ダーウィンコース中級は、実際の研究者の研究プロセスを自分たちで体験し、研究とはどういうものかを知ると同時に、子どもたち独自の表現を引き出す講座です。
記念すべき第一回目の投稿は、10月10日に大濠公園にて行った「街の回」のフィールドワークです。
「大濠公園をもっとよくするためにはどうしたらよいだろう?」という疑問をテーマに、都市開発の研究を体験します。
研究手法を教えてくれたのは、景観や都市開発を専門に研究されている九州大学助教の江口久美先生。
先生によると、景観カルテを作成し、それを参考に都市開発を行う方法があるそうです。
また、都市開発を行うときは、さまざまな立場に立って考えることが重要なんだそうです。
なぜなら、「よい」と思って変えたことが、別の立場からみると欠点になることもあるからです。例えば、道が細くくねくねしているので通りやくするために、広く真っすぐにすると、「昔ながらの美しい景観が損なわれた」という意見がでてくるなど。
今回は、3グループに分かれ現地調査をし、全部で6つの場所のカルテを作成します。
カルテには「つよみ」「よわみ」「自分だったらこう思う」「利用者だったらこう思う」「生き物だったらこう思う」など様々な立場に立った意見を予想して記入してもらいました。
「生き物だったらこう思う」は人と生き物が共生できる公園にするためにオリジナルで追加したものです。
カルテに載せる「つよみ」「よわみ」が分かる写真も撮影しました。
カルテを共有するグループワークでは、さまざまな意見がでてきました。
次の探Qゼミでは、このカルテを使って大濠公園をよくするための提案を考えます。
どんな提案が出てくるのか楽しみです。