未来への宣言
急激な人口減少・少子高齢化が進展する中、SDGs×DXの推進により、市民が将来不安を感じることの無い幸せ感に包まれたまち「持続可能都市西条2050」の実現を目指します。
きっかけ
今、私たちは激変の時代を生きています。今の日本は、世界的にも経験したことの無い人口減少・少子高齢化に直面しており、私たちは、2050年までの急速な社会環境の変化においても崩壊することの無い社会システムを兼ね備えた持続可能都市を実現していく必要に迫られています。
SDGs未来都市である西条市は、2021年度に公民連携によって持続可能都市を実現するために解決するための地域課題を整理し、それらを以下の8領域に分類しました。これらの課題を解決していくためには、多くの関係者が共感するビジョンを掲げ、個々の課題解消だけに目を配るのではなく、社会システムのあり方自体の変革を目指した抜本的な取組を推進していくことが重要と考え、本取組を推進しています。
創出・支援したい共創チャレンジ
「持続可能都市西条2050」の取組を推進する一般社団法人西条市SDGs推進協議会とともに、「移住推進・起業・コンパクトシティ・空き家活用領域」「既存産業の付加価値向上領域」「地域包括ケア・健康・モビリティ領域」「教育・子育て環境領域」「安全安心・強靭化領域」「森林・水環境・里山・生物多様性領域」「持続可能な仕組みづくり推進領域」「地域プラットフォーム形成領域」の8領域の地域課題解決に向けたチャレンジ創出を目指しています。
これまでの事例としましては、8領域の一つである「地域プラットフォーム形成領域」にて先行して取り組んだLOVESAIJOポイント事業において、500を超える本協議会の会員・パートナーのうち市域内を中心に400以上の法人等が参画する事業へ成長しました。このプラットフォームを生かした取組が今後期待されるとともに、昨今は高齢者の見守りや空き家対策といった地域課題解決に向けた取組が協議会の取組として始まりつつあります。
このように、本協議会に属する地域企業や団体と連携し、西条市を・本市の事業コンセプトに共感していただき、本協議会に属する地域企業や団体と連携し、西条市をフィールドとして、自社技術を活かした地域課題解決のための実証実験を行っていただく法人等の皆さまの参画を歓迎します。※詳細な地域課題の分類は以下のリンク先のとおりです。
https://sdgslovesaijo.com/files/action-list.pdf
また、本市の事業コンセプトに共感していただき、本市との事業連携によって、ご自身の地域に同様の取り組みを展開したいと思う地方自治体の皆さまの取組も積極的に支援します。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
未曽有の人口減少・少子高齢化の流れに飲み込まれないよう、早い段階から「持続可能都市西条2050」の事業コンセプトのもと社会システムの再構築を図ろうとする本市の取組は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に即していると考えています。
また、今後、人口減少・少子高齢化の課題に直面するリスクを秘めている世界の国々に対しても、わが国の先進的な取組として注目していただくことができるものと考えています。
西条市
本市は、愛媛県東部の道前平野に位置する人口約10万5千人の地方都市です。北は瀬戸内海に面し、南部には西日本最高峰の石鎚山(海抜1,982m)がそびえ立つ、西日本一の標高差を有する都市です。石鎚山系及び高繩山系からの伏流水は、全国的にも稀な被圧地下水の自噴地帯を形成し、自噴エリアは西条平野と周桑平野を合わせて約1,600haに渡っており、市民の多くが地下水で生活しています。また、本市は工業都市と農業都市の両側面の顔を有していおり、1964 年には新産業都市建設促進法に基づく「東予新産業都市」の開発拠点に選定されたことを機に、四国屈指の産業都市として発展してきました。
そのような環境・社会・経済の三側面において恵まれた環境にある本市においても、昨今は確実に人口減少・少子高齢化の影響が生じています。今後、社会環境が更に大きく変化していくことを見越し、本市は2050年を目標年次とした「持続可能都市西条2050」の取組を積極的に推進してまいります。