私たち、株式会社ケーエスケーは、社員に「キャラバン・メイト」の資格取得を推奨し、有資格者が近畿2府4件の医療・介護関連従事者のみならず地域住民も対象とした「認知症サポーター養成講座」を実施しています。
この度、キャラバン・メイト活動として、2023年11月10日、大阪市中央区の空堀商店街を含む桃園地域周辺で見守り声かけ訓練に参加しました。
訓練は、“認知症で困っている人”、“そのかたに声をかける人”という役割に分かれて、4つの地域で実施しました。
今回初めて参加した当社社員は“認知症で困っている人”を担当し、“昔はうどんを必要な時に買いに来ていたが、最近は一人暮らしなのに毎日のようにうどんをたくさん買いに来て、支払いはいつもお札。80歳代。”という設定で役を演じました。
当該社員は、「桃園地域の声かけの班のかたは勿論、商店街のお店のかたの対応も素晴らしく、驚きました。認知症の方に優しい街づくりを実感しました。貴重な体験となりました」と、感想を述べていました。
<設定> 一人暮らしなのにうどんを毎日たくさん買いに来る。支払いはいつお札
<設定> 氏名と住所は言え、しっかりした話しぶり。薬が足らないと何回も薬局に来られおり、見た目では物忘れがあるようには見えない。
訓練終了後の意見交換会では、参加者から、「おかしいなと思うかたがこられても、なかなか声をかけづらいが、今回体験することによって、声をかけやすくなると思う」、「オレンジチームのポスターがお店に貼ってあったり、杖や服に認知症の手がかりとなる、見守りシールが貼ってあれば地域包括支援センター、オレンジチーム、警察などに素早く連絡できると思った」といった感想が挙がりました。
見守り訓練終了後の意見交換会の様子
認知症で困っているかたには、以下の3つの基本姿勢
① 驚かせない ②急がせない ③自尊心を傷つけない と、
具体的な対応の7つのポイントで声をかけます。
<7つのポイント>
①まずは見守る
②余裕をもって対応する
③相手と目線を合わせてやさしい口調で
④声をかけるときは1人で
⑤おだやかに、はっきりした話し方で
⑥後ろから声をかけない
⑦相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
実際に認知症で困っているかたに出くわした時、声かけするのは難しいこともあると思いますが、この体験で学んだことが少しでも役に立ち、困っている人に優しく声をかけたり、温かい目で見守ることで、全ての人が笑顔で元気に暮らせる街づくりのきっかけとなると良いですね。
<設定>少しおかしな服装。名前や住所が言えない。疲れている様子で口数が少ない。杖と服に見守り登録者とわかるシールが貼ってある。
【問い合わせ先】
株式会社ケーエスケー 地域包括ケア推進部
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