言語能力や課題解決能力の向上を図るノート代わりの新聞形式プリント教材「新プリ」は、9月から2年目の取り組みが始まり、実践者の子どもの数が2.5倍に増えました。これまでは大阪市立鶴見南小学校の1学年で展開していただいていましたが、計3学年に拡充。教科も社会と総合的な学習の時間が中心でしたが、理科が加わり、各単元用の書き込み形式の種類も増えました。先生方のご見識が新プリの進化を促し、児童が個性を発揮しています!
□「主体性」で発揮される表現力□
同小学校での新プリの実践は、多彩な独自教材を手掛けてきた樗木厚教諭が、2022年9月から当時5年生の118人を対象にスタート。23年度はそのまま持ち上がって現6年生を対象に取り組んでくださっていました。
先月9月からは、3、4年生で理科を担当されている塩見佳子教諭が授業に新プリを導入してくださいました。その結果、実践していただいている児童の皆さまは計299人になりました。
その際、新プリの各単元用シートに関し、理科の学習内容に合った書き込み形式について塩見教諭からご助言をいただきました。
新たに作成したのは、絵を描くスペースを中央に配置した形です。
各単元用は、基本的に児童が自ら考えて内容を整理するため、絵にも児童の個性や考え方が反映されます。
4年生が「月や星の動き」を学んだ時は、自分が一番大事だと思う部分を大きく描いたり、スペースを分割して整理したりと、想定以上に分かりやすく示していて、子どもが自主的に動いた時の表現力の高さを実感しました。
絵を描く行為は、理解の促進▽表現力の向上▽記憶の定着−につながるので、的確なご指摘をいただいたことに感謝しています。
□学校の枠を超えた「学習のめあて」□
1年目は、小学校高学年が使っていたため、年齢が下がると使いこなせるか注目していたのですが、3年生も予想を上回る結果が次々と出ていました。
「こん虫をかんさつしよう」の単元では、学習の「めあて」(自分で目標を考えてもらいます)について、「テストで良い点数を取る」だけではなく、「もっとこん虫のつくりをけんきゅうして、くわしくなる」「こん虫のすみかをしって、虫をつかまえる」などと、学校の枠を超えて自身の行動と結びつけていたり、学習の感想に「おもしろかった」と書いていたりと、「なぜ勉強は必要なのか」の答えになるような記入も見られました。
新プリを通して、大人の側が「子どもの発想力や勉強との向き合い方」について学ばせていただいている形です。
3年生では、校外学習での活用に関心を持ってくださった先生のお話も伺っており、今後もニーズを踏まえて改善を続け、新プリの普及に努めていきます。
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