私たちの共創チャレンジ
少子高齢化、過疎化が顕著な丹波市で、新しい命の誕生を全市民で祝うというコンセプトのもと、その家庭に木製玩具等を贈るという同市の「ハッピーバース・プレゼント事業」に、玩具のアイデア提案、木製玩具の普及で携わるだけでなく「まちづくり」の観点から木材の活用に関する提案に取り組んでいる。これらの取り組みは、丹波市や地元事業者と一体となって地場産木材を活用したブランディング事業に発展し、学生の提案が新事業に採択されている。地方都市における木育地域コミュニティ・デザインの展開と活発な過疎林産地集落づくりを目指すことで、持続可能な地域づくりのひとつの在り方を提言したい。
未来への宣言
地球環境保全や防災の観点からも山林保全や林業賦活、ひいては林産地集落の持続が我が国の課題の一つとなっている。地方都市における木育地域コミュニティ・デザインの展開と活発な過疎林産地集落づくりを目指すことで、持続可能な地域づくりの在り方を提言したい。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
過疎地域において新しい命の誕生を全市民で祝うというコンセプトを掲げた「ハッピーバース・プレゼント事業」は、単に丹波産の木材を使用した玩具等の贈呈にとどまらず、地元事業者と一体となって地場産木材を活用したブランディング事業に発展しつつある。さらに取組みの先に目指している、地方都市における木育地域コミュニティ・デザインの展開と活発な過疎林産地集落づくりは、まさに万博のメイン テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」、サブテーマ「いのちを救う、いのちに力を与える、いのちをつなぐ」との関りを有している。
鎌田誠史<KAMATA Seishi>
住環境・地域デザイン研究室
TEL&FAX:0798-45-9781(直通)(内線:5695)
Email : s_kamata@mukogawa-u.ac.jp