未来への宣言
UDの基本理念である、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じることなく、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”UD社会を実現します。
きっかけ
IAUDは、国内最大の参加者、参加企業からなるUD推進団体であり、これまで8回の国際UD会議、毎年のIAUD国際デザイン賞選定、UD検定、48時間デザインマラソンや子供UD教育プログラムなどのUD人材育成や情報発信を通して、一人でも多くの人が快適で暮らしやすいUD社会の実現に向けて活動を進めてきています。
IAUDの基本理念は“多様性の容認”であり、2019年開催の国際UD会議 2019 in バンコク では、SDGsがメインテーマであり、アジアの発展途上国の参加者共感を得ています。第8回国際UD会議2021 in ザ・クラウド は、感染症に対してNew Normal なライフスタイルをどう構築するかについて、世界中のUD研究者がオンラインで論議し、課題解決に向けてオンラインワークショップを推進中です。さらに2021年はドバイ万博と連携した国際UD会議にてインクールシィブ社会の取り組み成果を発信する予定です。
創出・支援したい共創チャレンジ
EXPO2025に相応しいインクルーシィブ社会の実現に貢献できるテーマを掲げ、関連する取組みを創出・支援していきたいと考えています。
<具体的な取組案>
・EXPO2025UDセミナー(EXPO2025に向けたユニバーサルなまちづくり、環境整備をひろく学ぶ)
・お年寄りにやさしい施設の基準づくり(EXPO2025階催時期までに関西地域の有料老人ホームなど健常な高齢者が利用する施設のUD配慮基準を確立し、誰にとっても安寧な施設選定の一助をなす)
・UDハッカソン・アイデアソン(ハッカソン・アイデアソンは限られた期限にテーマを絞って、アイデアや企画を競い合うプロ育成のための道場プログラム。UDを取り扱う学生や企業育成研修の対象者に、商品企画、設計、計画の実行力を養い、スキルを習得する取り組み)
・EXPO2025に向けた子供UD現場教育プログラム(中学校・小学校のUD教育プログラムの現場実装)
・EXPO2025UD研究会(EXPO2025の計画・進捗を学び、専門家を招き博覧会の在り方等の知見を聴取し、EXPO2025に向け具体的にUDが関わる事案を研究する。また、関係部署に提言する)
・EXPO2052UDタスクフォース(EXPO2025に向けて必要なにUD事案を抽出、見える化し改善案を関係部署に提言する、UD研究会のテーマ別推進)
その他・夢洲万博博覧会UDアセスメント、・視覚障害者のためのEXHIBITION、・特別な配慮が必要な子供との意思疎通プロジェクトなどの取り組みも検討しています。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
EXPO2025の目標は、国連提唱SDGsの達成社会実現と日本の国家戦略 Society5.0 の実現です。IAUDの目標であるユニバーサル社会の実現は、SDGsの具体目標を解決そのものであり、すべてのひとに健康と福祉、質の高い教育、ジェンダーの平等、住み続けられるまちづくり、を目指しています。第7回の国際UD会議のテーマは、SDGsの実現にむけてでした。Society5.0の実現には、UDの一人一人の人間性を尊重した社会環境づくりに呼応し、高齢者、障害者などの社会的弱者に対して、IOTを利用した快適な生活創造を目指しています。具体的な取り組みでは、聴覚障害者の手話基準づくりテレビの字幕放送などを実現してきました。
第8回国際UD会議は、感染症に対してNew Normal な生活をどう構築するかについて、世界中のUD研究者がオンラインで論議し、課題解決に向けてオンラインワークショップを推進中です。IOTを用いて知の連鎖により時間や空間の障壁を乗り越えて、ユニバーサルな知見を構築しつつあります。このようにIAUDは、既にEXPO2025の具体目標をUDを通して推進しており、EXPO2025は成果発信の良い機会と捉え日々邁進しています。
国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)
国際ユニヴァーサルデザイン協議会(以下IAUD)は、一人一人の人間性を尊重した社会環境づくり、ユニバーサルデザイン(以下UD)の普及促進をはかる国内最大の推進団体として、寛仁親王殿下の発意で2003年11月に設立しました。SDGsの基本理念、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じることなく、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”UD社会の実現に向けて、国際UD会議を基軸に世界のUD機関と連携し活動、情報共有や発信を行い、生物多様性の容認、UD社会の実現をはかることを目的に活動しています。