音のない料理教室

共創チャレンジ

2022.06.02

個人

チーム名BRIGHT SIDE
共創メンバー
進藤洋子
現在の活動地域 国/地域日本
活動テーマ
■共創チャレンジの内容

「音のない料理教室」とは、参加者同士が「声」を出さずに意思疎通を図り、互いに協力し合って一つの料理を作り上げる料理教室です。参加者に配られるのは、一部分が空欄になった穴空きのレシピ。ここから、互いに持っている情報を「声」を使わずに交換しあい、4人1組のチームで、一つの料理を完成させます。万人に共通する食というものを切り口に、フラットな意思疎通の環境を作り出すことで、聴こえる人も聴こえない人も、人は言葉がなくても心と心を通わせ合うことができるという原体験を提供しています。

■展開したい地域

【地域】
教育機関
偏見のない社会をつくるために、社会にでる前の世代である若者たちに届けたいです。
小学校・中学校・高校・大学・専門学校・ろう学校、など、どんな教育機関にも可能性を感じています。
地方自治体
生きづらさや居心地の悪さを感じる人を少しでも減らすために、福祉プログラムとして地域の人に届けたいです。
【方法】
基本は対面(オフライン)での実施。社会情勢や地域によってはオンライン開催も可能。

■共創を希望する方々

教育関係者:教育機関の方
食、料理関係者:料理研究家や全国の食関連の産業(農業など)に従事されている方
福祉関係者:手話講習会に参加されている方

■大阪・関西万博テーマとの関わり

食べることは、人のいのちを救い、いのちに力を与える行為です。同じ食卓を囲むことは、心に生き生きとした豊かさをもたらす、人と人のいのちを繋ぐ行為です。2022年、今の社会では、聴こえない人と聴こえる人が混じり合うことはほとんどないのが実情です。しかし、一つの料理を力をあわせてつくり、同じ食卓を囲んで食べる。万人に共通する食をきっかけに、これまでに交わることなかった、聴こえる世界の住人と聴こえない世界の住人のいのちがつながり、お互いに力を与え合う。聴こえる人と聴こえない人が別の世界を生きているのではなく、同じ世界を生きていて、全てのいのちといのちがつながっている社会。

「音のない料理教室」で叶えたいのは、互いの違いを認め合い、尊重し、いのちといのちをつなげることです。聴こえるや聴こえない。見えるや見えない。歩けるや歩けない。個性の違いこそあれ、すべてのいのちの尊さに違いはありません。互いのいのちがつながって、ちがい を ちから に変えることができたら、きっと今より“いのち輝く”未来社会になると信じて活動しています。