料理人発。アイゴの完全養殖や未利用魚の活用で、持続可能な食の未来を目指す

共創チャレンジ

2022.11.02

法人

チーム名いただきますを考える会EXPOプロジェクト
現在の活動地域 国/地域日本 大阪
活動テーマ
■共創チャレンジの内容

関西の著名な料理人達と食に関わる多くの方が連携し、持続可能な食の未来構築に向け、アイゴの完全養殖や他の未利用魚の活用・普及を目指す取り組みです。

この取り組みは、RelationFish株式会社と研究機関でアイゴ養殖とその普及に関する共同研究、さらに食に関わる多くの方と連携し、様々な未利用魚の活用、普及活動として実施します。アイゴの種苗生産、養成技術の開発については、試験飼育の課程などを支障の無い範囲で公開するとともに、一般消費者を対象とした試食会などを通じたイベントによりその普及を図ることによって、未利用魚の利用促進と魚粉使用が少ない魚種の養殖技術開発に貢献します。

アイゴは植食性を有することから、近年では磯焼けの原因ともされ、駆除の対象となっており、漁獲物が利用されれば、害魚駆除と未利用魚の利用という一石二鳥の利点が図れます。
また、植食性を持つアイゴは、魚粉など動物性タンパク質が少ない飼料で育てることができ、野菜くずなどの活用など養殖魚としては飼料面で持続可能性が高いのですが、本来、海藻を主食とするため独特の香りを持ち、利用が進まない原因となっています。研究機関での飼料の比較評価に加え、料理人の持つ技術により、下処理、流通時の改善、調理法や提供時の工夫により臭気を改善し、連携しながら社会受容性を高めていきます。
 また、様々な未利用魚にもスポットライトを当てていきます。漁獲量の3割を未利用魚が占めています。丁寧に扱えば美味しい魚でも数が揃わない、料理しづらいなど様々な理由で捨てられてしまっているのが現状です。私たち料理人が率先して美味しさを伝えることで、未利用魚への関心を高めていきます。

■展開したい地域

関西を中心とした食に関わる方々を中心に、勉強会、試食イベントを通じて知って頂く機会を作り、仲間を増やしていきます。そして、輪を全国、世界へと広げていきます。

■共創を希望する方々

食は多くの方に支えられ成り立っています。私たちも料理人、研究者、生産者、流通、小売、廃棄物処理業者、飼料・肥料メーカーの皆様、そして消費者の皆様、食に関わる多くの方々と連携して進めていきます。ぜひ共に明るい食の未来に向けて一緒に取り組みましょう。

■大阪・関西万博テーマとの関わり

持続可能な社会を実現するために、今私たちは何をすべきか?
未来の地球のために、私たちはどう⾏動して、何を遺すべきか?
多くの参画者と共に考え、作り上げていく過程そのものが、いただきますを考える会のめざす活動です。
今後の⼈⼝増加のなかで⾷料を増産してゆくには、⼈々が⾷のサステナビリティーを理解した⾏動が必要となります。
⾷材は「⽔」と「塩」以外は、野菜も、果物も、穀物も畜産動物も、⿂介類も全て「いのち」あるものです。「⾷」は、命ある⼈が命あるものを育て、あるいは獲り、命ある⼈たちが、それら命あるものを運び、加⼯し、調理し、命ある⼈たちに届ける、そして廃棄されたものもまた命に還る「いのちのめぐり」です。
私たちは「いのちのめぐり」を考える「きっかけ」を共に創り上げて⾏きたいと思います。