自然災害伝承碑スタンプラリー

共創チャレンジ

2021.10.14

法人

チーム名Lobal (LocalからGlobalへ)
共創メンバー田中 尚寛(田中手帳株式会社 代表取締役)
前岡 孝範(田中手帳株式会社)
岸本 行正(弁護士・中小企業診断士)
斎藤良子(husegu)
竹中あかり(husegu)
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ地域活性化 / 防災・減災 /

私たちの共創チャレンジ

私たちの命を守る防災教育の重要性を訴えるとともに、地域の活性化、国内外からの旅行者への観光資源の発掘を図りたいと考えます。

具体的には、全国各地にある「自然災害伝承碑」を訪れ位置情報をアプリに開示すれば、リアルスタンプがもらえるスタンプラリーの仕組みを創る共創チャレンジに取り組みます。

アプリやスタンプラリー用紙などにはこれからの社会の担い手となる若者のプロジェクトデザイン力を駆使し、「映えないもの」をいかに「映えるもの」にするかという課題にも挑戦し、身近に感じながら楽しく学べるスタンプラリーという形で「自然災害伝承碑」の周知を行っていきたいと考えます。

未来への宣言

残すべきものは、後世に必ず残す、という文化を築きます。

「現役」世代と「卒業」世代の交流による「伝承文化」を築きます。

きっかけ

国土地理院は2019年3月15日に13年ぶりとなる新しい地図記号「自然災害伝承碑」を発表しました。それに続き2020年8月21日より、地理院地図上でそのデータの提供を開始し、過去の災害教訓を後世に残すことにより防災啓発を図る取り組みを始めました。

また、東日本大震災後に改正された災害対策基本法では、住民や国・地方公共団体が災害教訓伝承活動に務めるよう定められました。我々は、災害教訓は絶対に風化させてはいけないという責務を負っています。

しかし、「自然災害伝承碑」の周知・普及は残念ながら進んでいないのが現状です。

田中手帳(株)は、創業以来「きのうと今日とあしたをつなぐお手伝いをする会社」として、「体験」や「思い」など目に見えないものを手帳という目に見えるものにし、残していくお手伝いを長年して参りました。
先人たちの災害体験や、それを後世のために残していこうという強い思いは目に見えないものであるため、我々が時代に即したかたちで目に見えるものとしてつないでいくべきものであると切に感じました。

災害の教訓をいかに後世に伝えていくのか、という課題は「TEAM EXPO 2025」プログラムの参加型プログラムを通じて、共創チャレンジのメンバー、共創パートナー、のそれぞれの強みを持ち寄ることでしか、成し遂げることができない課題と考え、チーム「Lobal」を立ち上げました。

参考:自然災害伝承碑(国土交通省国土地理院) https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html

取組の展開

今後展開したい地域・方法大阪から関西へと展開し、2030年までには全国へ普及させたいと考えています。
                       
バーチャル技術は日進月歩進化していますが、実際に足を運び、先人が残してくれた災害教訓を「自分ごと」として捉える体験は大切なものであると考えます。

全国をカバーする郵便局などの組織と共創することにより、現地を訪れ位置情報をアプリに開示すれば、スタンプがもらえる仕組みを創っていく予定です。
デジタルが伸長すればするほど、紙とスタンプ(リアルなもの)への愛着は高まるであろうと考えます。
共創を希望する方々1,地元愛のある方:地元ファースト
(我が村・町にある伝承碑の存在を知り、災害リスクを認識することが防災上、最も重要な「地域防災」につながります)
 
2,スタンプの管理・押印が出来る全国をカバーする組織
(郵便局やそれと連携しているコンビニエンスストア等)
     
3,碑にQRコードなどを設ける経済負担の削減、「ありのままに残す」景観保全のためにも、位置情報を利用したアプリケーションの開発ができる方、またそのアプリでローカルグルメなどを紹介し地域活性化のお手伝いをできる方
(継続して行える取り組みにしていくには、地域への経済的メリットが必要であると考えます)

4,プロジェクトデザイン力のある学生や若者

大阪・関西万博のテーマとの関わり

先人の後世への強い思い(災害伝承)を未来につなげることにより、「いのちを救い」「いのちをつなぐ」取り組みとしていきたいと考えます。

SDGsとの関わり

防災・減災の基本は「備え」です。
「備え」は防災啓発・教育により生み出されます。
チャレンジメンバー・パートナーのそれぞれの強みを持ち寄ることにより実現可能なプロジェクトであると思います。                     

【問い合わせ先】

電話番号 06-6681-8648
メール tanakanao@tanakatechou.co.jp
田中手帳株式会社
担当者 田中尚寛 / 前岡孝範

※サムネイル画像は国土地理院ウェブサイト内の写真をもとに田中手帳株式会社が加工して作成しました。

このチャレンジの投稿

  • 第1回 伝承碑バトンQ 大阪市で開催しました!

    第1回  自然災害伝承碑スタンプラリー  伝承碑バトンQ を開催しました! 5月28日(日)に大阪市にある3つの自然災害伝承碑をめぐるスタンプラリーを開催しました。台風2号の接近に天候を心配しましたが歩くにちょうどよい晴れ、気温に恵まれました。 ご家族や職場仲間、自然災害伝承碑巡りを楽しんでいる方々がご参加くださいました。なんと!Twitterで情報をご覧になり遠くは東京からお越しいただきました。 先人が被災経験のない人たちへと石碑に託した思いを伝える 先人が石碑に託した思いは災害教訓です。それは被災経験のない人たちや世代にむけた命を守るための大切なメッセージです。そして、いま現在を生きる私たちが自然災害を前に必要なことは防災への意識向上、防災力向上です。 開会式では自然災害を経験していない子どもたちや若い世代の方々の防災意識向上や防災力向上のきっかけになればと、高校1年生で防災士としてご活躍の出水眞輝さんに防災について取り組んでいる思いについてお話をいただきました。とても心に残るお話に子どもたちだけでなく私たちも心震わせる機会となりました。 災害伝承を楽しい思い出に 自然災害はいつおこるかわからず、時には小学1年生であっても自分の命をじぶんで守ることが必要になることもあります。万が一のときに災害教訓を生かせるように災害伝承を楽しい思い出と一緒に心に残すスタンプラリーのルートや碑文の説明などに工夫をしました。 命を守る工夫と知恵を心に記す スタンプラリー開始前と終了後に自然災害伝承碑や災害伝承についてのクイズを行いました。開始前にはいずれの言葉も知らなかった皆さんが終了後の災害伝承についてのクイズでは全問正解でした!先人たちが石碑に託した災害伝承のバトンをご参加のみなさんに渡せたかなと大変うれしくなりました。 全国津々浦々に広めたい! 自然災害伝承碑スタンプラリー 伝承碑バトンQは石碑に記された過去からの大切なメッセージを受け取り今に生かす防災の取り組みです。まだ災害経験のない人や世代の方々に災害教訓を伝え広めることが防災につながると信じ災害伝承の普及に取り組んでいます。 自然災害伝承碑は全国に1,900基あります。(5月28日現在)大阪からはじまった小さなひとしずくの取り組みを全国のみなさんもと心から願っております。開催してみたい!という自治体・地域の皆様、企業・団体の皆様、ぜひお声がけください。みんなの力で災害伝承を伝え広めましょう!心よりお待ちしております!ベルでした。   さいごに このたびの5月28日の開催にあたり大阪市西区、浪速区、九条東小学校、両川口津波記念誌保存会の皆様にはご協力とご高配をいただきありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。自然災害伝承碑スタンプラリー 伝承碑バトンQ  TEAM Lobal 代表  田中手帳株式会社 代表取締役  田中尚寛

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  • キックオフラリー開催しました!

    能登半島地震被害のお見舞い この度の能登半島地震により被害に遭われた皆様、ならびにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。 自然災害伝承碑スタンプラリー 伝承碑バトンQ 運営事務局共創チャレンジ TEAM Lobal / TEAM husegu / 田中手帳株式会社   キックオフラリーを開催しました 4月29日に第1回の開催に向けてチャレンジメンバー、メンバーの家族他が参加してのキックオフラリーを開催しました。スタンプスポット、お手洗い場所や、利用するアプリケーションの稼働などを確認しました。 残すだけではなく活用する 自然災害伝承碑がある場所を実際に訪問し、石碑に記された碑文から災害の様子や災害教訓を知るスタンプタリーの開催には石碑がある地域の方への確認が必要です。 今回、浪速区にある大地震両川口津波記石碑では保存運営委員会様にスタンプポイント設置についてご快諾いただき、キックオフラリーでは保存方法についての先人の願いを約170年にわたって守り続けている取り組みのお話をうかがいました。 現地を見回しながらお話をうかがうと碑文に記されたメッセージは今も有効な災害教訓であること、石碑は残すだけではなく人々に災害教訓を伝承していく存在や道具として活用することが大切であると実感しました。 ただいま受付中です! ただいま5月28日に開催する「自然災害伝承碑スタンプラリー 伝承碑バトンQ」の参加を受付中です!お子様から大人の方までご参加いただけます。参加費は無料です。くわしい内容は「伝承碑バトンQ詳細&予約」からご覧いただけます。ぜひ、ご参加ください!   ベルのつぶやき 自然災害伝承碑を巡るスタンプラリーってもしかして日本初…なのかも?今回は先人が石碑に記した貴重なメッセージに出会えます!みなさまのご参加をお待ちしています!   お問い合わせ自然災害伝承碑スタンプラリー 伝承碑バトンQ 運営事務局mail:489denq@gmail.com

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  • 発見の連続!スタンプラリー実施エリアの現地調査

    大阪市で調査実施 スタンプラリー実施予定場所、大阪市西区、浪速区にまたがるエリアで現地調査を実施しました!国土地理院地図で自然災害伝承碑の場所や写真などを確認していましたが、現地に行ってみないとわからないこと、感じられないことがありました。 現地調査の大切さ 現地に行ってわかったこと、感じたことは、五感によってもたらされるものでした。インターネットで収集できる写真や動画・情報では限界があることを実感しました。 今回調査をした自然災害伝承碑はいずれも大通りに面した場所にあり、交通量の多さや周囲の音の大きさは全く想像と違っていました。 心の盲点、見逃していたサイン 大阪西区では普段でも歩いたり、車で通ったりしている道で今まで全く目に入っていなかった表示を見つけました。 みなさん、何かわかりますか?こちらは浸水深の表示です。これまで気づきませんでした。現地調査をしている!と意識して街を歩いたことで発見することができました。とはいえ、これまでも目は見ていたはずです。心が見ていなかった…ということです。防災の落とし穴というか、心の盲点を実感した出来事でした。この表示は動物の背丈で浸水深がイメージできるように工夫されていて、お子様でもわかりやすくてとってもいいですよね!この「どうぶつものさし」は2014年度グッドデザイン賞を受賞しているそうです。みなさんの街に浸水深の表示はどんなものがありますか? 参考;大阪市西区「どうぶつものさし」   碑文にこめられた具体的な願いのメッセージ 自然災害伝承碑には必ず碑文があり、災害発生年や内容が記されています。先人が残した大切な災害教訓のメッセージです。今回訪問した「大地震両川口津波記」は災害の状況と過去の教訓が活かされずに多くの被害がでたことのほかに、後世へ向けた具体的なメッセージが記されていました。   願くは心あらん人、年々文字よみやすきよう墨をいれたまうべし(この石碑の意義を理解してくれる人は碑文が読み易いように墨を入れて欲しい   このメッセージを地域の方々が長年守り続けて石碑は維持管理されてきました。現在は大地震量川口津波記念碑保存運営委員会の方々によって保存管理されています。 知っていれば・・・から始まった地図記号 自然災害伝承碑が地図記号としてデビューしたのは2019年9月1日(防災の日)です。その背景となったのは前年に発生した2018年の西日本豪雨災害です。犠牲者が出た地域では大水害での被害状況を伝える自然災害伝承碑が残されていましたが限られた人しか存在を知らなかったため多くの人がその記録や教訓を防災・減災に役立てれるようにと地図記号に導入されました。 参考:継承. 犠牲生まぬために 中國新聞デジタル  届かないを届くに変える、自然災害伝承碑スタンプラリー 自然災害伝承碑は4月17日 現在、国土地理院地図に表記されているものは全国に1874基あります。しかし、その存在はあまり知られていません。自然災害伝承碑に記すことで災害教訓を届けようとした先人たちの大切なメッセージは私たちに届いていないのです。 参考:災害の記憶を伝える「自然災害伝承碑」 内閣府みんなの防災   自然災害伝承碑スタンプラリーは先人のメッセージを受け取り、今に生かし、未来へ渡すためのスタンプラリーです。人と街の防災につなげる取り組みとして活動しています。   ベルのつぶやき この日は想定ルート、距離や段差、トイレの場所、休憩できるところなども確認しながら回りました。普段も歩いているのに知らなかったこと気づいていなかったことなどがありました。一番の発見は、何事もなく過ごせている有り難さと見ているのに見えていないという心の盲点でした。どこか遠くの知らない街じゃないのに発見の連続となった1日でした。1日に1万歩を達成することはなかなかできない日々なのですが、この日は2万4千歩を超えていました‼️(あとちょっとで2万5千歩だった!)現地調査で歩いた歩数と同じようにスタンプラリー開催に向けて心のわくわくメーターも急上昇中です!第1回目に向けてがんばります☆

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