自然災害伝承碑スタンプラリー

共創チャレンジ

2023.09.12

法人

チーム名Lobal (LocalからGlobalへ)
共創メンバー田中 尚寛(田中手帳株式会社 代表取締役)
前岡 孝範(田中手帳株式会社)
岸本 行正(弁護士・中小企業診断士)
斎藤良子(一般社団法人 災害伝承普及協会)
竹中あかり(一般社団法人 災害伝承普及協会)
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ地域活性化 / 防災・減災 /

私たちの共創チャレンジ

私たちの命を守る防災教育の重要性を訴えるとともに、地域の活性化、国内外からの旅行者への観光資源の発掘を図りたいと考えます。

具体的には、全国各地にある「自然災害伝承碑」を訪れ位置情報をアプリに開示すれば、リアルスタンプがもらえるスタンプラリーの仕組みを創る共創チャレンジに取り組みます。

アプリやスタンプラリー用紙などにはこれからの社会の担い手となる若者のプロジェクトデザイン力を駆使し、「映えないもの」をいかに「映えるもの」にするかという課題にも挑戦し、身近に感じながら楽しく学べるスタンプラリーという形で「自然災害伝承碑」の周知を行っていきたいと考えます。

未来への宣言

残すべきものは、後世に必ず残す、という文化を築きます。

「現役」世代と「卒業」世代の交流による「伝承文化」を築きます。

きっかけ

国土地理院は2019年3月15日に13年ぶりとなる新しい地図記号「自然災害伝承碑」を発表しました。それに続き2020年8月21日より、地理院地図上でそのデータの提供を開始し、過去の災害教訓を後世に残すことにより防災啓発を図る取り組みを始めました。

また、東日本大震災後に改正された災害対策基本法では、住民や国・地方公共団体が災害教訓伝承活動に務めるよう定められました。我々は、災害教訓は絶対に風化させてはいけないという責務を負っています。

しかし、「自然災害伝承碑」の周知・普及は残念ながら進んでいないのが現状です。

田中手帳(株)は、創業以来「きのうと今日とあしたをつなぐお手伝いをする会社」として、「体験」や「思い」など目に見えないものを手帳という目に見えるものにし、残していくお手伝いを長年して参りました。
先人たちの災害体験や、それを後世のために残していこうという強い思いは目に見えないものであるため、我々が時代に即したかたちで目に見えるものとしてつないでいくべきものであると切に感じました。

災害の教訓をいかに後世に伝えていくのか、という課題は「TEAM EXPO 2025」プログラムの参加型プログラムを通じて、共創チャレンジのメンバー、共創パートナー、のそれぞれの強みを持ち寄ることでしか、成し遂げることができない課題と考え、チーム「Lobal」を立ち上げました。

参考:自然災害伝承碑(国土交通省国土地理院) https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html

取組の展開

今後展開したい地域・方法大阪から関西へと展開し、2030年までには全国へ普及させたいと考えています。
                       
バーチャル技術は日進月歩進化していますが、実際に足を運び、先人が残してくれた災害教訓を「自分ごと」として捉える体験は大切なものであると考えます。

全国をカバーする郵便局などの組織と共創することにより、現地を訪れ位置情報をアプリに開示すれば、スタンプがもらえる仕組みを創っていく予定です。
デジタルが伸長すればするほど、紙とスタンプ(リアルなもの)への愛着は高まるであろうと考えます。
共創を希望する方々1,地元愛のある方:地元ファースト
(我が村・町にある伝承碑の存在を知り、災害リスクを認識することが防災上、最も重要な「地域防災」につながります)
 
2,スタンプの管理・押印が出来る全国をカバーする組織
(郵便局やそれと連携しているコンビニエンスストア等)
     
3,碑にQRコードなどを設ける経済負担の削減、「ありのままに残す」景観保全のためにも、位置情報を利用したアプリケーションの開発ができる方、またそのアプリでローカルグルメなどを紹介し地域活性化のお手伝いをできる方
(継続して行える取り組みにしていくには、地域への経済的メリットが必要であると考えます)

4,プロジェクトデザイン力のある学生や若者

大阪・関西万博のテーマとの関わり

先人の後世への強い思い(災害伝承)を未来につなげることにより、「いのちを救い」「いのちをつなぐ」取り組みとしていきたいと考えます。

SDGsとの関わり

防災・減災の基本は「備え」です。
「備え」は防災啓発・教育により生み出されます。
チャレンジメンバー・パートナーのそれぞれの強みを持ち寄ることにより実現可能なプロジェクトであると思います。                     

【問い合わせ先】

電話番号 06-6681-8648
メール tanakanao@tanakatechou.co.jp
田中手帳株式会社
担当者 田中尚寛 / 前岡孝範

※サムネイル画像は国土地理院ウェブサイト内の写真をもとに田中手帳株式会社が加工して作成しました。

このチャレンジの投稿

  • 伝承碑バトンQ 大阪市で開催しました!

    幅広い年代層の方にご参加いただきました   このたび3回目(プレ開催含む)となる「自然災害伝承碑スタンプラリー 伝承碑バトンQ」を大阪府大阪市西区・浪速区エリアで開催しました。今回は9歳から、20代、30代、50代、60代、70代、80代と幅広い年代層の方々にご参加いただきました。     開会式では「自然災害伝承碑」の紹介をしました。手に持っているマークが「自然災害伝承碑」の地図記号です。国土地理院地図には自然災害伝承碑マップがあり、全国2037箇所ある自然災害伝承碑の場所を確認することができます。   自然災害伝承碑がスタンプポイント   大阪市西区・浪速区にある、自然災害伝承碑をスタンプポイントに、街を歩きながら3つの自然災伝承碑を巡りました。     1つ目は、大阪市西区の九条東小学校前にある自然災害伝承碑です。伝承碑というと、墓石や石板状をイメージする方も多いのですが、さまざまな形状のものがあります。 ここ、九条東小学校にあるものは小学校の壁面に設置されています。今から約89年前の1934年に発生した室戸台風による状況を伝承しています。     2つめは、大阪市西区の西長堀公園にある自然災害伝承碑です。 大阪西区では、1934年(室戸台風)、1961年(第二室戸台風)、1950年(ジェーン台風)と何度も台風による高潮の水害の被害を受けており、室戸台風では大阪市内で911名、第二室戸台風では6名、ジェーン台風では211名と、多くの人命と財産が失われたことが伝承されています。     3つめは、大阪市浪速区にある自然災害伝承碑です。 こちらは、過去の災害教訓が生かされなかことを後世への戒めとして建立されたものです。   1707年の宝永ほうえい地震の際に、船に避難した人が被害にあった教訓が生かされず、1854年に発生した安政あんせい南海地震後に発生した津波でも、多くの人が近くの安治川あじがわ・木津川等に停泊している船に避難し、大きな被害を受けたことを悔いた先人が石碑を残しています。 また、この石碑には、被害時の様子が詳細に記述されています。   そして、碑文の最後は、「願わくば、心あらん人、年々文字読み安きよう、墨を入れ給うべし」という言葉で締めくくられています。この一文はとても強く心に響きます。   この碑文を残した先人は、心碑文の墨手入れと教訓の伝承を願い、その願いは、地域の方々からなる保存協会の皆さんによって、今でも毎年お盆に供養と墨入れが継承けいしょうされています。   筆者(一社災害伝承普及協会:ベル)は、自然災害伝承碑を巡りを始めて2年以上になりますが、この伝承碑以外に、碑文の手入れにまで言及している自然災害伝承碑には出会ったことがありません。   いつもは見えなかったものがみえてくる   伝承碑バトンQのスタンプラリーは、自然災害伝承碑をスタンプポイントに、参加者とスタッフが全員一緒に巡り、「災害伝承パスポート」を用いながら災害伝承、災害教訓を学ぶオリジナルスタイルのものです。 スタンプポイントでの解説だけでなく、防災の目で街の中を歩くことも大きな特徴です。     大阪市西区では想定浸水深そうていしんすいしんの表示が街の中で見つけることができます。 スタンプラリールートを「防災の目」で歩くと、普段は見えていなかった(見えているけれど見ていない)表示をみつけることができます。大人も子どもも表示を見つけると「パチリ!」とカメラタイムです。   海はどっち?     大阪には川や運河がたくさんあります。その歴史背景は地名や交差点、道路や橋の名前にも残っています。地名にも過去の災害の記憶が伝承されていることがあります。 街に残された過去の歴史にも触れ、その場所がどのような場所だったかを知ることは防災にも役立ちます。   橋を通過する際には「うみはどっち?」と質問します。 これは地震が発生し、津波がくる!というときには、どちらから津波が来るでしょう?の質問と同じです。   人の目の高さではビルや建物がたくさんあって、山や遠くの景色が見えにくい都会では海がどちらにあるかわかりにくいものです。小さなことですが、自分の命を守る力に、海や川の場所、地図や地形のことを知っていることはとても大切です。実際の街の中で、実感をもって体験いただける機会になっています。   災害伝承で一番大事なことは?   これは、スタンプラリーの最後に行うクイズの一番最後の質問です。 ご参加くださった皆様は、開会式のときに「災害伝承」について事前に知っていた方はいらっしゃいませんでしたが、イベント終了後の「災害伝承」クイズでは全員正解でした!   災害伝承で一番大事なことは? ・石碑に残す ・手帳に記録する ・人に伝える   みなさんの答えはいかがですか? こたえ:人に伝える   さいごに   伝承碑バトンQの開催にあたり、たくさんの皆様にご縁とご協力をいただき無事に開催することができました。ありがとうございました。 2023年度は今回で最後となります。2024年度も伝承碑バトンQは3回開催いたします。 また、大阪・関西万博のTEAMEXPO2025 共創チャレンジの目標としている長期間で行う自然災害伝承碑スタンプラリーの開催実施にも挑戦いたします! どうぞご期待ください☆ がんばります!ベルでした!   【ご案内】この記事に関すること、伝承碑バトンQの開催日程、開催のご相談など、伝承碑バトンQについてのお問い合わせは、下記事務局へお気軽にお問いあわせください。 伝承碑バトンQ運営事務局:489denq@gmail.com (担当:伝宝)

    続きをみる

  • 津波防災の日 〜稲むらの火と濱口梧陵さん〜

    11月5日は「津波防災の日」「世界津波の日」   11月5日は、日本では「津波防災の日」そして、世界中で津波に関する意識を向上させるために制定された「世界津波の日」でもあります。 日本では東日本大震災が発生した2011年に、国民の理解と関心をより一層高めるために11月5日が「津波防災の日」に制定されました。 これは、1854年(安政元年)11月5日に和歌山県広川町わかやまけんひろがわちょう で起きた安政南海地震あんせいなんかいじしんによる津波の際に、濱口梧陵はまぐちごりょうが稲むらに火をつけ、村人を高台へ避難させて多くの命を救った「稲むらの火」の逸話に由来しています。   「稲むらの火」とは 今から169年前の嘉永かえい7年(1854年)に発生した安政南海地震の際に、和歌山県広川町での実話です。 安政南海地震は、当時の江戸幕府の記録によると、マグニチュード8.4~8.6の大地震でした。この地震によって、和歌山県や高知県などを中心に、日本各地で津波が発生し、多くの人命が失われています。 当時、広川町の庄屋を務めていた濱口梧陵はまぐちごりょうは、地震発生後に、村人たちが津波の危険に気づかずに海岸近くに留まっていることに気づきました。そこで、自らの命を顧みず、村の稲むらに火をつけ、村人たちを高台へ避難させました。   参考情報:NHK WEBサイト NHKアーカイブス 災害 1854年安政南海地震(稲むらの火) (※動画もあります)   「世界津波の日」の制定 2015年12月22日の第70回国連総会本会議にて、日本をはじめ142 カ国が共に提案しました。津波に関する意識を向上させるために、11月5日を「世界津波の日」として制定することが満場一致で決議されました。 11月5日は世界各地で津波に関する啓発イベントや防災訓練が行われています。   もっと知ってほしい!濱口梧陵さんの逸話 濱口梧陵さんの逸話は「稲むらの火」だけではありません。被災した村と人々の暮らしを守るために尽くした逸話は今の時代にこそ大切な考え方かもしれません。   濱口梧陵さんの逸話は他にもたくさんあります。誰もが知る歴史人物も登場します。勝海舟、福沢諭吉、小泉八雲・・・濱口梧陵さんの逸話や情報をもっと知りたい方はこちらでご紹介しています。   先週末、和歌山県広川町を探訪し「稲むらの火の館」を訪問しました。濱口梧陵さんの本を購入し読んでいますが、心からおすすめします。小泉八雲に「生ける神」といわしめた濱口梧陵さん。 ぜひみなさんにも知ってほしい!ベルでした!  

    続きをみる

  • EXPO PLL Talks ムックとおしゃべりですぞ~-大阪・関西万博とSDGs-

    EXPO PLL Talks ムックとおしゃべりですぞ~-大阪・関西万博とSDGs- 出演! ムックとおしゃべりしてきたですぞ〜!   2023年10月28日(土)   西尾レントオール株式会社様と公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が共催されている、オンライントークイベント「EXPO PLL Talks ムックとおしゃべりですぞ~-大阪・関西万博とSDGs-」に出演させていただきました。   大阪咲洲の西尾レントオールR&D国際交流センターへお伺いし、人生初の公開収録でとても緊張しましたが「自然災害伝承碑」のこと「自然災害伝承碑スタンプラリー」についてムックとお話をさせていただきました。大変貴重な機会をありがとうございました。   収録動画は下記にてご覧いただけますぞ☆     

    続きをみる