公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2022.05.27
法人
「Stand by フェスティバル」と題し、「障害の有無、プロアマ、ジャンルの垣根を取り払った音楽ライブ」、「誰もが楽しむことができるバリアフリー映画の上映」、「誰もが楽しむことができるダンス公演、演劇公演」を実施します。 加えて、日本を含めたアジアの国々において、障害者や生活困窮者など社会的マイノリティの人たちと文化芸術を通したプロジェクトを展開する団体等の交流を推進します。
「音楽をはじめとする文化芸術は生きる糧である」ことを実感する未来を創造します。
当団体は、障害当事者自身が運営する、障害者のためのセンターとして、2002年に大阪市から市町村障害者支援事業の受託し、それにより全身性障害者介護人派遣事業を開始しました。それから20年、「自分で選ぶ」「自分で決める」「自分に責任を持つ」という3つを大切にしながら、障害者が地域で一人暮らしをするためのヘルパー派遣、困ったときの相談、仲間・居場所づくりのサポートを実施しています。現在では、約120名の在籍ヘルパーに支えられながら、30名の障害のある方の自立生活が自立生活を送っています。 これまで多くの障害のある人を自立生活へと後押ししてきましたが、単に暮らす場所が、施設から地域へと変わればいいというわけではありません。障害のある人が本当の意味で「社会の一員」になるためには、自分の暮らす地域で文化芸術を楽しみ、表現する主体としても輝くことこそが必要です。 パラリンピックでは障害者のスポーツを通じた社会参加や自己実現に光が当てられますが、スポーツと同じく文化芸術も、大きな可能性を秘めています。しかし、現状では、文化芸術の世界が障害のある人に対して十分に開かれているとは言えません。だからこそ、その可能性を開花させるために、誰もが垣根を越えて、表現し楽しめるフェスティバルを開催したいと考えました。
人が辛い時、孤独を感じる時、思索を重ねる時、そして、共鳴する時、音楽や芸術がそばにあることで、人が救われることがあります。一緒に行ったフェスティバルで知ったブルース、喫茶店で本を読みながら聴いたジャズ…音楽は世界への窓である。世界を広げ、人とひとのつながりをつくってくれるものです。 昨年からのコロナ禍により映画やコンサート、演劇も中止や延期に追い込まれ、今も様々な制限が続き、閉塞感が社会全体にを覆いました。音楽をはじめとする文化芸術は生きる糧であり、表現する人の「いのち」を、そしてそれを享受する人の「いのち」を輝かせるものであることをあらためて痛感する日々です。 そうした想いの下、この共創チャレンジは生活と切り離すことの出来ない音楽の力を感じる時間を皆で共有し、文化芸術を通じた「いのち輝く未来社会のデザイン」を目指すものです。
この共創チャレンジでは、展示や公演を誰もが楽しめるように、情報保障の取り組みにおいて視覚障害者、聴覚障害者、車いす利用者など、多様で障害当事者の参画を促します。 演出段階から関係団体や舞台演出に関わるスタッフたちと多くの当事者から構成される共同創造のプラットフォームの下で、活発な意見交換をしながら舞台や演出を作り上げていくという、全国的にも初めてのアプローチを試みるものです。 これらのことから、障害の有無、職域、分野など、様々なボーダーを払拭し、新たなパートナーシップを生み出すものであると同時に、すべての人に文化芸術の喜びを提供するものでもあります。
[問い合わせ先]
NPO法人 自立生活夢宙センター
Twl:06-6683-1053
E-mail:mutyu@blue.ocn.ne.jp
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