泉大津の海を豊かに ~水質改善実証実験~

共創チャレンジ

2021.11.25

法人

チーム名泉大津フェニックス水質改善実証実験事業
共創メンバー一般社団法人530運動
株式会社フィッシングマックス
泉大津マリン株式会社
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ地域活性化 / 海洋、水 / 生物多様性、自然環境、生物 / 農業、林業、水産業 /

私たちの共創チャレンジ

水の中の酸素が欠乏すると、微生物の活動が阻害されて悪玉バクテリアが増加します。
そこで私たちは、水の中に溶けている酸素(溶存酸素)の濃度を高め、バクテリアが増殖して汚染物質を分解し海水を浄化するのを助ける技術を使い、泉大津フェニックス周辺海域の水質改善のための実証実験を行います。
実験では、同海域の水質がどのように変化するか、1年をとおしてモニタリング調査を行います。調査を経て得られた経験、データを元に、この技術を様々な水環境の改善に役立てていこうと考えています。

未来への宣言

自然が本来持つ力を最大限に引き出し、海の生き物の多様性を取り戻すことを目指します。
実験の発信によって、海の本来の豊かさに多くの人に気づいていただくこと、そして人間は自然の一部であることを多くの人に再認識していただくことを目指します。

きっかけ

大阪湾に面した泉大津市は、物流の拠点として世界に開かれた港を有し、豊かな漁場を目の前に臨む街です。釣りやクルージングなどマリンライフを楽しむ拠点であるマリーナは、市民の憩いの空間にもなっています。しかし、底層にある水の酸素が減ったり(貧酸素化)、海底にたまる有機物が増えて水が汚れる(有機汚濁)など、身近な海が、目に見えにくい問題に直面していること、周辺での漁獲量が減ってきていることが分かってきました。そのような中、世界各地で水の浄化を成功させてきた技術に出会い、身近な自然である海の豊かさを取り戻す取り組みを始めることにいたしました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法実験で得た成果を発信し、この技術をまずは大阪湾で、のちに日本中の海で利用できるようにパートナーを募り、展開していきたいと考えています。
共創を希望する方々・海や川・湖の恵みを享受しているすべての団体、企業、地方自治体
・漁業関係団体、農業関係団体
などの方々に、ご協力いただければ幸いです。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

地球は人間だけが生きているのではなく、多種多様な命の集合体です。そのことを人間が意識するかしないかで、未来は大きく変わってくると考えています。とりわけ、四方を海に囲まれた日本において海は古来身近な存在でした。その海の豊かさを守り発信していくことが、多くの日本人の意識を変え、ひいてはそれが世界に波及し、人間を含む様々な生物に配慮した、より豊かな未来を創ると考えています。

SDGsとの関わり

海の水質を改善することで、多種多様な生き物が集まる環境を作ります。それによって、海への関心が高まり、水辺環境の整備や港湾部での市民の活動、レジャー、レクリエーションの輪が広がるものと考えます。一方で漁業が活性化すれば、地元産業の発展や海の幸を基盤にした食文化等の継承につながり、魅力ある街づくりを推進していけるものと考えています。

<お問い合わせ先>

泉大津マリン株式会社

電話:0725-22-5234

Email:  a_kotaka@jcom.zaq.ne.jp