天然由来の高分子材料の可能性を活かしたものづくり

共創チャレンジ

2022.06.07

法人

チーム名三晶株式会社
共創メンバー食品資材G
機能資材G
工業資材G
中央研究所
物流センター
総務部
主な活動地域日本
活動テーマ科学技術、バイオテクノロジー / 安全・防犯、セキュリティ / 健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 食 / 地域活性化 / 海洋、水 / 生物多様性、自然環境、生物 / 農業、林業、水産業 / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / 環境、エネルギー / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / 防災・減災 /

私たちの共創チャレンジ

 私達は、増粘多糖類を中心に天然由来の高分子材料を65年以上取り扱っている専門商社です。私達の扱う天然由来の高分子材料は、古くから様々な産業で使用されています。一方で、機能面やコスト面で優れている化学合成された高分子材料もまた多く使用されていますが、今、環境への負荷が少ない材料である天然由来の高分子材料が再び見直され始めています。私達は共創チャレンジとして、これまで培った知識や経験を活かしつつ、国内外のパートナーと連携し、天然由来の高分子材料の可能性を引き出すための技術開発に取り組み、持続的な社会構築のためのものづくりへの貢献にチャレンジします。

未来への宣言

 国内外のパートナーと知識と経験を共有し、合成品から天然由来の高分子材料への代替を推進します。一方、100%代替が容易でないものについても、製品の長寿命化、設計段階における3Rの配慮等の観点で取り組みを進めていきます。

きっかけ

 環境への負荷という観点では、化学反応をベースにした高分子の合成や変成は、程度には差があるものの廃液や副産物が生じる場合が多く、処理が必要であり環境負荷が高くなると考えております。私達はこれまで増粘多糖類を中心とした天然由来の高分子に加え、合成高分子もまた多く取り扱ってきています。そのような私達がSDGsの観点から、これまで培ってきた知識と経験、ノウハウを活用しながらできることとして考えついた1つのチャレンジです。 商社ではありますが、材料の提供だけでなく、技術開発が出来る研究拠点を有していますので、ラボベースでの評価等は私たち自身でも対応することができます。しかし、より多くの方々と意見交換し、技術協力も得ながら進めることができれば、より良い結果が得られると考えています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法 合成高分子材料をお使いのメーカー様に対して、天然高分子での代替の可能性について意見交換をしていきたいと考えます。同時に合成高分子の必要性についても意見交換を行いながら、短期的にできる事について模索していきたいと思います。
全国の共感していただけるパートナーと持続的な社会構築に少しでも貢献できる新たなものづくりを目指します。
共創を希望する方々 知識や経験はありますが、私達は製品の材料を提供する立場にあるので、一緒に持続的な社会構築のためのものづくりを共に考え、推進していただけるメーカーの方、新しい材料を用いた製品化のための機械メーカーの方、多様なアイデアをお持ちの大学、学生の方々の参加を希望します。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

 「いのち輝く未来社会」の実現に向けて、私達がこれまでに技術志向の専門商社として培ってきた知識や経験を活かしたいと考えています。私達は、国内外で製造される優れた素材を提供する事だけに留まらず、持続的な社会構築のためのものづくりに貢献できるアドバイザーやトータルコーディネーターとしての役割を担う存在でありたいと考えています。

SDGsとの関わり

No.2:天然由来の高分子(増粘多糖類)は、多くの加工食品に使われています。生鮮食品に比べ、加工食品は保存性を高めたり、不足する栄養素を補ったりする事が可能ですが、それらの加工食品の美味しさの要素である物性や食感のコントロールに増粘多糖類は不可欠です。また近年、畜産による環境負荷軽減、食糧不足の解消、消費者の志向の変化から代替肉製品が注目されており、ここでも増粘多糖類は活用されています。

No.12:私達はメーカーではありませんが、原材料を提供しています。それらを用いて出来る最終製品に対して、持続可能な消費と生産に寄与できる素材や技術の提供する役割を担っています。

No.17:我々は国内外で製造される優れた素材を提供する立場にあります。これまでの経験を活かし、更なるグローバル・パートナーシップの活性化に寄与したいと考えていますが、それには国内外のパートナーの理解と協力があって、はじめて我々はチャレンジの達成に向けて進むことができます。

三晶は、食品、製紙、土木、パーソナルケア製品、その他工業分野での天然高分子を中心とした増粘多糖類だけでなく、防災・省エネ効果のあるウィンドウフィルム、LCAに優れたテンセルを使用した機能紙で長年の実績があります。また、これまで注目度が低かった天然繊維やデンプン製造時の残渣や野菜残渣などに焦点を当て、様々な製品に活用できないか検討し、持続的社会構築に寄与するための開発にも注力しています。