1970年の大阪万博の際、還暦を超える本協会役員の中には、北摂丘陵における万博工事現場の喧噪と活力を子供の頃に目の当たりにし、その迫力に感動し建築設計を生業とする夢を抱いた者が少なからずいる。
2025年の大阪・関西万博は、現在、会場となる夢洲において、工事が最盛期を迎えているものの、夢洲という閉ざされた空間のなかでの事業活動であることから、新たな建物創造の息吹やエネルギーが一般の国民に伝わってこず、ましてや、子供達には全く見えない世界となっているのは残念である。
このため、万博会場建設のうねりのような活力と最先端の建設技術を子供達に間近で感じてもらい、万博への関心を高め、建築設計、工事、物づくり等の重要性を幼少期から育んでもらう一助となるよう、万博建設現場の隣接敷地から、子供達（小学生）を対象に現場見学会を開催するものである。
なお、万博会期終了後は、建設現場を見学できる同様の企画を継続していく。

まずは、夏休み期間中の特別企画として、小学生が保護者同伴で参加する現場見学会を３回程度開催し、現場の担当者から万博工事の説明を受け、建物が建ち上がりつつある臨場感を実感してもらい、後日、「夏休みの思い出絵画」や「ウォッチング感想文」等の提出（任意）をお願いし、提出された内容を本協会の会報誌で紹介することによって、子供達が感じる万博現場の日々の躍動感を府民レベルで共有していきたい。

・万博工事内容を詳しく説明できる方
・最新の建築技術に造詣の深い方

参加する子供達が万博会場建設のエネルギーを感じることによって、土木建築分野の仕事への将来の関わりにつなげ、これにより、いのち輝く未来社会のデザインの一助とする。