私たちの共創チャレンジ
メタバース「VRChat」上の月面スマートコミュニティ「Lumarnity®」を活用し、 「月面VR修学旅行」を実施します。月面VR修学旅行は、まず当社の宇宙事業の取り組みについて説明し、その後、4人1組ずつVRゴーグルを装着、月面ローバーに乗ってLumarnity内にある月面推薬生成プラント※を見学します。
例えば2023年11月には長野県川上村川上中学校で「月面VR修学旅行」を実施 。
未来の月面開発において、その時に主役となる今の子どもたちへの教育は月面開発の実現にあたって大変重要です。
この共創チャレンジの 目的は、 本「月面VR修学旅行」を通して未来の月面社会を体験・学習してもらうと同時に、月面社会の実現に向けて自分に何ができるのか、自分ごととして取り組むきっかけとなることを目指しています。 本体験は、VRを通した、楽しさ・興奮・感動とともに、座学やVR内でのアテンドによって知識・技術を学ぶことにより、未来や月・宇宙への好奇心を広げ、探究心を掘り下げます。
未来への宣言
【未来の月面開発について】
「Lumarnity®」はLunar Smart Community®から命名された、日揮グローバルが構想している月面スマートコミュニティです。地上におけるスマートコミュニティとは、必要なエネルギーを主に再生可能エネルギーを利用して自給自足し、余ったエネルギーを地域内で有効活用する地域共同体のことを指します。一方で月面においては、エネルギーに限らず食料や呼吸用酸素などの有用物資全てを再生しながら自給自足し、互いに融通し合う共同体を想定しています。多くの人間が月に長期滞在するためには、生活環境を支える持続可能な循環型インフラストラクチャーを備えた月面スマートコミュニティの構築が重要です。
継続的な宇宙教育活動により、将来、月面開発や宇宙開発に携わる人材の育成に向けて取り組んでまいります。 宇宙・月面への興味・関心のきっかけとして、全国の中学校・高校で「月面VR修学旅行」を実施し、未来の月面社会を体験してもらうことで、未知への好奇心・探求心を養い、また宇宙を学ぶことで自分たちが住む地球についての理解を深めることができます。
きっかけ
2021年12月:月面プラントユニット始動
2022年10月:Lumarnity®構想発表
https://www.youtube.com/watch?v=T5gWmIpPFsk
2023年9月:月面スマートコミュニティ「Lumarnity®」をメタバース「VRChat」に公開
https://www.jgc.com/jp/news/2024/20240110.html
2023年11月:長野県川上村川上中学校で「月面VR修学旅行」を実施
https://www.jgc.com/jp/news/2024/20240115.html
【月面VR修学旅行詳細】
2023年11月29日に長野県川上村川上中学校で「月面VR修学旅行」を実施しました。生徒たちは最初こそ操作に戸惑いながらも、慣れてくると周りを見渡したり、両手を動かしたり、1/6Gでの月面ジャンプを体験したりと地球との違いを感じながら自由に楽しんでいました。参加した生徒からは、「月面がとてもきれいで感動しました。いつか本当の月に行ってみたいです」といった声を聞くことができました。「月面VR修学旅行」をきっかけに子どもたちが宇宙・月に興味を持ち、Lumarnity®実現の原動力となってくれることを願っています。
※月面推薬生成プラント
月面の砂(レゴリス)に含まれる水分を抽出し、有人月離着陸機や飛翔移動機の燃料となる液体水素および液体酸素を生成する設備。JAXAの月探査ロードマップで、2040年代以降の持続的な探査活動に必要な中核システムとして位置付けられている。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
Lumarnity®は、月という国境のない土地において築かれた持続可能な月面社会であり、地上都市のような既存の文化や風習もありません。月に進出した人々が、自らの望む生き方を実践し、地球とは異なる新たな環境(1/6重力など)で様々な可能性にチャレンジできる社会とすることを目指しています。我々が子どもたちに直接示すのは、前述のような月面社会の将来像ではありますが、月面の自由な都市をイメージする中で、地球上における生き方、自分らしさや将来の夢について考える機会になればと考えています。
<お問合せ先>
日揮グローバル株式会社
月面プラントユニット
lumarnity@jgc.com