公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2022.06.06
法人
文化芸術を通した共生社会の実現を目的に本プロジェクトを実施します。 障害当事者との共同創造により、舞台芸術公演、美術展、ファッションショー、バリアフリー映画等を展開し、加えて、ウェブを通じた国際発信プロジェクトも行うことで国外発信にも力を入れます。 いずれも実施にあたっては共同創造を根底に置き、障害者と共に創るプロジェクトのあり方のモデル構築も目指します。
誰もが文化活動の豊かさを享受する可能性を拡げ、持続させる仕組みを、世界に先駆けて生み出し、共生社会を実現します。
当連合会は、知的障害者の権利擁護と政策提言を行うため、全国の55の団体47都道府県育成会と政令指定都市育成会(加盟手続済8地区)が正会員となり、正会員の各団体がそれぞれ役割を担う有機的なつながりをもつ連合体として活動していくことを目的として発足しました。全国の育成会に所属する会員は約10万人です。 当連合会では、2019年度から3年間にわたり、全国7ブロックで開催してきた「日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバル」の事務局を担い、全国各地の福祉団体、自治体、文化施設等と連携を図り、障害者の文化芸術活動の推進に努めてまいりました。 また、これまでに、文化庁委託事業として実施された、障害者の文化芸術国際交流事業 2017ジャパン×ナント プロジェクト(2017年度)、2018ジャパン×スウェーデン プロジェクト(2018年度)、2018ジャポン×フランスプロジェクト(2018年度)、2019ジャパン×タイプロジェクト(2019年度)などの実施主体の一員として、障害者の文化芸術活動を懸け橋とした国際交流事業に参画してきました。 「日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバル」の開催を通して、障害当事者や全国各地の様々な関係団体とプログラムを共同創造し得られたレガシーを、2025年度の大阪・関西万博が開かれるときに「障害者の文化芸術国際フェスティバル」の開催に結実されることを目指し、共創チャレンジを進めたいと考えています。
日本人が自然との共存の中で育んできた四季折々の天然の色彩、音の風情を慈しむ「心」は、微細な変化に気づき、折々の状況と共に生きるという美意識を育んできました。生産性や偏った個人主義の傾向が強い現代の社会において、障害者の芸術表現、そしてそれぞれの特性とともに生きる様は、今なお天然の色彩、音の風情を慈しむ心が強くにじみ出ており、現代人に与える示唆は大きいと考えます。併せて、障害者の表現や生き様の背後には、微細なことに目を向け、それらを包み込んでいく力を持つ家族や支援者という共生社会の体現者の存在があります。「生の芸術」と呼ばれる障害者の表現をとおして、命の輝きを体現する機会を創出し、そこで生まれる共感は未来への礎になると考えます。
本プロジェクトは、障害者の芸術文化を軸に、障害当事者と作品展示、舞台芸術、メディア芸術、音楽、観光、出版、食文化などの様々な分野の専門家が、未来に繋がる文化的価値を共同創造し、国内外に発信する総合的なプロジェクトです。 障害当事者団体や社会福祉法人、医療福祉の職能団体等の多様な主体が協働してプロジェクトを実施していくことは、みんなに役立つ決定やプログラムを生み出す方法である「共同創造」と言え、障害当事者と協働した文化プロジェクトの在り方を世界に発信するものです。共同創造の結果として生み出された合理的配慮に基づいたプログラムは、今後の文化芸術プログラムのスタンダードになるとともに、障害当事者が当たり前に文化芸術の施策やプロジェクトの制作過程に関わることになり、結果、我が国の文化芸術の一層の充実に繋がるはずです。 これらの実践は、誰もが文化活動の豊かさを享受する可能性を拡げ、持続させる仕組を、世界に先駆けて生み出し、共生社会を実現に寄与することから、上記の目標に資する内容と考えます。
[問い合わせ先]
一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会
Mail: nihonhaku@zen-iku.jp
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