公益社団法人日本フィランソロピー協会

共創パートナー

2022.08.04

障害者の表現活動を通じた共生社会実現のための取り組みのサポート

•私たちは、大阪・関西万博を契機に、障害のある人が文化芸術活動の鑑賞者・表現者として主体的に関わるために実施される様々なプロジェクトを、当団体の持てるリソースを活用して最大限サポートすることで、真の共生社会の実現に貢献します。

未来への宣言

障害のある人や生きづらさを抱える人も社会を主体的に創る一員として、日々の暮らしの中で文化芸術活動に多様な形で関わり、その表現活動を通して触発し合い、誰もがいのち輝く日々を営むことのできる地域社会を実現します。

きっかけ

• 私たちは『健全な民主主義社会の創造』を目指し、企業をステークホルダーの核に据え、企業の従業員などの社会参加・社会貢献の啓発・推進をしてきました。一見、自分とは異質と思える障害者などの文化芸術分野での出会いにより、異彩を放つ彼らの表現に圧倒され、魅了され、同時に誰しも同等にかけがえのない輝くいのちであることに気づかされました。自分の暮らす地域で障害等属性の違いを超え、共に文化芸術を楽しみ表現することが、真の共生への突破口につながるという実感を持ちました。
• 障害のある人の表現は手段が限られている分、そこにはエネルギーがあふれており、そこには障害者/健常者の境界を揺らし、私たちの固定観念を解放する力があります。その中にこそ、誰もがともに暮らし、いのち輝く共生社会を創るためのヒントがあると予感します。
• パラリンピックでは障害者のスポーツを通じた社会参加や自己実現に光が当てられますが、スポーツと同じく文化芸術も、大きな可能性を秘めています。しかし、現状では、文化芸術の世界が障害のある人に対して十分に開かれているとは言えません。
• そこで当団体のリソースを活用して、企業を巻き込みながら、誰しもが文化芸術活動を楽しめる社会の実現に向けて貢献していきます。

創出・支援したい共創チャレンジ

• 障害のある人が、文化芸術活動の鑑賞者・表現者として、主体的に関わるために実施される様々なプロジェクトの挑戦をサポートします。具体的には以下のようなプロジェクトです。
• 障害者自身との共同創造による舞台芸術公演、障害の有無を越えて共鳴・共感しあう場としての美術展、ファッションショー、バリアフリー映画の実施
• 障害の有無や、プロアマ・ジャンルの垣根を取り払った音楽ライブ、誰もが楽しむことができるバリアフリー映画・バリアフリー演劇の実施
• 障害者や生活困窮者など社会的マイノリティの人たちとの文化芸術活動を展開するアジア各国の団体とのプラットフォームの構築

提供できるリソース

ネットワーク• 私たちがこれまでステークホルダーとして関わってきたNPO/企業は多岐に渡ります。企業の社会貢献の支援や従業員のボランティア参加支援を通じて構築したネットワークや、その中で培ってきた様々な課題解決のための情報・アイデアを提供します。
情報発信・PR• 私たちは日頃から企業への情報発信を行っています。企業向けの定例セミナーや機関誌の発行、書籍の出版などに加え、卓越した社会貢献活動の実践企業を表彰する「企業フィランソロピー大賞」事業等の様々な発信の媒体を活かして、効果的にプロジェクトの情報発信をサポートします。

今後の展開

今後展開したい地域首都圏に限らず、全国様々な地域のプロジェクトとの連携・協働を視野に入れて障害のある人の文化芸術活動に取り組んでいる団体を支援します。
共創を希望する方々非営利法人、企業、自治体、教育機関、芸術活動団体、文化施設など

大阪・関西万博のテーマとの関わり

私たちは、障害のある人の文化芸術活動に多くの企業が参画し、よりSDGsを意識した事業運営を実施し、事業の特性を生かした社会貢献活動、特に従業員・顧客など個人の参加をより積極的に推進することが『民主主義の健全育成』への道程となり、それが「いのち輝く未来社会のデザイン」につながるものと考えています。

SDGsとの関わり

この社会に暮らす一人一人が主体的な市民として生き、健全な民主主義社会が機能することこそが、全ての人の暮らしやすい社会づくりにつながります。そのために、障害者の文化芸術活動と企業とが協働・連携する中で広がる、分野・立場を越えた細かい網の目のようなパートナーシップによるネットワークが、様々な社会課題を解決するためのキーになると考え、企業の社会貢献や従業員の社会参加支援に取り組んでいきます。

公益社団法人日本フィランソロピー協会

わたしたちは、’個人フィランソロピー’を健全な民主主義社会を創出するための原点と考え、企業の従業員をはじめ、ステークホルダーである一人ひとりの個人が「より良い社会創造のために自ら考え、助け合いながら、課題解決に向けて行動する」ことを推進します。

★障害者支援における実績

1995年~現在、機関誌「フィランソロピー」の表紙を主に知的障害者の作品を使用

1998年度 知的障害者の文化芸術と彼らの暮らしを描いたドキュメンタリー映画

   「まひるのほし」(日本財団助成事業)を制作 仙台・東京・横浜・岡山

鹿児島で自主醸成会開催。 その後、全国の単館映画館で上映

19992007年度 知的障害者授産施設の製品オンラインショップ「アニモショップ」運営

20002009年度 『声の花束』(視覚障害者のためのIT 活用による音訳サービス)運営

2007年度 知的障害者アート展開催(於:丸の内地下行幸ギャラリー 主催:文化庁)

   随時   企業の支援先・協働先として、知的障害をはじめ障害福祉団体等のマッチング

2002年度 知的障がい者施設の授産製品普及と工賃向上を目指す製品カタログの作成(日本財団助成)

2006年度 企業による知的障害者の経済的自立支援 実態調査と事例紹介(福祉医療機構助成)

2010年・2011年度知的障害者の就労移行支援調査およびガイドブックの作成(厚生労働省委託事業)

2015年~2019年度 東日本大震災復興支援事業サントリーサンさんプロジェクト

(障害者スポーツアスリート奨励金助成 障害者スポーツ普及のための環境整備・体験学習支援)

20192022年度 農福連携推進事業(福島県郡山市委託事業)

今後の予定

2022年度 日本博を契機とした障害者の文化芸術共同創造プロジェクトへの支援

山梨県・みんなで楽しむバリアフリー演劇祭の実行委員会への参画

【連絡先】
公益社団法人 日本フィランソロピー協会
担当:三宅玲子(みやけれいこ)
r.miyake@philanthropy.or.jp
電話03-5205-7580/ Fax03-5205-7585
〒100-0004東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル244