私たちの共創チャレンジ
世界で唯一の「左手のピアノ国際コンクール」は、障がいの有無を超えて作品の表現や演奏技術を競い、そして音楽による交流を促進させています。片手演奏の楽しみをより広く共有する「アマチュア・ピアノ部門」と、芸術作品を演奏紹介出来る人材を育成する「プロフェッショナル・ピアノ部門」と、新たなる左手のピアノ演奏の芸術作品を生み出す「プロフェッショナル・作曲部門」の3部門を開催しています。
未来への宣言
「苦難の歴史を乗り越えた芸術を、開かれた未来のために」をスローガンに、潜在的に相当数にのぼるといわれる片手にハンディキャップをもつ演奏家に、音楽を続けるひとつの道を示したいと思います。
きっかけ
左手のピアノ音楽は数千曲存在すると言われています。しかし調べるとプロのピアニストが、何らかの障がいが理由で演奏ができなくなり、自身が舞台に再起するためだけに書かれてきたことがわかります。そのために、それら数千曲の楽曲はプロ用の楽曲のみでした。しかし関西での私の演奏会に聴衆参加した障がいがある子ども達から「僕たちも挑戦したい」という声があがり、歴史上存在しなかった片手演奏による体系立てた習熟過程用の楽曲を作ったのがきっかけでした。その後に彼らからの「みんなと一緒に弾きたい」という声を受けて障がいの有無を問わない参加型イベントを作り、「もっと上手くなりたい」という声を受けて音楽教室を作り、そして「コンクールが欲しい」という声を受けて大阪府箕面市とともに18年に世界初となる第1回ウィトゲンシュタイン記念 左手のピアノ国際コンクールを開催しました。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
我々は参加型のイベントである「左手のピアノ国際コンクール」を開催してきました。そこでは「音楽芸術」「障がい」などを軸に、社会との関係と可能性を参加者と共に考えてきました。これら教育福祉事業と位置付けられる活動を通して「いのちを高める」もしくは「いのちを響きあわせる」ことに貢献していきます。