規格外ビワのアップサイクル実証実験を開始

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投稿者株式会社コル
最終公開日時2022.07.11

〜佐賀県多久市の農家とUP FOOD PROJECTがフードロス削減と地域再生に向けて共創〜

 

食領域のアップサイクルを通じて循環型社会づくりへの貢献を目指す『UP FOOD PROJECT』が、佐賀県多久市の納所(のうそ)地区で地域再生に挑む人達と共に、規格外の多久ビワをアップサイクルした商品開発に取り組んできましたが、商品開発が完了し、期間数量限定で販売を開始します。アップサイクルという手段でフードロスの削減と地域再生への貢献を目指します。

 

UP FOOD PROJECTとは

 

私たちが生きていくために欠かせない「食」は、持続不可能な状況に陥っています。「気候変動」の原因となっている温室効果ガスの排出量のうち、人為起源の21~37%はフードシステムによって占められています。

また、人口増加と食生活の変化によって、2025から30年頃にはタンパク質が不足するという予想もあります。その一方で、日本では2019年度には570万トンの食品ロスが発生しています。

日本の食料システムはとても危うく、持続可能とは言えない状況にあります。このような状況を変え、日本の食を持続可能な状態にアップデートするために、2022年1月、UP FOOD PROJECTを立ち上げました。2022年7月11日現在、15社のパートナー企業で構成されています。

 

多久市との共創によるアップサイクルプロジェクトの経緯

 

自治体オープンイノベーションイベント「GAPs SAGA」(2021年12月〜2022年3月23日実施)で採択されたことをきっかけにプロジェクトが始まりました。

「GAPs SAGA」とは、佐賀県の4市町(嬉野市・白石町・多久市・鹿島市)が抱える地域課題をテーマに、全国のベンチャー・スタートアップ企業との事業共創を図ることで、地域の課題解決と地域活力の向上をつなげる自治体オープンイノベーションイベントです。

 

 

今回のプロジェクトの狙い

 
(1)規格外品ビワのアップサイクルの実証

 

納所のビワ農家では、通常は収穫後に自宅でビワを選別して規格外品を除いた後、JAに持ち込みます。JAから出荷されるビワは配送途中に摩擦や衝撃で傷がつかないように、専用の箱に入れて出荷します。

それに対し、規格外品のビワを輸送するに際し、どうやったら傷がつかないようにできるか、コストを抑えられるかといった課題に対し、生産者と一緒に取り組みました。

 

 

(2)消費者からの評価・ご意見を頂くこと

 

サラヤがマフィンを、キュアテックスがシャーベット作りに取り組みます。マフィンはサラヤが運営する飲食店のメニューとして、シャーベットはクラウドファンディングのリターンとして提供します。

消費者からの評価やご意見をもとに改良やシリーズ化について検討します。また、産地でも栽培品種の選定や加工商品開発のための貴重な情報として活用させて頂きます。

 

開発したアップサイクル商品と販売場所

 

サラヤが開発したビワのマフィンは、サラヤが運営する「Vegeble Kitchen(ベジブルキッチン)」(大阪府大阪市中央区備後町4-2-4)で7月7日から期間限定メニューとして提供されています。

 

 

▶︎Vegeble Kitchenホームページへ

 

キュアテックスが開発したシャーベットは、7月11日から実施するクラウドファンディングでリターンとして提供されます。

 

 

▶︎クラウドファンディングページへ

コメント

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    枇杷のマフィン&シャーベット、食べたいです。

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    株式会社コルの皆様、ご投稿ありがとうございます。 フードロスの削減をしつつ、地域の課題解決にも寄与するステキな取組ですね。ビワシャーベットもぜひ食べてみたいです! 共創チャレンジ「サステナブル・キッチン」の取組はこちらご確認ください。→https://team.expo2025.or.jp/challenge/429

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