公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2021.11.04
法人
培養鶏肉の開発をしています。鳥から採取した細胞を、食物として認可された材料だけを用いて培養増殖し、培養鶏肉を作ります。基本的な開発には成功し、現在は認可作業やコストダウンを進めています。背景として、世界人口増加や気候変動、疫病から既存の畜産業だけでは十分な供給が難しくなくなりつつあります。培養肉は①水消費量を90%削減、土地の使用面積を99%削減、③屋内生産による安定生産、④無菌培養による食中毒の排除、などが可能になります。元となる「タネ細胞」は継続的に必要となるので、既存畜産業が共存共栄が必須です。更に培養肉は使う細胞を選択することで「肉をデザイン」することが可能です。「ヘルシーな霜降り肉」も可能です。更に、培養肉技術が向上することで、人工臓器の実現にも近づきます。トリ細胞で作ればトリ肉になりますが、同様なプロセスを用いて、ヒトの皮膚の細胞で作れば「人工皮膚」を作ることが可能です。この培養肉技術でフード領域だけでなく、医療分野にても持続可能な仕組みを提案したいと考えています。
培養肉で暮らしを守ります!暮らしには様々な前提があります。衣食住、環境、健康など。培養肉技術により、必要最小限の資源で、必要な分だけのたんぱく質を生産できます。無駄のない生産により、水、炭酸ガスなどの環境負荷を低減できます。培養肉はコレステロールを抑えるなど自由に健康な食肉をデザインすることが可能です。培養肉作製に使われた廃液は無雑菌なので、そのまま肥料に使うことができます。さらに培養肉技術を活用することにより人工臓器作製コストが低減され、より多くの人工臓器が供給されることで移植待ちがなくなり、臓器売買もなくなります。
ダイバースファーム㈱はヒトの皮膚の細胞で人工皮膚や人工軟骨を作る研究開発などバイオテクノロジー技術を持つティシューバイネット株式会社と、ミシュラン一つ星7年連続の「雲鶴」が共同で設立した大変ユニークなスタートアップ企業です。社名は、多様性(ダイバース)の農場(ファーム)です。XPRIZE財団のFeed the Next Billionコンペにて 世界300社から 28社のセミファイナリストに選ばれました。現在 5cm角の培養鶏肉の開発に成功し、食品認可の作業を進めています。
テーマを貫くのは「いのち」。食はまさにいのちの根源です。さらに 食肉はいのちあるものを、われわれがいただいている。これまでは一方的に人類がいただいてきたが、これからは持続可能なやり方に転換する必要があります。生きるために必要だけれども、いのちあるものをおたがいにリスペクトする手法を提案したい。食い倒れの町大阪で、人類が食い倒れないよう持続可能な培養肉技術を紹介したいと考えています。
世界的に人口が増加する中で、地球上で作ることができる食べ物は限界があります。既存の畜産業や漁業だけでは、農地、水などの資源が足りなくなってしまいます。食べられる細胞のみを増やして食品にすることで、安価で持続可能な食品の生産が可能となります。培養肉は無菌状態で作られるため、疫病に影響されず、食中毒もなく、常温長期保存ができるので2に該当します。また、細胞であれば培養できるので、水産物および陸上の動物に対応できることから 14および15に該当します。
ご質問等は下記にお気軽にお問い合わせください。
大野次郎:jiro.ono@diversefarm.com
島村雅晴:masaharu.shimamura@diversefarm.com
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