初等部6年生の防災ブック『やってみた!いのちを守る64の防災活動:小学生の体験レポート+専門家のアドバイス』が株式会社さくら社から出版されました。
本書は、2018年の大阪府北部地震を1年生時に経験した初等部6年生の2年間の防災活動をまとめたものです。1年生で経験した地震の恐怖から、「みんなが助かる防災」をキーワードに探究学習「災害被害≒0 プロジェクト」を展開。30年以内に高い確率で起こるとされている南海トラフ大地震の犠牲者を限りなく0に近づけていくことを目的に、身近な家族や友達だけではなく災害時要配慮者である高齢者や乳幼児、障がいのある方や外国の方などにまで目を向けて、学習に取り組んできました。今回、書籍出版に至った背景には、5年生時に開催した防災イベントの来場者数が200人程と、イベントだけでは自分たちの声を多くの人に伝えるのは難しいという気づきがあります。より多くの人の防災意識を高めたいという児童の思いが、防災ブック出版への強い原動力となりました。防災関連図書は数多くありますが、この本の特徴は6年生一人一人が実際にやってみた防災活動のレポートがベースになっていることです。例えば、防災リュックの中身を決めて入れたら防災活動終了ではなく、それを背負って実際に歩いてみる、歩いてみて気づいたこと・感じたことまでが収録されています。さらに、河田惠昭氏をはじめとする防災専門の研究者らのコメントが加わり、64の活動の価値づけや防災活動のポイントが明示されています。