公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創パートナー
2023.03.08
今治ブランド推進事業(i.i.imabari!キャンペーン)は、みんなで今治市を盛り上げ、つい夢中になってしまうような今治の魅力を広く世界に発信するための活動です。目指すべきは「共創型今治モデル」であり、トップダウンで自治体の主導がなくなった瞬間キャンペーンが立ち消えるのではなく、今治を愛し、今治に関心を持ち、今治から何かを発信し、 それを受け取ったプレイヤーが、またその情報をつないでいく、自然発生的な循環型のコミュニケーションの枠組み(ブランディングエコシステムの構築)です。 こうした様々なプレイヤーが主体的に共創しあい、今治の魅力を効果的に発信していくような取組みを、本市のフィールドや「今治ブランド戦略会議」のネットワーク、共創チャレンジ等のリソースを活用することにより創出・支援し、大阪・関西万博による人流を取り込みつつ、同時に機運醸成も図っていきます。
都市間競争が進むなか全国約1,700余りの自治体から本市を選択してもらえるように他市との差別化を図ることによって、地域全体が一丸となり良いイメージを伝えるため、本市の魅力や価値を分かり易く効果的に打ち出し、「知りたい」「行ってみたい」、実際に自ら訪れ「体感したい」、さらには「住みたい」と思ってもらえるようなまちにするためのブランドを構築し、世界中から選ばれる地域「IMABARI」を目指します。
本市は、今治タオルのブランド化による認知度向上やしまなみ海道の活用によるサイクリストなどの観光客数の増加によって、注目を集めています。しかし一方で、各々が独自にプロモーションを行っているため、市全体の魅力やイメージの形成につながらず、若年世代の市外への流出が進むなど、若者を引き付ける魅力が十分に伝えられていないことが課題となっていました。そこで2018年10月に、今治市長を会長とし、総合監修にクリエイティブディレクター佐藤可士和氏を迎えた「今治ブランド戦略会議」を設置、2019年3月から地域を丸ごとブランディングする取組「i.i.imabari!キャンペーン」を行っています(2021年3月末をもって佐藤可士和氏の総合監修は終了)。 「今治ブランド戦略会議」とは、今治市が国際都市に向けて新たな一歩を踏み出すために、人や企業、組織、衣食住などのライフスタイル、スポーツや文化・デザインなど市内にある様々なコンテンツを一つの魅力ある“ストーリー”として取りまとめ、今治市の認知度や求心力を高める新たなブランドイメージを構築・発信することを目的としています。また、主要なコンテンツに関わる皆様にご参加いただき、戦略会議の場にてアイデアを出し合い、共創型今治モデルを形成することを目指しています。 この共創型を通じて、今治市への人の流れを作り、持続的な地域活性化を図ることができるような、味わい深く魅力的なマスターブランド(都市ブランド)を構築する今治ブランド推進事業を実施しています。
【シティプロモーションを通じたアウターブランディング】 本市には、ジャパンブランドの代名詞である今治タオルや日本遺産に認定された村上海賊、瀬戸内しまなみ海道、サイクリング、ご当地キャラクターのバリィさん、FC今治といった地域を代表するコンテンツをはじめ、桜井漆器や菊間瓦といった伝統工芸のものづくり産業など、観光・地域資源が数多くあります。本市は、これらの魅力ある地域資源を情報発信・PRすることにより、万博を活用した誘客など、地域の活性化に取り組む企業や団体等の共創チャレンジをサポートしていきます。 【シビックプライド醸成のためのインナーブランディング】 シビックプライドが醸成されることによる自然発生的で循環型の情報発信を創り出すため、本市若手職員による部局横断型の取組や、高校生と企業等とが連携した取組など、未来の担い手である若者が自然や文化、この地を誇りに思って生きられる「いのち輝く今治」につながる取組をサポートすることで共創チャレンジを生み出し、地域の価値を高めていきます。
地域が持続可能であり続けるためには、大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」の理念は必須であることは勿論、SDGsの考え方も避けては通れません。こと、私たちが目指す自然発生的な循環型のコミュニケーションの枠組みを構築し、今治市への人の流れを作り、持続的な地域活性化を実現するためには、最新鋭のテクノロジーや考え方とそれを扱う人と地域とが納得と共感を得て融合しながら、世界の人々からの賛同を得ながらブランドイメージを構築する必要があると考えます。
地域を持続可能なものにするためには、地域に外貨を呼び込むだけでなく同時に、地域経済循環も創発する必要があります【8】。加えて、都市化されてない地域の独自性とネットワークを(本市の場合は平成の大合併で12市町村が合併した)最大限活かし、取り込んだ外部の資源を市域に浸透させる必要があります【11】。これらの取組を行政だけで行わない(オール今治で行う)素地が、私たちには既に枠組みとしてあります【17】。
今治市は、愛媛県の北東部・瀬戸内海のほぼ中央部に位置し、高縄半島と、芸予諸島にまたがっており、中心市街地がある平野部や、緑豊かな山間部、そして、瀬戸内しまなみ海道、安芸灘とびしま海道が架かる世界有数の多島美を誇る島しょ部からなる変化に富んだ地勢となっています。 平成17年1月に12市町村の合併により、人口18万人となり、松山市に次ぐ県下第2の都市に生まれ変わりました。瀬戸内海の風光明媚な景観と、大山祇神社や村上海賊の海城址などの歴史遺産を誇る観光都市として、また、国内における建造集積数は約2割を占め、日本の海運企業が所有する外航船の約4割を今治の船主が占めるなど、造船・海運都市としても将来が期待されています。
今治市 産業部 産業政策局 i.i.imabari!推進課
0898-36-1554 iiimabari@imabari-city.jp
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