ニューロダイバーシティ「ニューロダイバースな人」×「先端IT」

共創チャレンジ

2023.02.17

法人

チーム名「Neuro Dive」 パーソルダイバース
共創メンバー大濱 徹、他スタッフ有志
主な活動地域日本
活動テーマダイバーシティ、インクルーシブ / ロボット、AI / Society5.0 / DX(デジタルトランスフォーメーション) /

私たちの共創チャレンジ

●発達障害×先端IT領域での活躍支援
発達障害の特性を持つ方々を含む、ニューロダイバースな方々が、自らの特性を強みとして先端IT領域 (データサイエンス、AI・機械学習、デジタルマーケティング等)で活かせるよう人材育成し、一人ひとりが可能性を発揮できる社会の実現を目指します。

未来への宣言

ニューロダイバーシティの推進により、多様な脳機能の特性を持つ方々が活躍できる社会を創る。

きっかけ

長年、障害のある人に特化した人材紹介(職業紹介)事業に取り組んできた私たちは、発達障害と呼ばれる特性を持つ方々の多くが、
今の社会や組織の仕組みの中でうまく活躍できていない実情を目の当たりにしてきました。それぞれの方が早期に自分の特性に気付き、対処すること、そして社会や組織が多様な特性を認め、包摂することが求められます。

2016年、まず私たちが行ったのは、発達障害や何らかの特性によってコミュニケーション上の課題を抱える大学生に、様々な体験を通じて自分自身を知るプログラム「CSP」の実施です。
毎年、多くの大学生が参加し好評を頂く一方、今度は就職活動がうまく進まないという課題に直面することになりました。

発達障害の特性をうまく活かせない当事者と組織、そのような課題に向き合う中、私たちは、発達障害の特性こそが必要とされる職種があることに注目します。その一つが、デジタル領域でした。
特にAIやビックデータ、IoTなどの先端IT技術を駆使して企業や社会の課題解決や価値創出をリードする「先端IT」では、こうした特性が、“制約”ではなく“強み”として求められ、価値を発揮できる可能性があることに注目したのです。

そこで2019年、発達障害のある方々が、その特性を職業上の武器に変え、組織で活躍していくための就労移行支援事業所「Neuro Dive」を秋葉原に開設しました。(※)
発達障害の特性を職業上の武器として、「先端IT(データサイエンス、AI・機械学習、デジタルマーケティング等)」で活かすというコンセプトは、開設当時、日本では初めてのものでした。Neuro Diveでは最先端のデジタル分野で実務経験のある専門スタッフが常駐し、一人ひとりの適性や企業に求められるニーズに合わせてカリキュラムを組み、学習を支援しています。
利用者は自分の得意能力を活かした高度で実践的な先端ITスキルを磨くことができます。

2022年12月現在、横浜、福岡、大阪と全国4事業所で、毎日約80名の方が職業訓練に励まれています。
※就労移行支援:障害者総合支援法に基づく福祉支援サービス。65歳未満の身体、知的、精神障害、難病のある方で、一般企業への就職を希望する方に対し、最長2年間、就職に関する相談や就労に必要なスキルの訓練、就職活動支援、就職後の定着支援が受けられる。

取組の展開

今後展開したい地域・方法都市部から地方へ、地方からアジアへ。
「ニューロダイバースな人×先端IT領域」における独自の人材育成メソッドを広げることで、対象者や対象地域を拡大する。
共創を希望する方々●当事者:先端IT領域で活躍し、社会に貢献したい発達障害のある方
●雇用企業:「ニューロダイバースな人or発達障害×先端IT領域」で、自社のビジネスを推進したい企業
●就労支援機関:職種によって優れた能力を持つ発達障害のある方の就労支援の方法に悩んできた様々な就労支援機関
●行政:ニューロダイバーシティの推進、先端IT人材の育成を通して豊かな社会づくりを目指す行政・自治体

大阪・関西万博のテーマとの関わり

2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」、「日本の国家戦略Society5.0の実現」の2つが掲げられています。
中でも私たちは、発達障害の特性を持つ方々に行う、先端IT領域(データサイエンス、AI・機械学習、デジタルマーケティング等)の人材育成を通じて、「日本の国家戦略Society5.0の実現」に貢献します。

SDGsとの関わり

「3」はたらく人の心と体の健康を促進
特例子会社として、また対外的な障害者雇用支援を担う事業者として、障害のある方の福祉及び精神保健の利活用を促進する取り組みを行っています。
「4」障害のある方にあらゆるレベルの職業訓練を
はたらく準備を整えたいという方に向けたベーシックな就労支援から、特性を活かして専門領域で活躍したい方に向けた職業訓練まで、幅広いサービスを提供。その方に合ったプログラムで「はたらく」を総合的に支援しています。
「5」ジェンダー平等と女性の意思決定への参画機会を提供
性差による管理職登用機会の不均衡を解消し、女性の役職者も多数活躍しています。また、ICTの活用によりはたらき方の柔軟性を高め、あらゆる制約のある社員の能力強化に努めています。SOGI※の視点では、ジェンダー・アイデンティティや性的指向の多様性を尊重し、同性パートナー婚制度を導入するなどジェンダー平等につながるさまざまな取り組みを実施しています。
「8」持続可能なはたらきがいのある雇用、(ディーセント・ワーク)を推進
勤務する850名以上の障害のある社員がはたらきがいを持ち続けられるよう、はたらきやすい環境づくりやマネジメント、効率化などの取り組みに力を入れています。また、転職支援サービス「dodaチャレンジ」をはじめとした対外的な雇用支援事業においては、障害のある方の意向と企業のニーズを大切にしたマッチングを行い、持続可能な雇用を実現しています。
「10」あらゆる個人にはたらく機会を提供
障害を理由に就労を諦めることがない世の中の実現に向け、はたらく意欲を持つ障害者の方々にはたらく機会を提供し続けます。
就労に向けたスキルや心の準備が整っていない方。目指すべきキャリアを見失ってしまった方。もっと自分らしくはたらける環境を求めている方。そうしたすべての方に寄り添い、あらゆる事業アセットを駆使して、一人ひとりに必要な支援を提供します。

パーソルチャレンジ株式会社 コーポレート本部 広報窓口

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