AI(人工知能)と聞くと皆さん「人間のように考えてくれるコンピュータ」というイメージがあるかと思います。AIが自分で考えて役に立つことをしてくれたら、こんなに楽なことはないのですが・・・実は現在のAIはそこまで賢くありません。そのため、AIに具体的な指示を出して作業を行ってもらう必要があります。つまり、AIは道具に近いものです。
最近になり、AI関連のニュースをよく耳にするかと思います。なぜ最近になりAIが盛り上がっているかというと「ディープラーニング」という人間の脳を真似して作られたAIが素晴らしい成果を出したからになります。
最近盛り上がっているのは「生成系のAI」という分野です。絵や写真、文章や音楽に至るまで自動で生成してくれます。AIを使わずに、これらの分野を極めて実際に作品を作るには才能と多大な努力、膨大な時間が必要です。
素晴らしい想像力を持っていても、それを作成する技術力がなければ作品はできません。その場合は、技術力がある誰かに作りたいイメージを伝え、代わりに作成してもらわなくてはなりません。その「代わりに作成する誰か」がAIとなる時代がやってきたのです。
自分の代わりに作品を作ってもらう場合、イメージ通りのものが出来てくるとは限りません。これは人間もAIも同じです。ですが、人間にやり直しをお願いする場合、非常に時間がかかります。100回ぐらいやり直しをお願いしたら作品を作っている人に相当恨まれることでしょう。
ですが、AIにお願いすれば一瞬で作品が出来上がってきます。さらに何回やり直しをお願いしても恨まれません。
このように、素晴らしい想像力を持っている人が、何度も何度もAIに指示して理想の作品の完成を目指せます。ここで重要なことは、AIは脇役であって、主役は人間という事なのです。
他にもパソコンのキーボードを入力する事が苦手な方は「音声入力」のAIを利用することができます。目が不自由な方は「音声合成」のAIを利用して、音で情報を得ることも可能です。
このようにAIは、人間の足りない部分を補い、面倒な作業も肩代わりし、でも脇役に徹してくれます。そして、そんなAIを使いこなすために、AIを知り、AIと仲良くなっていきましょう!
徳和 貴成(E-Mail:t-tok@a.email.ne.jp)