
岸朝子賞:山本 結以(29歳)フランス料理 ESqUISSE 東京都
滝久雄賞:該当者なし
【岸朝子賞】RED U-35発起人である故・岸朝子氏が、食生活ジャーナリストとして日本の食の発展に寄与された功績を讃え、最上位の女性料理人に贈る賞
【滝久雄賞】RED U-35発起人である滝久雄氏が、海外で活動・奮闘し、今後更なる飛躍が期待される日本人の若手料理人を激励するために贈る賞
審査員長 総評:狐野扶実子(食プロデューサー・コンサルタント)
今回の最終審査は自分の料理を作るスタイルで審査員はより皆さんが料理に向き合っている気持ちからテクニックまで全て伝わるものが多かったです。今回の大会は、特に「食の力」を感じる大会になりました。能登半島地震で被災された黒川さんも参加されていますが、「どうしてこんな大変な状況下でRED EGGに挑むのか」さらに「自分が能登の料理人に光を与えたい」という挑戦を諦めない気持ちこそが、まさに「食の力」だなと実感しました。皆さんの料理に向き合う姿勢と情熱、全て本当に細かいことまで一生懸命やっている想いが伝わってきて、全てが感動的でした。
総合プロデューサー 総評:小山薫堂(放送作家)
記念すべき10回大会に相応しいとても価値、そして意義のある大会になりました。2025年大阪・関西万博を控えていますが、こうした機会を使って「RED U-35」を国内だけではなく、世界に向けて発信したいです。日本の若い才能を世界に知ってもらい、日本の料理人がきっかけとなり、世界中を「食の力」で幸せに、そして希望を与えるようになってほしいと考えます。