私たちの共創チャレンジ
「時代を超えて文明、文化を支え続けた杭基礎」である曽根崎小学校を支えた松杭のオープンスペースでの展示を行います。
松杭の保存には大学教授や文化財の専門家が支援、また展示には優秀技能者が彫刻を施した架台等を提案するなど、多くの人が関わり、その取り組みを通して当時の文化、土木建築技術、木彫等の伝統技術などの質の高い教育につながります。
また、埋蔵文化財の松杭の保存展示に向けた取り組みを通して、地域の歴史等を学ぶとともに、地域への愛着を高め合い、質の高い教育と後世への技術の伝承、愛着あるまちづくりを進めるとともに、子どもたちや地域住民の方へ、ものづくりを通じた「物を大事にしていく」ことの重要性を感じていただくとともに、幅広い文化活動への支援を通じた地域の文化遺産の継承・発展などの実現を目指すとともに、地域活動の拠点に当時の文化や技術が語り継がれる機能をもたらします。
未来への宣言
大阪・関西万博の開催を機会として「人が集い、ともに支えあい、絆をはぐくむまち」づくりを更に推進します。
きっかけ
大阪市北区の曽根崎小学校を長年支えてきた松杭は、校舎解体によりその役割を終え地中に残存していました。
その松杭は、超高層複合再開発タワー「梅田ガーデン」建設工事により、ほとんど傷んでいない状態で発掘され、現在にはない土木建築技術の歴史を示す極めて貴重な資料として、大切に保管していました。
令和4年、当該建物内にある曽根崎コミュニティセンターの開所にあたり、地域住民から、「時代を超えて文明、文化を支え続けた杭基礎」であることから、オープンスペースでの展示に向けての保存処理の声が上がり、技術支援の依頼が区役所にあったことから、このチャレンジを始めました。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現しSDGsの達成に貢献するためには、次世代を担う子どもたちや地域が夢や希望をもち輝くことが重要です。
文化活動等の啓発をより一層充実させ、伝統的な技術や素材の価値を改めて見直すとともに、新しい価値を提示することにより、区民一人ひとりが地域で安心して暮らし、学び、子育てできるまちづくりを推進し、循環型社会を目指して行く取り組みにおいて協力しながら実現していく姿はまさに「参加型万博」の形であり、参加者の皆が新たな「万博の主人公」となる姿を体現するとともに、「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現に貢献します。