NPO法人コアネットでは2021年6月から2022年2月まで15回にわたる高校生向け長期講座「起業体験プログラム」を実施しました。
実施校は兵庫県の雲雀丘学園高校で、同校の数ある「探求講座」の一つとして実施しました。
講師は4人、対象生徒は高1、高2の男女受講希望者28人でした。
●起業体験プログラムの概要
(1)目的: 起業体験プログラム通して将来のキャリア形成に役立てる。併せて社会人としての基礎的な知識を学び身につける。
(2)内容:
①会社を作り(1社7名4社)、各社それぞれ役員(社長、購買、販売、会計など)を決める。
②モノ(商品)を企画し、製作し、商品を宣伝、販売する。
③決算をする(利益を把握する)。※
④講義の中で企業のルール、マナー、目標、義務、責任、チームワーク、コミュニケーション、討議など会社(企業活動)の基本を学ぶ。
※起業の疑似体験として、会社を作り、商品を作って販売するだけではなく、販売して決算する(事業の確認)というプロセスが必須と考えています。
●本プログラムの特長
(1)起業体験プログラムの目指すものは、楽しみながら社会を知り、将来の社会人育成に寄与するところにあります。
(2)人材育成に少しでも寄与する内容を学校の方針、ニーズに応じて提供することを心がけ、担当の先生と協働して授業を進めました(校則等への対応が必要です)。
(3)コアネットの講師は全員、企業実務経験者です。企業の実情をよく知っており現実 に裏打ちされた経験をもとに生徒に社会人としての素養を示し、人材の育成を図りま す。
●成果
(1)生徒は授業を通して、通常の授業では得られない企業活動の一端を学び、起業の模擬体験をすることができました。生徒は講師の想像以上に自立した活動をみせ、自主的に商品の企画、製作、宣伝、販売、決算という過程を見事にこなしました。
結果として4班(会社)共に商品を完売、黒字を出す、という大きな成果を上げることができました。
(2)生徒は各段階で研鑽し、自分の意見を述べる、コミュニケーション能力の向上、プレゼン能力の向上が大いに見られました。
(3) 最後の発表で生徒各自がこの起業体験プログラム授業と自分との関わりを述べ、かつ将来への抱負を語ってくれました。本当に素晴らしい発表でした。
サポートさせていただいた講師としても本当に良い生徒さんに巡り合えたという喜びを感じております。
(4)なお、雲雀丘学園高校は令和3年度の文科省キャリア教育文部大臣賞(全国98校)を受賞しましたが。その推薦項目の筆頭にコアネットの起業体験プログラムが挙げられたことは特筆すべき事項です。
・写真は授業風景と生徒が企画、製作、販売した商品
本件お問い合わせ先:kansai@core-net.org