大丸福岡天神店では、毎年多くの方々が訪れるクリスマスツリーを通して、SDGsに関する情報を発信する取組みを行っています。
昨年2022年のクリスマスツリー「White Bless Christmas ~冬のウミテラシが願うクリスマス~」に続き、廃棄プラスチックや海洋プラスチックごみのアップサイクルによりサーキュラーエコノミーについて体感することができる活動を目指した、2023年のクリスマスツリープロジェクト。
11月11日(土)、点灯式を行い、いよいよツリーにあかりが灯りました!
【大丸のクリスマスツリー2023「Circulation(循環)~circulation to the future(輝く未来への循環)~」】
昨年2022年のクリスマスツリーは、日本一海洋ごみが流れ着くといわれる長崎県対馬市と連携し、対馬に自生する「ヒトツバタゴ」(別名:ウミテラシ)の白い花をイメージした白いオーナメントのツリーを展開。海洋プラスチックごみ問題をはじめとした対馬市の現状を伝え、魅力溢れる対馬の自然を守るための行動変容の場となることを目指しました。
2022「White Bless Christmas ~冬のウミテラシが願うクリスマス~」
2023年のクリスマスツリーは、昨年の取り組みをもとに、活動の輪を拡げること、クリスマスツリーを通して知ったことを他の誰かに伝えてもらうことを目標にしてプロジェクトを立ち上げました。
今年のテーマである「循環」のアイコンとして、廃プラや海洋プラごみを使用した“フラワーポット”を用いツリーの装飾を行いました。フラワーポットはイベントを通してたくさんの人の手に渡り、手にした人々の周りで新たなコミュニケーションが生まれます。廃棄されるものが価値のあるものに生まれ変わること、また資源を有効に活用することで廃棄物の発生を最小化するサーキュラーエコノミーについて体感することができる活動を目指しています。
【クリスマス フラワーポットプロジェクト】
この “フラワーポット”は、国内外の団体との共創プロジェクトで作られたもの。地域で出たプラスチック廃棄物を地域内で価値ある資源に活動していく世界的な活動<プレシャスプラスチック>の活動で生まれました。より多くの方々へ伝える活動として、世界各国、日本各地で活動するプレシャスプラスチックの団体との共創を目指し、2023年8月に日本各地のメンバーと共にプロジェクトを立ち上げました。国内8団体、海外3団体がプロジェクトに参加し、各国・各地域の廃棄プラスチックがフラワーポットとして生まれ変わり、ツリーを彩りました。
また、長崎県対馬市と連携し、10/28(土)、オーナメントに使用するフラワーポットづくりのワークショップを開催しました。ワークショップで使った素材は、9月に博多大丸から対馬市にお試し移住をした「ボトルキャップベア」で回収されたペットボトルキャップ。福岡在住の対馬ご出身の方々など、対馬にゆかりのある皆さんと共創し、対馬で回収した廃プラのアップサイクル体験とフラワーポットづくりを行いました。出来上がったフラワーポットは、実際にツリーの装飾として利用されています。ボトルキャップベアの移住
対馬市×九州探検隊 クリスマスWS
【クリスマスツリー点灯式イベント】●「プレシャスプラスチックの活動とフラワーポットプロジェクト」
11月11日に行われたクリスマスツリーの点灯式では、プレシャスプラスチック九州/九州探検隊(福岡県福岡市)、プレシャスプラスチック唐津(佐賀県唐津市)、Shipback(鹿児島県日置市)、合同会社Reprise(鹿児島県霧島市)が参加し、対馬市SDGs推進課の前田さんも交え、「プレシャスプラスチックの活動とフラワーポットプロジェクト」をテーマにトークセッションを行いました。
プロジェクトに参加した各団体の代表者が、地域課題やそれぞれの取組みについてお話しし、今回のツリーに込めた思いや今後の活動について語りました。
●クリスマスツリーを通して伝えるSDGs
クリスマスツリーを背景に、SDGsに関する包括連携協定を締結している長崎県対馬市の比田勝尚喜市長、対馬市SDGs推進課財部仁課長、㈱博多大丸村本光児取締役より、対馬市として、博多大丸として、それぞれが取り組む活動や将来に向けた取り組みについてお伝えしました。
【フラワーポットプロジェクトのこれから】
活動をより多くの方々に伝えるため、プロジェクトで生まれたフラワーポットは12/23 (土)・12/24(日)の2日間、クリスマスプレゼントとしてお客様へお渡しする予定です。各地から集まったフラワーポットは、新たな場所で新しい命を育み、私たちの生活に彩りを添えてくれるはずです。クリスマスに始まったフラワーポットプロジェクトは、今後、対馬市をはじめとした九州各地で地域の方々と共創ワークショップを行いながら活動を拡げていく予定です。人から人へ活動の輪が拡がること、廃プラや海洋プラごみが新たな価値のあるものとして生まれ変わり、循環することを目指し、取組みを推進していきます。